17卒 本選考ES
技術職
17卒 | 大阪大学大学院 | 男性
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Q.
学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容
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A.
私はCsI検出器に入射する中性子などの粒子を区別する為の研究を行ってます。研究次第では区別できない事象の90%は区別できるようになり、グループに とっても成果の大きい研究です。これは今まで前例のない新しい研究で、一人で独自に進めるには荷が重く、分からない箇所があればその度、教授や先輩に質問 して研究を行っています。今年の2月末に共同研究者20数名で協力して大規模なテスト実験を行い、現在は得られたデータを解析しています。現状は成果が見込まれる段階にきており、今年の3月中旬に日本物理学会で発表しました。 続きを読む
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Q.
自己PR
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A.
私の強みは、2つの意味を包含する「調整力」を持つ事です。1つは、私個人の調整力です。日本物理学会の発表では、テスト実験の結果を一ヶ月弱の期間でま とめなければならないタイトなスケジュールでした。加えてデータ解析も初めてだったため、右も左も分からない状況からのスタートでした。しかしわからない 箇所はその都度、教授や先輩に積極的に質問する事で、非常に良い結果をまとめる事ができました。また、発表練習も自ら何度も繰り返し行い、本番では研究内 容だけでなくプレゼンとしても完成度の高い発表ができました。もう1つの調整力は、組織の活動を円滑にする調整力です。後述する外野手リーダーとして外野 手全員の意見をまとめ上げたように、自らの意見を含めグループがまとまらない際も、全員が納得する結論へ導く役割を担う事ができます。このように大学生活 で培った2つの調整力を、仕事においても遺憾なく発揮していきたいと思っております。 続きを読む
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Q.
学生時代に最も打ち込んだこと
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A.
私が学生時代に最も打ち込んだ事は、所属していた硬式野球部で任されていた外野手リーダーでの活動です。その役割の一つとして、外野手専用の練習メニュー の組み立てがあります。そこで私は外野手全員で話し合う場を設けました。ところが、各々が自分の意見を主張するばかりで一向にまとまる気配がありません。 そこで私は、過去の試合の失敗など客観的事実に基づいて意見を主張するよう部員に指示しました。加えて、各意見を自分が思う重要度から判断して順位付けを してもらうようにしました。そうする事で意見を客観的に判断する事ができるようになり、かつ意見の重要度を定量的に計れるようになりました。その結果、部 員全員が納得のいく練習メニューを組み立てる事ができ、練習意欲も格段に向上しました。この経験から、議論の際には説得力を持たせる為にも意見に客観性を 持たせ、また他者にもそれを求める重要性を学ぶ事ができ、私の財産となっています。 続きを読む
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Q.
志望動機を教えてください。(400字以内)
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A.
社員の方一人ひとりに根差した高い挑戦心に心打たれ、貴社を志望しました。お会いした社員の方々の印象として強かったのが、一人ひとりが各事業部の将来を見据え、高い志を持ちながら業務にあたっている事です。例えばディーゼルを扱っている方は、普及率の低い日本でのディーゼル車の普及拡大のために、必要とされるエンジンのスペックを見据え、個人単位で高い目標を掲げながら技術開発に尽力されていました。現在自動車業界では、今後どの次世代自動車が主流となるか予測不可能な状況です。しかし貴社は自動車業界の様々な変化に対応できる事業部を内包しており、またどの事業部にウエイトが掛かってもその課題を乗り越えられる社員の方が揃っている事を確信しております。私もそういった社員の方々と切磋琢磨しながら、業界の様々なニーズの変化をチャンスと捉えて尽力し、貴社の持つ高い技術力の礎となって自動車業界の未来を担っていきたいです。 続きを読む
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Q.
研究テーマの詳細
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A.
KOTO実験は陽子を加速する施設「J-PARC」で行われ、陽子を金属に当てた時に生じるK中間子と呼ばれる粒子を用います。K中間子はさらに電子等に崩壊しますが、その崩壊パターンが数種類あり、その中でも非常に低確率で起きる崩壊を探索する事が、実験の目的です。私はCsIを用いた検出器の中に入射する中性子を光子と見間違える事によって、ある崩壊を観測したい崩壊と誤認する事象を削減する研究を行っています。中性子と光子では性質上、検出器内でエネルギーを落とす位置が違います。その為、現在片側からのみ読み出している検出器を両端から読み出す事で、エネルギーを落とした位置を調べる事が可能になり、中性子と光子が区別可能になる仮説が立てられています。私はこの仮説を実証する為の研究を行っており、研究次第では中性子と光子が区別不可能な事象の内90%が区別可能になる見込みであり、実験グループとして成果の大きい研究です。 続きを読む