18卒 本選考ES
学術職
18卒 | 北海道大学大学院 | 男性
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Q.
学生時代に最も打ち込んだこと
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A.
学部生時代の講義に一番打ち込みました。私の大学では2年次への進級の際に授業成績に基づいて学部移行が行われ、希望の学部へ移行するためには高い授業成績を取得する必要がありました。私は薬学部に進学したいと考えていたため、前年度薬学部への移行に必要であったGPA3.5を目標にし講義に取り組んでいました。勉強を続けていく中で、自分1人でわからない問題について考え込み時間を浪費してしまうことが多く、それによる時間不足から前期の講義ではGPA3.2と目標を下回る結果になってしまいました。そこで後期では、少しでも疑問に思ったことはすぐさま講師に聞く癖をつけ、また自身で解くことが難しい問題については考え込みすぎてしまう前に大学のアカデミックサポートや同級生に相談することで疑問解消までの時間を短縮するようにしました。その結果、後期ではGPA3.8を取得し、前後期合わせてGPA3.5となり、希望の学部に進学することが出来ました。 続きを読む
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Q.
自己PR
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A.
私の長所は粘り強さです。研究室で取り組んでいた研究において、正常な結果を得ることが出来ていなかった実験系の条件検討に約半年間をかけてあたり、正常な結果を出すことに成功しました。この実験系の結果を得ることが出来れば、満を持して論文投稿が行える状態でしたので、何としてでもやるぞという決意のもと条件検討に臨んでいました。先輩の助言や書籍、インターネットの情報を駆使して様々な条件検討を行ったものの、全く改善することが出来ず、一時期は完全に行き詰っていました。それでも諦めずに実験を行っていたところ、設定していた条件と誤って、異なる条件にしてしまった際に良好な結果を得ることができ、その条件において追加実験を行うことで、無事論文投稿に結び付けることが出来ました。御社においても、患者により良い薬を届けるという決意のもと粘り強く業務にあたり、創薬に貢献したいと考えております。 続きを読む
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Q.
研究サマリー
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A.
消化管トランスポーターOATP2B1に対するインスリンの影響について研究しております。インスリンが骨格筋や脂肪細胞においてGLUT4の細胞膜移行を亢進し、血糖を降下させることはよく知られていますが、この細胞膜移行亢進に関与するRab8A(低分子量GTPaseの一つ)が消化管においても高発現し、消化管トランスポーターの細胞膜への局在に関与していることが近年明らかとなってきました。加えて、インスリン受容体が消化管上皮細胞に発現していることが示されており、インスリンによって、消化管上皮細胞のRab8Aの活性化、ひいてはトランスポーターの細胞膜移行の亢進が起きる可能性が考えられます。私の研究では、このRab8Aの影響を受ける消化管トランスポーターOATP2B1に着目し、OATP2B1の細胞膜発現・輸送活性に対するインスリンの影響を消化管モデル細胞であるCaco-2細胞を用いて検討しています。実験において、以下の事項を確認致しました。インスリン処理により、Caco-2細胞におけるOATP2B1基質E3Sの取り込み・透過が亢進することを確認しました。また、この亢進作用は4℃条件、OATP2B1阻害剤存在下では抑制されることを確認し、インスリンによるE3S輸送の亢進には受動輸送は寄与せず、OATP2B1の寄与が示唆されることを見出しました。インスリン処理後のCaco-2細胞のホールプロテイン、膜抽出物を用いてウェスタンブロットを行い、インスリン処理によりOATP2B1の発現量が膜抽出物でのみ上昇することを確認しました。これより、インスリンによるE3S輸送亢進には、OATP2B1が寄与すること、及び、その機序がOATP2B1の細胞膜への移行の亢進によるものであることが示唆されました。 続きを読む