18卒 本選考ES
研究職
18卒 | 北海道大学大学院 | 男性
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Q.
研究の概要について記入した上で、下記の点について簡潔に記載ください。 1.研究を進める上で最大の障壁であったことは何ですか? 2.それをどのように乗り越えましたか? 3.今後予想される障壁は何ですか? ※記入時に改行はしないでください 1500文字以下
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A.
消化管トランスポーターOATP2B1に対するインスリンの影響について研究しております。インスリンが骨格筋や脂肪細胞においてGLUT4の細胞膜移行を亢進し、血糖を降下させることはよく知られていますが、この細胞膜移行亢進に関与するRab8A(低分子量GTPaseの一つ)が消化管においても高発現し、消化管トランスポーターの細胞膜への局在に関与していることが近年明らかとなってきました。加えて、インスリン受容体が消化管上皮細胞に発現していることが示されており、インスリンによって、消化管上皮細胞のRab8Aの活性化、ひいてはトランスポーターの細胞膜移行の亢進が起きる可能性が考えられます。私の研究では、このRab8Aの影響を受ける消化管トランスポーターOATP2B1に着目し、OATP2B1の細胞膜発現・輸送活性に対するインスリンの影響を消化管モデル細胞であるCaco-2細胞を用いて検討致しました。検討には播種後13日目のCaco-2細胞を用いました。インスリン処理(100 nM, 10 min)を施した後、OATP2B1基質であるE3Sの取り込み実験(5 nM, 5 min)、及び、細胞膜抽出物と細胞溶解液中のOATP2B1に対するウェスタンブロットを行うことで、インスリンのOATP2B1への影響を評価致しました。取り込み実験では、インスリン処理により、Caco-2細胞によるE3S取り込みが有意に上昇することが明らかとなり、また、この亢進作用は4℃における取り込みでは見られないことが明らかとなりました。これより、受動輸送はインスリン処理によるE3S取り込み亢進作用には関与していないことが示唆されました。ウェスタンブロットにおいては、インスリン処理により、細胞膜抽出物中のOATP2B1発現量が上昇することが明らかとなりました。これより、インスリン処理によるE3S取り込み亢進にOATP2B1の膜発現量上昇が関与することが示唆されました。また、細胞溶解液におけるOATP2B1発現量には変動が生じなかったことから、インスリン処理によるOATP2B1の膜発現量上昇はOATP2B1の合成促進による相対的な上昇ではなく、既存のOATP2B1の細胞膜への移行亢進によるものであることが示唆されました。本検討により、Caco-2細胞において、インスリン処理によるOATP2B1基質輸送の亢進が確認され、また、それがOATP2B1の細胞膜移行によるものであることが示唆されました。①OATP2B1のウェスタンブロットの際に生じた非特異バンド。②半年間の条件検討の末、偶発的に良好な結果を得られる条件を発見。③指導教員が留学したため、このテーマは現在終了しており、取り組む予定はないが、in vivoでの評価を行っていく予定であった。当研究室では、インスリンを私しか扱っておらず、インスリンに関する手技が全く構築されてないため、in vivo試験の際に検討する必要があるインスリンの投与方法、及び、インスリン作用のポジティブコントロール取得が障壁として予想される。 続きを読む
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Q.
今までの自分を振り返って、(研究以外で)自分らしさが発揮できたエピソードはいつのどんな場面ですか? ※記入時に改行はしないでください 300文字以下
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A.
研究室の掃除にのめりこんでしまいました。私の研究室ではおおよその仕事に当番が割り振られている反面、それ以外の仕事については放置されてしまう例が散見されていました。特に掃除関連は当番の決め方が甘く、長い間放置された結果ひどく汚れてしまうことが多々ありました。汚れに耐え切れなくなって、しょうがなくそれらの掃除を始めましたが、やってみると意外に楽しく、あれやこれやと取り組むようになってしまいました。教員にさすがに一人でやりすぎだと止められるまでは、掃除に関し何から何まで自分でやっていた気がします。現在は適切に役割が分担されるようになっており、研究室への貢献につながってよかったと思っております。 続きを読む
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Q.
今後、どのような社会人になりたいですか?また、それはなぜですか? ※記入時に改行はしないでください 300文字以下
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A.
自身の仕事を楽しむことのできる社会人になりたいです。なぜなら、自身の先の長い人生の大半をその業務に捧げる可能性がある以上、それを楽しめないということは自身の人生の大半を損してしまうことに他ならないと考えているからです。社会にでて働く以上、不本意な業務も多々あるとは思いますが、新薬の研究開発に貢献するという業務の軸に対してだけは、楽しみ、やりがいをもって取り組むことを貫いていきたいと考えています。そのためにも、普段の業務に際して自身で考え、実行し、成果に向けて取り組んでいく、患者・医療従事者の助けとなるような新薬開発、これらを常に意識して社会人として業務にあたりたいと考えております。 続きを読む