人材市場が直面する構造的な問題は、なんといっても少子高齢化です。モノやサービスを消費する人が減れば作る必要が無いので雇用が減ります。雇用が減れば、人材業界にお金を落としてくれるクライアントが減ってしまうことになるのです。御存知の通り、日本は人口は絶賛減少中ですが、大切なのは「この高齢化社会によってどのようなことが起こるのか」ということです。起こることとして、私は主に2つあると考えています。1つ目は、先程述べたように、日本の労働力が減少し日本経済が衰退する可能性があります。2つ目は、「少子高齢化を背景に急激に成長する特定分野での人材不足が加速する」ということです。人材不足が特に懸念されるのが医療・福祉・介護業界です。転職情報サイトのはたらいくでは、『医療・福祉・介護業界は継続的な成長を遂げているが、マーケットの伸びに対して人材確保が追い付いていない』と指摘しています。既に人材不足が叫ばれてはいますが、労働人口の減少&高齢者の増加によって人材不足はより深刻になる恐れがあります。需要の増加に対して人材の供給が追いつかず、介護というサービスの価格が釣り上がり、特定の富裕層しか豊かな老後を過ごせないという世の中担ってしまう可能性があります。これは社会不安を招くため、非常に問題です。
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