【学問を超えた金融体験】【22卒】大和証券の夏インターン体験記（理系/金融商品開発・デリバティブ算定モデル開発・リスクマネジメント業務体験コース）No.15642（北海道大学大学院/男性）（2021/6/19公開）

金融業界の夏のインターンシップを探す中で、就活支援サイトにおいてプレエントリーしたところ「ぜひ応募してみないか」というお電話をいただいた。証券業界は特別追っていたわけではないが、選考もES1枚の提出のみかつ抽選と簡単なため応募した。

ES一枚のみによる選考であるため、結論から書き始めることや論理的な展開など基本的なESの書き方に気を付けた。誤字脱字は特に気を付けた。

選考は抽選にて行うと記載されていたが、参加者は旧帝国大学や早慶などの学生がほとんどであったため、学歴が重要視されてはいると感じた。その中で、しっかりとESが書けていれば通る印象。生物学や物理学など、金融とまったく関係ない専攻の学生が多く、今学んでいる学問は影響していないだろう。

5日間、朝から夕方まで、大和証券のホールセール部門の業務内容の講義を受ける。一部、Excelを用いたワークもあるが基本的に部署ごとの話を聞くという形式。

午前9時から午後5時まで、約1時間の講義を複数回受ける。合間に小休憩がある他、昼食は社員の方との座談会形式。その日の講義がすべて終了した後、学生のみの懇親会が30分ほどある。

証券会社、特にホールセール部門全体の業務内容

証券会社のホールセール部門業務内容への理解を深める

前半にやったこと

ホールセール部門内の各部署について1時間ほどの業務内容に関する講義を受け、それに対して質問をする。昼休みは、学生10人程度に社員の方がついて昼食をとりつつの座談会を行った。

後半にやったこと

後半も同じく、ホールセール部門内の各部署について1時間ほどの業務内容に関する講義を受け、それに対して質問をする。前半と異なるのは、Excelを用いて金融商品の価格を算出するワークがあったこと。

なし

講義中は業務内容について、座談会中は自由な質問ができ、それに回答してもらう。社員の方は皆穏やかな人ばかりで丁寧に対応してもらえる。グループワークや発表などはないため、特にフィードバックはもらっていない。

一日講義を聞く形式、かつオンラインなため集中力を維持することに苦労した。参加学生は多く、座談会等でも時間的に1人1つの質問が限界だと感じた。ただ、まだ就職活動に積極的な学生もそこまで多くなく、積極的にいけば講義、座談会ともに多くの質問ができるとも感じた。

学生同士の関わりは少なく、講義終了後の懇親会でのみ会話した。クオンツなど志望職種がすでに決まっている学生は、業務や業界に対する鋭い質問を投げかけており、業界研究に対する焦りは感じた。

ホールセール部門全般に関する知識は得られた。また、企業ごとに業務に大きな違いがない証券業界の中で、大和証券の特徴や強みとして、「人の良さ」が挙げられる。私自身、今後の選考における志望理由の一つとして「人の良さ」を挙げており、それを肌で感じられたのは良かった。

基礎的な知識を含めた講義であることや発表などもないため、特別準備する必要はないように思う。ただExcelのVBAをワークで用いたため、触るのが苦ではない程度にはExcelに触れておくのが望ましい。

業務体験というほどではないため、自分の働いている姿を具体的に想像できるインターンシップではない。ただ、一日のタイムスケジュールや業務内容は聞けるため、証券会社のホールセール部門で働くとはどういうことか、働くならどの部署かなどを考える参考にはなると感じた。

本インターンシップでは、特に発表などがなかったため、個々人に対する評価は出しておらず、精々よく質問している学生かどうか程度しか見られていなかったと感じる。ただ、参加学生はみな高学歴で、金融業界でも人気な部門であることから、本選考は難易度や倍率などから厳しいと感じた。

参加前はまったく金融や証券に対する知識はなかったが、講義をうけたことにより、証券業界や業務内容、大和証券への理解が深まった。そのなかで、大和証券で働くということが自身の就活の軸と一致している部分が多く、魅力的に感じたため、志望度は上がった。

本選考のＥＳでは、大和証券のインターンシップに参加したかどうか、そこで何をしたかが問われたため、まったくの無関係ではないと思う。また、選考過程において同業他社との比較は良く聞かれるため、インターンシップでの体験に基づいた話は説得力があると思う。

参加前は、ぼんやりと金融系の業界に興味がある程度ではあった。参加後、業界や業務、企業に対する理解が深まり、より具体的に証券会社で働くイメージがついた。私は、社会への貢献性を就活の軸としており、証券業がもともともつ社会貢献性の高さや、その中で大和証券が社会貢献投資のパイオニアとして活動しているという話を聞き、証券業、大和証券ともに志望度は上がった。また、社員の方のお話を伺う中で、大和証券は専攻に関わらず理系が多く、活躍していると聞き、自身でも活躍できるのではないかと感じた。

証券業に関わらず、金融業界というものは体育会系で年功序列なイメージがあった。しかし、実際にインターンシップに参加して社員の方と接する中で、多くの先輩が強みとして挙げてきた、大和証券の社員の方の穏やかさというのは強く感じた。その社風や社員の人間性から、証券業界の中でも特に大和証券で働きたいと感じたため、その後の就職活動において第一志望の企業になった。