22卒 本選考ES
R&D
22卒 | 京都大学大学院 | 男性
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Q.
現在取り組んでいる研究テーマについてお書きください。400~700字以内で記載してください。
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A.
研究テーマ:アシルアミノ酸を合成する微生物の探索研究 アシルアミノ酸とは人体用界面活性剤、いわゆる泡立ち成分の一種だ。その用途は洗浄のみに留まらず、化粧品、栄養剤の原材料、など多様な業界でも使用される有用物質群である。 だがその製造工程において、環境・人体共に有害な物質を多量に用いなければ十分量の合成ができないことが現状の課題となっている。 私の研究の目的は微生物を用いて、安全安価かつ環境負荷の低い合成法を確立することだ。 新規の優れた合成機能を持つ微生物の探索、詳細な機能解明、工業規模の運用化を行っている。 研究の結果、約1000種の微生物を評価し目的となる株を2種発見した。また遺伝子改変により目的を満たす新規微生物を創り出すことにも成功した。 さらに予想されていた反応とは異なる新規の合成手法を見出すことにも成功した。これにより界面活性剤としてだけではなく、微生物を用いて医薬領域でも利用可能な中間体を合成できる可能性が示唆された。今後は各手法をさらに精査し、工業規模への最適化を想定した合成系の確立を目指している。 続きを読む
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Q.
50年後のあなた。孫にこっそり伝えたい「人生で大切なこと」は何ですか? その理由と併せて教えてください。 人生で大切なこと ※25文字以内
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A.
“煮魚も長風呂も、苦手でもいいけど嫌いになるな” 続きを読む
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Q.
理由※500字以内
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A.
苦手と嫌いは似て非なるものだ、ということを伝えたい。”定期的に触れる機会を設けるか否か”が両者の違いだと私は思う。嫌いと一括りにしそれらと隔絶してしまえば、それを改めて好きになる機会を逃してしまうからだ。私はかつて煮魚も長風呂も大嫌いで、それらから逃げ続けていた。だがこの年になりふと手に取ると、何が変わったわけでもないのに不思議とそれらを好むようになっていた自分に驚いた。もしも苦手なりに折を見てそれに触れていれば、この楽しみを感じる機会はもっと多かったはずだと悔やまれる。自ら捨てた機会を取り戻すかのように、今や煮魚・長風呂愛好家である。食事だけではない。明確な理由など無いのに、かつて苦手だったはずの旧友と酒を飲み交わすようにもなった。「友人は季節の華」というように、何事にも旬があるのだろう。自分か相手か、それとも他の何かの旬かは分からない。逆に旬が過ぎ、好きだったものから心が離れることもあるだろう。好きになれなくとも、苦手なままでもいい。だがふと気が向いたときにでも手に取って、その時の自分の心情を拾いなおしてほしいのだ。心の向くままに、様々な物事に触れながら大きく成長してほしい。 続きを読む
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Q.
他の人からは「どうでもよくない?」と言われそうだけど、自分の中で 大真面目に考えていることは何ですか?お題とその理由を教えてください。
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A.
プラスチック価格の変動 近頃、プラスチック樹脂の価格が少々上がったらしい。工業や生活にはほとんど影響のない変動幅だ。大真面目に考えているのに”らしい”という言葉を使うのは、プラスチックの値段変動自体に気を揉んでいるからではない。それなのに私にとっては大問題なのだ。なぜなら樹脂の価格高騰によって、私の好きなカプセルトイシリーズが全6種から全4種に減ってしまうからである。 そのカプセルトシリーズは、1回200円の域を超えた精細な構造と本物を超えた優麗な塗装が一番の売りだ。だが原料と塗料の高騰により採算が取れなくなった場合にのみ、通常全6種なのが全4種でリリースされてしまう。限られた予算の中で最大の造形美を追求しようという苦悩、製作陣の苦く熱い思いが込もった全4種の文字。これを目にすると、やはり全てをコンプリートするまで回さざるを得ないのだ。だが悲しいことに、友人は誰一人理解してはくれない。 続きを読む