22卒 本選考ES
研究職
22卒 | 東京薬科大学大学院 | 女性
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Q.
就職活動の軸や興味ある業界について、きっかけや理由を含めて教えてください。【400】
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A.
私の就職活動の軸は、「自分自身が学んできたことを活かし、製品開発や研究開発を支えて社会貢献すること」です。特に受託分析などの研究開発サービス業界に興味を持っています。学生時代に分析化学を学び、これを通じてものづくりや医療などの幅広い分野を支える仕事をしたいと考えるようになりました。現在は卒業研究から引き続き、分析化学研究室にてガスクロマトグラフを用いた分析法の構築というテーマで研究に取り組んでいます。問題解決に向けて測定技術のニーズを調べながら、手法の開発・改良することにやりがいを感じています。貴社は製品開発から受託業務まで幅広く事業を展開し、酵母を起点に細胞や動物飼料、遺伝子の分野まで、必要不可欠かつニッチな分野にて強みを発揮しており、魅力を感じました。貴社では今まで学んできたことを活かすだけではなく、さらに様々な技術や知識を吸収・還元し、社会貢献ができると思い、志望いたします。 続きを読む
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Q.
希望される業務を第一希望から第三希望までご選択ください。希望される理由を具体的に教えてください。【400】
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A.
第一希望は製品開発業務です。お客様のニーズを満たすために既存製品の課題解決を通じ、必要とされる製品作りによって他分野の研究を支えることに魅力を感じます。以前、東京薬科大学での合同説明会にて、宇宙空間に適したマウス用試料の開発について伺い、自分自身の研究目的である既存の手法の改良に通じる部分を感じ、興味を持ちました。第二志望は基礎研究業務です。全ての研究開発の創意工夫は、基礎研究の成果がなければ成り立たちません。重要でやりがいのある業務であると感じますので、こちらにも興味があります。第三志望はバイオ製品の製造・管理業務です。研究を支える製品には実験結果を左右する重要な役割があり、高い信頼性が求められます。会社の顔である製品の品質維持は非常に責任があり、魅力敵であると感じました。もし働くことになりましたら、いずれの業務てあっても真摯に使命感を持って働きます。 続きを読む
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Q.
研究概要についてご紹介ください。【800】
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A.
有機酸は生体内の代謝産物を全体的に把握するために重要な分析対象物質の一つであり、その有用性が注目されています。近年では、有機酸代謝異常症やがんなどの疾患において特定の有機酸が増加することが明らかになっており、診断のためにこれらをターゲットとして正確な定性・定量が求められています。また、バイオエタノールの生産時やメタン発酵を利用した排水処理時に発生するギ酸や酢酸は発酵阻害物質となり得るほか、プロピオン酸や酪酸等の臭い物質が発生するため、これらのモニタリングが重要です。一般的な有機酸分析では、イオンクロマトグラフィーやイオン交換クロマトグラフィーが汎用されますが、ギ酸や酢酸のような保持が弱い成分は溶媒ピークやインジェクションショックの影響を受けるため、定量性に乏しく、改善が求められていました。また、ガスクロマトグラフィーにおいてギ酸や酢酸を測定する場合にはTMS誘導体だと溶媒ピークよりも前に溶出してしまう問題点があります。しかし、ベンジルブロミドを用いてベンジルエステル誘導体とする手法を用いることで、これらの問題を解決できます。既報では誘導体化反応時に、ベンジルブロミドを有機酸に対して1当量添加し、室温にて2時間反応させます。しかし、目的の物質に対して当量以上の試薬を添加し、加熱を伴う誘導体化反応が一般的であり、本手法においても更なる条件の検討を行うことでより精度の高い定性・定量が可能であると考えられます。また、実サンプルの測定時には、バイオマス由来有機物 (細胞膜や細胞質など) の分解によって生成される脂肪酸などが、対象とする低分子量有機酸の誘導体化と競合すると予想されるため、除去が必要です。本研究の目的は、妨害物質を除去するための前処理条件と誘導体化反応の最適化と、微小試料での定量性確認によってベンジルエステル誘導体化を用いた低分子量有機酸のGC-MS分析法の構築です。 続きを読む