私がコロナ禍で苦労したことは人に会えない期間に感じる「寂しさ」や「孤独」にどう対処するかということでした。私は幼い頃から人とコミュニケーションを取ることが好きでした。物心ついた時から、たくさんの友達を作って、人気者になることが私の理想でした。そのため、今でも人見知りをしたり、相手との関係性の中で自分から壁を作ったりはしません。誰とでも分け隔てなく接し、本音で語り合うことを大切にしています。このような性格の私にとって、コロナ禍で感じる寂しさや孤独感は最も苦しいことでした。当たり前だった日常がなくなってしまうことはこんなにも辛いことなのだと知りました。友達や家族に会えないこと、気軽に外出できないこと、大好きな旅行に行けないこと、毎日が制限された環境の中でストレスを感じ、精神的に病んでしまうこともありました。自分に余裕がないとき、他人を思いやったり優しい気持ちを維持することは難しいことです。今振り返ってみると、コロナが世間に蔓延し始めた初期の頃の私はベストの私ではなかったかもしれません。こうしたストレス環境を生活する中で、気付きを得た瞬間がありました。それは友達や家族が私に優しくしてくれた時でした。私たちは定期的にビデオ通話をして、近況を語り合っていました。これが私の楽しみでもあり、ストレス解消になっていました。これらの会話の中で、私が弱音や悩みを語ると、みんなが親身になって相談に乗ってくれました。みんなも辛くて苦しい状況は同じなのに、親身になって私に寄り添ってくれるその「優しさ」に私は胸を打たれました。会えなくても繋がっていると感じましたし、また会える日を楽しみに一歩ずつ進んでいこうと奮い立たされました。またこの出来事から、私は自分が辛い時こそ思いやりを持って行動するべきなのだという教訓を得ました。苦しいときだからこそ、見えない思いや考えを大切にすべきなのだと学びました。
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