【18卒】陽進堂の研究開発職の最終面接詳細 体験記No.4300（富山大学大学院/男性）（2017/12/14公開）

　最終面接であるので，陽進堂に対する熱意を示すことが重要だと思う．しかし，私自身他の企業と迷っている面があったので，そこを見抜かれてしまったのだと思う．

　比較的穏やかな雰囲気だった．富山大学の学生だったので，富山の企業にとっても親しみを感じてくれたのかと思った．

自分の長所について教えて下さい

　私にはメンバーを鼓舞し，やる気と能力を最大限発揮できるように積極的に働きかける力
があります．この能力を発揮できたのが，硬式テニス部の部長として部員を指導し，大会
の団体戦で15チーム中6位入賞を果たした経験です．例年，10位以内にも入賞できず，部
員のやる気が低下している状況でした．そこで，私は彼らのやる気や技術を高めるために
何が必要かを考え，3つの取り組みを行いました．「他大学の部長と積極的に交流し，必
要な練習方法や筋トレのメニューを模索・導入」，「部員と一日一回話すようにし，
喜びや悩みなどを共有」，「やる気向上には成功体験が重要だと考え，練習の中に達
成感を感じられる仕組みを作成」．その結果，達成できました．個人で勝ったこと以上に仲間と一緒に勝利を喜び合えたことが一番嬉しかったです．この経験から養った粘り強さやコミュニケーション力は仕事でも活かせると自負しております．

あなたの研究内容について教えて下さい．また，どのように応用できると考えられますか．

　崩壊剤の研究です．崩壊剤は錠剤の添加剤の中でも硬度および崩壊時間等の多様な錠剤特性に作用する添加剤です．水無しで服用できる酔い止めでは口内で速やかに崩壊するように崩壊剤が添加されています．しかし，錠剤特性への作用は未だ十分に理解されていません．本研究では錠剤特性への崩壊剤の作用を包括的に理解するために汎用されている11種類の崩壊剤を添加した錠剤特性データについて統計学的解析を行いました．具体的には崩壊剤の添加量および打錠圧を実験計画法に従い錠剤を調製しました．そして，錠剤硬度および崩壊時間の測定データに対しSOMによるクラスター解析を行い崩壊剤の多様な作用の理解を試みました．
　この研究を通して，後発医薬品を製剤開発する際に，新薬と類似の添加剤をスクリーニングするのにSOMクラスタリングの技術を応用できると考えています．