【素材進化を探る】【20卒】大同特殊鋼の夏インターン体験記（理系/総合職）No.6500（九州大学/男性）（2019/6/25公開）

知り合いの先輩が大同特殊鋼に入社したことから興味を持った。現在学んでいる分野と事業内容が近いとは言えないが、業界研究のために参加しようと決意した。1dayであればESの提出など必要なかったため気軽に参加できた。

ESの提出は無かったため、特に準備することはなかった。参加前にパンフレットや四季報などを読み、事業について大まかに把握しておいた。

モノづくりの進化を握る「素材を知る」

1日目にやったこと

金偏を持つ漢字を新しく作ってみよう、鉄にある特性を持たせたい場合どの元素を入れるとよいか多くのカードから答えを探そう、など、グループワーク中心だった。特にクイズは材料の学生であれば答えを探さなくても分かるものらしいが、なぜか6人ほどのグループで協力し1枚の用紙を埋めなければならないという作業をした。

なし

社員からのフィードバックは基本的にない。社員がお題を出しそれについて学生が話し合ったりしているのを、社員は常に見守っている感じ。最後に社員による業界紹介があった程度。

グループワークが多く、また話し合った内容をグループの代表として発表する、という場面が多かった。数時間の日程の中でほとんどがグループワークであり、知らない人相手にディスカッションするのに苦労した。それなりに志望度が高い人もいればなんとなく来たという人もおり、学生のやる気にばらつきがあった。

特殊鋼がどのようなものか、他の代表的な鉄鋼メーカーとの大きな違いは何かについては、このインターンシップを通して具体的に知ることができたと思う。また他大学の学生と関わり、既に業界研究を積極的に進めている人もいるということを知って刺激を受けた。

先述の通りこの1dayインターンシップは業界研究中心であるため、前もって事業内容やその必要性を熟知している人にとっては必要のないものだと思う。ある程度の知識を身に付けてしまうと、かえって参加する意味がなくなる可能性がある。

一日のほとんどを同じグループの学生との会話で過ごしたため、「働く」というイメージ理解とはかけ離れていた。最後に業界紹介の時間が設けられていたが、企業としての性質については何も言及されず、勤務地や職種などの基本情報のみしか知ることができなかった。

特に社員が学生の様子をメモに取っている様子は見られなかったため、グループワークで活躍しても評価されていないと感じたから。胸に名札は付けていたが、おそらく学生間同士のコミュニケーションのためだけであったと思う。重要なのはインターンシップに参加したか否かで、それ以降は平等に扱われると感じた。

インターンシップを通して会社としての古い体質が伝わってきてしまった。例年通りのお題やクイズを出し、学生にやらせる、という社員にとっては「ただ時間が過ぎるのを待つ」イベントを変える動きは無いのだろうか、と疑問に思った。この内容を例年行っている会社には、新しいことに挑戦する、より良いものを作ろうとする意志があるとは思えなかった。

インターンシップの参加自体は、今後の選考に多少の影響はあると考えられる(工場見学に優先的に参加できるなど)。またインターンシップを通して会社の好きなところを見つけることができれば、本選考で説得力のある志望動機が言えるのではないかと思う。

業界としては材料メーカーや重工などの機械メーカーに興味を持っていた。材料メーカーは鉄・非鉄幅広く見ておりどのメーカーにもそれなりに魅力を感じていたことから、その中でどの会社が自分に向いているかを見極めるためにインターンシップに参加した。他社についても工場見学やOB訪問などに参加し、より幅広いものづくりの根幹を支えるメーカーに行きたいと考えるようになった。

自分はメーカーを中心に就職活動をしていたが、特にメーカーでは「もっとより良いものを作ろう、新しいことに挑戦しよう」という向上心、チャレンジ精神が必要なのではないかと強く思った。このインターンシップを終えてからもメーカー志望であることに変わりはなかったが、古い伝統を重視する日本らしい企業よりも、新しいことに積極的に挑戦する企業の方が自分には向いているのではないかと気づくことができた。