【クオンツ志望者の挑戦】【22卒】アセットマネジメントＯｎｅの冬インターン体験記（理系/クオンツ・AIコース）No.15247（横浜国立大学大学院/男性）（2021/6/15公開）

日系の運用会社を志望しており、中でもクオンツ志望だったため、クオンツコースのインターンシップを探した。規模を踏まえると、日系の運用会社は多くないため、野村、大和、AMONEの三つに絞り、全て応募した。特にAMONEはクオンツで国内トップレベルだと考える。

当初の予定だと機械学習をベースにした演習を行う予定だったため、プログラミングスキルはもちろん、書籍などで機械学習の基本的な部分は予習しておいた。

面接では研究内容についてよく聞かれたため、人柄はもちろん、演習についていけるだけの思考力、スキルがあるかが問われた。

クオンツ業務についての講義形式

運用会社とは、クオンツ業務とは、AIを用いた運用手法とクオンツ全般の講義を一日行い、最後に社員との座談会

クオンツファンドの成り立ち、クオンツ動向、クオンツ運用手法

クオンツ業務に関する講義

1日目にやったこと

クオンツ部門の方が5人ほど、各１時間づつほど講義を行い、インターン参加者は各講義後に逆質問を行い、各自の疑問点を解決した。最後に座談会があり、社員一人に対し学生3人が会社や業界に関する疑問をぶつけた。

なし

交流する機会は逆質問と座談会のみだったが、どの方も真摯にこちらの質問に答えてくださり、いい質問をすると褒めてくださった。「技術起点の運用手法はどうなのか」という質問に対し、「もちろんアイデア起点が望ましいが、技術を扱いきれていない段階では、技術起点も必要」という率直な考えを教えていただけたことが印象的だった。

講義形式のため、一見ただ聞くだけの楽なインターンだが、その後の逆質問で適切な質問ができるかが重要となるため、ただ何となく聞くだけでなく、自分で相手の話を主体的に考えて、前もって予習してきた知識と合わせ、意味のある質問をする必要あった。そのため、一日中頭を働かせて色々な人の話を聞くのは意外と大変。

正直、他の学生との関わりはほとんどなかった。ただ、逆質問の時間が多かったため、ただ受け身で聞くだけでなく自分から積極的に質問しないと評価されないとは感じた。

AIなどを用いたクオンツ運用の最先端の動向を学べた事も大きかったが、クオンツファンドや新たな分析手法の開発をどの様に行なっているか学べたことが個人的には貴重だった。クオンツというと一見難しい技術を使っている様だが、アイデア自体はとてもシンプルで、それをどう商品という形にもっていくかにプロの腕が使われているのだと学んだ。

自社の商品についての紹介などもあったため、予め有名どころのクオンツファンドについて予備知識をつけ、ある程度質問を想定しておけば、より深い質問ができたかもしれない。

ある程度どんな業務をこなし、どんな雰囲気の中で仕事するかのイメージは湧いたものの、やはり演習が中止になってしまったことで、自分で考えたり、チームで相談したりすることがなく、業務上で苦労する点や工夫する点、チームでどのように仕事を進めていくか、などについてはなかなか想像できない部分が多く残った。

内定がもらえるという確信は持てなかったものの、参加した15人ほどの学生の内、積極的に質問をしていたのが私を含め3人ほどだったため、多くの学生に対し、知識や能力で勝てなくても熱意では勝っている自信があった。ただ、他の質問をしていた学生はかなり鋭い質問をしていたため、どの方も自分以上に頭の回る人なのだろうとは感じていた。

もちろんオンラインのため、社員の方々の人柄などは伝わりづらかったが、講義を通して伝わる運用に対する考え方や姿勢に強く共感した。ざっくり言えば、私は研究よりの仕事より実運用を意識したモデル開発などに携わりたかったため、講義内容が理論ベースより、どう運用に活かすかに軸を置いてお話なさっていたことに感銘を受けた。

例年このインターンを通してある程度力量が見られるため、クオンツ志望の学生はこのインターンに参加することが不可欠だと思われる。ただ、今年は演習がなかったため、クオンツへの関心や知識を少しだけ選考前に伝えられる機会に過ぎなかったと思う。

元々、大学でクオンツ運用に携わる機会もあり、アセットマネジメント業界のクオンツを第一志望にしていた。アクチュアリーなど他の数学職のインターンにも多数参加したが、やはり、マーケットを相手にし、かつ自分の仕事と顧客の利益のパフォーマンスの連動性を感じられる、バイサイドクオンツに最も魅力を感じていた。
企業に関しては、業界ナンバーワンである野村アセットが第一志望だった。

志望業界に関しては、インターン後もその気持ちは変わらなかった。特に最先端の運用手法から、これから挑戦できるものの幅広さを感じ、より志望度が上がった。
志望企業に関しては、野村アセットが一番良い企業と思っていたが、このインターンを通して、自分の考え方ややりたい仕事に近いのはこの会社ではないかと思う様になった。