【新共済開発、主体的発信】【22卒】全国共済農業協同組合連合会（JA共済）の冬インターン体験記（理系/ＪＡ共済連全国本部仕事体験）No.15289（横浜国立大学大学院/男性）（2021/6/15公開）

元々資産運用というものに興味があり、運用会社を中心に保険会社、信託銀行のインターンに参加した。JA共済は資産運用部門のインターンがなかった、もしくは終わっていたため、総合職のインターンに参加し、企業研究を深めようと考えた。

選考に受かるための工夫は一般的な自己分析くらいしかやらなかったが、インターンに望むにあたって、保険と共済の違いなど基本的なところは抑えていった。

グループディスカッションで他の人と異なる視点から意見が言えたところを褒められたため、主体的に発信していく姿勢が重要かもしれない。

JA共済の紹介と共済開発に関するグループ開発

午前中にJAに関する講義があり、午後から１チーム5人ほどに分かれたグループワーク。テーマは１日目は「新たな共済の開発」、２日目は「開発した共済のマーケティング」だった。

共済の考え方、開発、マーケティングの苦労。

新しい共済の開発

1日目にやったこと

午前中はJA共済の強みや考え方、保険会社との違いなどを動画を用いて解説いただいた。午後は、5人ほどのチームで新たな共済の開発を体験した。日常のリスクをあげて行き、一つのリスクを選び、それに対する商品を考え、共済金などのディティールを詰めていった。

2日目にやったこと

１日目に組んだチームを同じチームで、１日目に考案した共済をどうお客さんに売るかを考えた。具体的には、１０枚ほどのパワーポイント資料を全員で作り、１０分ほどで顧客にプレゼンするという課題だった。

人事と商品開発部門

なし

社員との関わりは比較的少なかった。基本的にグループワークをする中、間間で社員の方が入室してきて、評価したり質問に答えたりしていただいた。印象的だったのは、「良いリスクに目をつけても、そこにどれだけコストが発生するか予想できないと意味ない」と言われたことだった。

オンラインのグループワークは空気を読むのが非常に難しかった。初めから議論が間違った方向にいっていると感じていたが、オンラインで強く否定するのは難しく、初日はあまり主体的に参加できなかった。逆に二日目は自分から議論を主導していこうと努力し発信できたが、それでも終始一体感を持つのは難しかった。

基本的にグループワークだったため、グループ内の4人とは深く関わる。二日もあるため、前に出過ぎず、引き過ぎず、良い関係を築いていくことが重要だった。

商品開発から営業まで幅広い業務を体験できたことで、共済に関する知識がつき、実際の業務イメージが明確になったと思う。特に共済は慈善団体に近い様なイメージだったが、商品開発ではいかに収益に結びつけるかを意識する必要があり、想像以上に考える要素が多いことが身にしみて分かった。

体験記などを覗くと、例年全く同じグループワークを行なっているので、「今の社会にどんな共済が必要なのか」だけは３、４個考えていけば良かった。

オンライン形式ではあったが、実際にチームで「どんな商品がいいか」、「どうやって商品を買ってもらうか」を頭を悩ませながら考えたことで、実務における苦労や楽しさが十分理解できた。特に、実際の現場社員の方からフィードバックをいただけたことで、どういう視点が必要だったかなども知ることができた。

絶対に出ないとは思わなかったが、インターンを通してもっと共済に合った人柄の人が多くいると感じた。かなり抽象的な感覚だが、すごく理詰めで考える人よりかは、感受性、表現力豊かで、本気で人のためを思いやれるような人が求められている様に感じた。実際、社員の方も気さくで物腰の柔らかい方が大半だった。

下がったというほどではないが大きく上がらなかった。
理由は二つあり、一つは全国勤務なこと。予め想定はしていたが、やはり現場の方の話を聞くとかなりの確率で地方を経験すると伺った。もう一つは社風。上でも述べたが、実力主義というよりかなり緩い雰囲気を感じた。

なるとは思うがそこまで大きくないと思う。割と人柄を重視する傾向のため、面接などでも十分アピールできるはずだし、選考も少し早期になるくらいで大差はないと思う。ただ、現場社員の方も見に来ていたため、優秀な学生にはここで目をつけていたのではないかと予想する。

元々、資産運用業界が第一志望であり、それに準じて保険、信託、共済などの運用部門を志望していた。中でも数学専攻のため、クオンツを志望しており、数学に関わる職種アクチュアリーやセルサイド側のインターンにも参加した。ただ、やはり運用自体への興味が強かったため、年金アクチュアリーやセルサイドクオンツよりも、クオンツでなくても運用に関われる機会のある企業の優先順位が高かった。

依然アセットマネジメント業界が第一志望であるものの、共済というビジネスモデルに対する興味は強くなった。第二志望以降で保険や信託で迷っていたが、共済は保険と似通って入るものの、ビジネスに対する考え方が全く違い、利益を追求してバリバリ売り込むのではなく、人の役に立とうと懸命に働ける点に魅力を感じた。その後、選考の前に就活を終えたが、保険と共済なら共済を選んでいたと思う。