【数学×金融、クオンツの世界】【20卒】ＳＭＢＣ日興証券の冬インターン体験記（理系/クオンツコース）No.7098（大阪大学大学院/男性）（2019/9/24公開）

もともと金融業界に興味があり，夏から金融業界のインターンに応募していた．加えて，研究で数学を使っていることもあり，金融＋数学であるクオンツコースの仕事やどういった方が働かれているのかに興味を持ったため応募した．

事前にクオンツコースの業務内容に対しての知識をインターネットを通じて身につけていた．また，選考では研究内容についての深掘りが多いということを過去の選考体験記から知っていたため，研究内容についてこれまで以上に説明できるように整理した．

ヨーロピアンオプションについての講義と演習

1日目にやったこと

研究内容などについて深掘りされる自己紹介，トレーディングルームの見学，オプションやクオンツ業務についての講義，社員の方とのランチ，ヨーロピアンオプションについて，グリークスの変化を調べ考察する演習．発表会はないが，適宜気づいたことを聞かれる．

2日目にやったこと

ヨーロピアンオプションにノックイン，ノックアウト条項がついた場合についてのグリークスの変化を調べ考察する演習．発表会はないが，適宜気づいたことを聞かれる．社員の方との座談会．懇親会．

なし

ワークへの取り組み方についてのフィードバックは特にない．出した考察について社員の方がわかりやすく説明してくれるので適宜知識を身につけていく感じのインターンシップであった．

社員の方がボードを持って書き込んでいるなど，常に評価されていることを感じて少し緊張した．周りが落とす考察に対して，自分が出す考察が劣っているように感じて少し焦った．適宜話をしながら進めるワークであったので，社員の方や周りの学生とコミュニケーションを取りながらワークを進めることができたのは非常によかった．

インターンシップに参加することで，実際のクオンツの業務について詳しく知ることができた．また，周囲の学生や社員の方との交流によって，自分には数学的な知識や思考力が足りていないということを知ることができた．AIや機械学習によってクオンツ業務がどのように変わるのかといったことや，自社のIT周りの状況などについても聞くことができてよかった．

クオンツで扱う金融についての知識をより身につけていること．エクセルを使うワークであったので，グラフといったエクセルの機能を上手く使えるようになっておくこと．

トレーディングルームの見学や，社員の方とのランチ，座談会，懇親会など非常に多くの社員の方との交流の機会があり，社員の方の人柄をよく知れた．また，一日のすごし方や住む場所など気になることは何でも答えてくれたため，入社したらどのように働くのかある程度イメージをつけることができた．

トレーディングルームの見学や座談会，懇親会などで働いている社員の方と話をさせていただくことで，非常に魅力的な会社であると思ったが，自分の持つ数学的なスキルや思考力などを考慮すると数学を使って一生仕事をするのは難しいのではないかと感じたから．

もともとどちらの部門に本選考を出そうか迷っていたが，インターンシップを通じて，クオンツ部門で数学を一生扱い続けることで金融業界に関わるのではなく，別のアプローチで金融業界に関わろうと思ったから．より人対人のコミュニケーションが求められる仕事の方が自分に合っていると感じたから．

ボードを持って常に評価されていたことに加え，クオンツコースはそもそも自社や他社インターンシップなどのインターンシップ経験者しかほとんど採用されないと友人から聞いた．

もともと金融業界を志望していたが，どのような部門やどの企業で自分が働くかということは曖昧なイメージしか持っていなかった．そのような状況で，大企業かつ自分が成長できることや，社会に対して大きな影響力を与えられることなどを重視して企業を探していた．加えて，インターンシップが本選考に影響するところをできるだけ受けるようにしていた．

もともと，ある部門とクオンツ部門どちらで本選考を受けるか迷っていたが，本選考ではクオンツ部門ではなく，前者の部門を受けるということを決断できた．複数部門を本選考では併願することができないため，このインターンシップに参加することで，自分の中でしっかりとした意思を持って本選考を受けることができたのはよかった．