【熱意溢れる科学愛】【23卒】三菱商事ライフサイエンスの研究系総合職の最終面接詳細 体験記No.37085（非公開/女性）（2022/11/24公開）

会場のあるフロアまで行くと電話がおいてあり、到着したらその電話で担当者を呼び出し、面接会場まで連れて行ってもらった。面接後に交通費などの清算をするために別室に案内していただき、終了後帰宅した。

最終選考だったので、入社したいという熱意を出来る限り伝えられるように心がけた。また、私はしっかり答えられなかったが、「最近気になった科学に関するニュースとそれに対してどのように自分が考えたか」というような時事的な質問もされたので、対策をしておいた方がよい。

最初から最後まで面接官の皆さんがにこやかに、相槌を打ちながら話を聞いて下さり、非常に話しやすかった。

なし

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研究内容について教えてください。

私は、"コリネ型細菌を用いたフェニルアラニン高生産株の構築"というテーマで研究を行っています。コリネ型細菌は主に「うまみ成分」として知られる、「グルタミン酸」の工業生産に用いられる微生物です。この微生物を用いた遺伝子工学によって、「フェニルアラニン」という、必須アミノ酸の一つである物質を、大量に生産できる株の構築に取り組んでいます。具体的には、フェニルアラニンは生物において、「シキミ酸経路」を経由して生成されることが知られています。そのため、シキミ酸経路への炭素流量の増加が、フェニルアラニンの生産量の増加に繋がるのではないかと考え、遺伝子工学によって、シキミ酸経路の途中の枝分かれ経路の遮断や、主要経路の強化などを行っています。また、目的物質であるフェニルアラニンは十分量生産されると、その途中の経路に阻害をかけてしまい、それ以上生産できなくなってしまうということも分かっています。そこで、その阻害の解除も行うことで、より多くのフェニルアラニンを生産できる株の構築を行いました。このように戦略を立て、フェニルアラニンの高生産が可能なコリネ型細菌の構築に励んでいます。本研究では最終目標として、フェニルアラニンを前駆体として主に植物が生産する、香料や医薬品の原材料などとして利用される、有用物質を生産できる微生物をつくるということを設定しています。そのような微生物の構築が実現可能であれば、微生物の方が増殖速度は植物よりも圧倒的に速いため、より早く、大量の、本来は植物由来である、有用物質を生産することが期待できます。

最近の食べ物で、味や見た目など何においてでもよいので「新しい！」と思ったのものを教えてください。

私が最近の食べ物や飲み物で、“新しい！”と思ったものは、流行ったのは少し前にはなってしまうのですが、「透明なジュース」です。いろいろなジュースが透明で販売されて話題になりましたが、その中でも特に私は、「透明なミルクティー」に非常に驚きました。ミルクティーのような透明とは程遠いものを透明に変えて売り出すという発想自体が新鮮で、とても斬新だなと思いました。私も当時飲んでみたのですが、本当に透明にもかかわらず、味も香りもしっかりとミルクティーだったことに、衝撃を受けました。今の時代はSNS映えするものであったり、今までにない新しいものが流行るので、もし御社で商品開発に携わることができたら、私も時代の流行りを作るような新しい商品の開発に貢献したいと考えております。