【聞く力が鍵】【21卒】ＹＫＫ　ＡＰの冬インターン体験記（文系/事務系の仕事を知る”1dayインターンシップ）No.10883（関西学院大学/男性）（2020/7/14公開）

YKK株式会社との比較を行うため、どちらのインターンシップにも参加した。当時他に住宅にかかわるメーカーを見ていなかったが、YKK株式会社のグループ企業であるという理由で興味を持った。食わず嫌いをしていてはもったいないという思いもあった。

インターンシップの選考は表向きES提出後の「抽選」のみだが、実際にインターンシップに参加していたのは明らかに関関同立の学生が多かったため、何らかの選考が行われていると思われた。私は抽選だからといってエントリーシートに手を抜かないようにしていた。

職種の体験ワーク（営業職、経理職）

1日目にやったこと

前半部分で会社概要や職種の紹介、グループ企業であるYKK株式会社とのかかわりについて説明された後、実際の職種体験ワークが開催された。6~7名で1チームを作られ、その中で話し合いながらワークを進めた。

人事社員

オリジナルストラップ

営業でも経理でも、「聞く」ことを大事にするように、と言われたのはい印象的だった。どちらの職種も提案したり着実に仕事をこなしたりという点に注力すべきなのかと思っていたが、何より大切なのは「聞く」ことだそうだ。ハウスメーカーや財務状況に問題を抱えるクライアントの話に耳を傾けなければ的確な提案はできない。なるほど、と思った。

あまり意欲的に意見を出す学生が少なく、そもそも議論にならなかった点は非常に苦労した。あまり私の独りよがりになってしまっては良くないと思い、できるだけ全員に話を振るようにしたが、それでも首をかしげるばかりで発言をしないメンバーもいた。その様子を見ていた社員の方も苦笑していた。

YKKグループの中での立ち位置、また社風の違いはインターンシップに参加したからこそ分かったといえる。働いている方の雰囲気を掴むという点において、実際の社員の方と会い、お話する機会が多くあったのは本当に良かったと思う。インターン終了後にも社員の方とお話する機会が設けられていたたのでたくさん質問させていただいた。もし幅広くメーカーに興味を持ち、YKKグループに所属する2社に関心があるなら、両方のインターンに参加し、社風を比較することをお勧めする。

事前に自分のイメージでも良いので営業系職種と管理系職種のどちらに興味があるのか、またその理由をまとめておくと良いと思う。当日は自分のその考えと、どのような差異が生まれていたかという観点で話を聞くとより有意義な時間になったのではないかと考えている。また社員の方に質問できる機会が多く設けられていたため事前に質問を用意しておくべきだったと思った。

完全にこの企業に身を置き、働くというイメージは作れなかったが、社員の方との会話を通して自分が抱くイメージとのギャップを埋めることでより現実的な想像はできるようになった。業務内容に関してもしっかりと話を聞いていれば入ってくる情報は多かったため、実務のイメージもある程度は作ることができた。

この企業を強く志望している学生は少なかったため、本選考での内定は多少出やすいのではないかと思った。ただ、インターンシップ参加者のみならず本選考参加者の数も多いため、その中には志望度が高い学生や優秀な学生もいると考えられる。インターンシップ自体の優遇もないに等しいため総合的に見ると内定は出にくいと感じた。

YKKグループであるという理由で興味を持ち、ある程度の下調べはしていたが、社風は私が想像していたものとは少し異なるものだった。グループ企業であるYKK株式会社よりもグローバル展開に対する積極性もさほど感じられなかったこともあり、総合的に見ると志望度が下がった。

インターンシップに参加しても何らその後の選考に影響することはなく、説明会のような位置づけなのだと感じた。行かないよりは断然行った方が良いが、選考において有利にはたらくということは全くない。また、学生の数も多く名札も着用しないため、人事の方は一人一人をチェックしていないようだった。グループワークで優秀であっても優遇される可能性は低いとみられる。

それまでは正直住宅関連のメーカーは全く眼中になく、消費財メーカーやIT業界を中心に就職活動をしていた。ただ、折角の機会のため様々な業界を見てみようと短期のインターンには幅広い業界で検討していた。YKK AP株式会社はその中の一つである。YKK株式会社を志望していたためグループ企業であるYKK AP株式会社に関しても視野を広げようとは思っていた。

この企業に対する志望度が上がらなかったように、住宅関連メーカーの志望度もさほど上がらなかった。ただ、様々なメーカーの一つとして社風や働き方を参考にできたのは非常に有意義であったため、その後のメーカー志望のスタンスには大きな影響を及ぼした。こうした経緯からメーカーを志望しつつもその中でも扱うものや社風という軸を新たに設け、就職活動をするようになった。メーカー以外の業界に関しては変わらず志望し続けた。