【提案型営業の挑戦】【21卒】第一三共ヘルスケアの冬インターン体験記（文系/MR職）No.10343（立命館大学/女性）（2020/7/16公開）

医薬品の営業職、MRというのは具体的にどのようなものなのかが知りたかったため、製薬会社のインターンに応募していた。製薬会社の中でも二日間の宿泊型インターンということで、より深く業界研究や企業研究ができるのではないかと感じた。また、交通費が遠方からなら半額負担をしてもらえるということだったので決め手になった。

事前に就活情報サイトで選考で何が聞かれるかを調べた。第一三共ヘルスケアでは、能力試験と書類選考、そして面接が行われるということだったので対策を進めた。まずは書類選考と思ったため志望動機とガクチカ、自己PRの基本的な面接に備えることにした。応募が夏期でまだまだ自分的に自己分析ができていないと思ったため、大学のキャリアセンターでガクチカと自己PRの添削をしてもらった。面接の前には質問される内容が答えられるよう練習した。

提案型営業を知る、ドラックストア営業の模擬体験

1日目にやったこと

自己紹介から始まり、グループに分かれて簡単なアイスブレイクの時間があった。その後は業界説明と第一三共ヘルスケアが他企業との差別化を図っているところを学んだ。夕方からまたグループで提案型営業の模擬体験が始まり、チームで話し合いながら、プレゼンをしにいった。

2日目にやったこと

引き続き、提案型営業の模擬体験をした。審査員からだめだしやアドバイスをいただき、また部屋に戻ってチームで話し合った。最後にはチームのメンバーとメッセージ交換をした。

人事部社員、執行役員

なし

「その商品の良さはわかったけど、なぜそれをうち(ドラックストア)が販売しなくてはいけないのか」といわれた時は行き詰まった。将来的な売上見込みという相手側の利益も考えてみたほうがよいという自社利益ではないことを言われたので印象に残っている。

１日目から本格的に営業スタイルを学んだ。その商品を売るために資料を読み込むだけでなく、ドラックストア側の利益を生み出さなければ交渉が成立しなかった。やはりチームでも、プレゼンでも発言することが重要となるため、長時間の中で積極的にコミュニケーションしていくのが大変だと感じた。

営業職に共通しているのかもしれないが、自社だけでなく消費者、卸売業者のことも考えていくことが必要だと学んだ。最初は周りに圧倒されていたが徐々に自分が出せたので、自分の得意不得意を経験し、チームからのフィードバックももらえたため周りからどう見られていたかを知ることができたのが良かった。

学部的な学びは関係ないと思ったため実際にMRとして働かれている人の体験談などを知っていれば、周りより自分をアピールできたと思う。

大手製薬会社でも総従業員数は300人ほどで、人数は少なく、会社内では社員同士が互いのことを把握していると聞いた。お互いがある程度知っていた方が仕事をする上で話しやすかったり、頼りやすかったりすると考えていたため、自分が周りの人と人間関係を保ちながら仕事に打ち込む様子がイメージできた。

インターンを振り返ると自分なりに発言をし、製薬会社への志望度が高まったと感じた。しかし、参加学生は薬学部系や高学歴の学生が占めていたため、文系の自分よりもその学生を採用するのが自然だと感じた。また、SPIを勝ち抜けることができると思わなかった。

インターンの場所が、第一三共ヘルスケアの自社研修施設で、入社後の新卒研修もその場所で行われるということだった。自分の知識面で不安があったが、手厚い研修制度があることでその不安は大丈夫だと思った。また、純粋に製薬の人々への貢献度に魅力を感じたから。

インターン参加者限定枠の採用ルートにしてもらえるということで、一般よりも選考難易度は下がると思っていた。実際、説明会参加を免除され、参加者は自動的にエントリーが可能だったため一般に比べたら早かった。

海外展開のある企業や海外とのつながりがある企業を見ていたので旅行業界や商社を志望していた。しかし、AI化が進む将来で、需要が少なくなる業界になるかもしれないと思ったため考え直した。そんなとき、海外展開に着目し、ニトリやアイリスオーヤマなどの家具家電業界や製薬会社が右肩上がりであることを知り、業界を広げていった。

私は、2社のインターンのみに参加した。そのうち一つは第一三共ヘルスケアであり、参加後の製薬業界への志望度が高まったため、他の業界には目を向けることなく、ある程度企業も絞ってしまった。しかし、実際に就職活動が始まると、選考が上手くいかず、業界を絞りすぎたことを痛感した。インターンに参加するのは大切だが、インターンを決め手にするのは良くないと思った。