【社会課題解決の挑戦】【19卒】三菱総合研究所の夏インターン体験記（理系/研究開発）No.5057（慶應義塾大学大学院/女性）（2019/4/15公開）

コンサルタント・シンクタンク業務に興味を持っていたため.中でも三菱総合研究所は一般企業向けの経営コンサルの案件だけでなく，官公庁の政策立案に関わるようなシンクタンク案件も多く手掛けていたため内情を知りたいと思った.

過去三菱総合研究所のインターンシップに参加したことのある先輩に話を聞き，ESや小論文試験の対策をした.ESは就活の同期で読みまわし，小論文対策では素早く自分の意見をまとめ提出できるよう回答のフォーマットのようなものを頭に入れた.

日本を取り巻く様々な社会課題から1つ選定し，その解決策をグループで考え発表する

前半にやったこと

前半は社会課題の選定に時間をかけ，それが終わり次第解決策の考案にあたった.自分たちは農業の人手不足を選んだので，まずは農業人口や従事者の年齢ごとの割合などのリサーチから始めた.

後半にやったこと

グループで考案した施策について，どうすればそれが実現できるか，実現すると各ステークホルダーにどのようなメリットがあるか，どのぐらいの規模の利益をうめそうかなどを詰めて考えた.

研究開発グループの社員が５名ほど，役職は不明

三菱総合研究所の発行している冊子をもらえた

高齢者は自分が高齢者扱いされることが嫌だということ.顧客として高齢者とひとくくりにしていたが，高齢者にも様々な層がおり，自分たちが相手にしたいのはどのような層なのか，その層にアプローチするにはどうすべきかをもっと明確にしたほうがいいと感じた.

グループの人がグループワークにあまり慣れておらず，話し合いをどう進めればいいかわからない，何をどう調べたらいいかわからないといった人が多かった.また，毎日終業後に社員の方への進捗報告及びフィードバックの時間があったが，あまり込み入ったアドバイスをされなかったので，学生だけでどこまでブラッシュアップできるかにかけられていた点が大変だった.

外資のコンサルなどに比べると社員の働き方が落ち着いている，ゆったりしているとわかった.業界は同じでも，三菱総合研究所は腰を落ち着けてじっくり物事と向き合おうとしていると感じた.スピード感がないのは少し物足りなくも感じたが，それが良さであるともわかった.

社会課題についてはもう少し知識をつけておくべきだったと思う.三菱総合研究所が作成した資料などはネットでも見られるものがあるため，インターンシップ参加前によく目を通しておけば事前知識もついてよかったと思う.

作業のスピード感や立てた施策の詰め具合について，自分のイメージしていたコンサルタントの像からはやや離れていたため.もう少しスピード感のある職場の方が自分には向いていると思った.社員の方にも，学生だからと言ってゆるいフィードバックしかもらえないよりは，もう少し厳しい質問をして実際の業務の困難さを体験させてほしいと感じたため.

自分の性格と社風があっていないと判断されると思ったから.グループワーク中や社員の方との進捗報告の時間に，自分から積極的に意見をいう，議論を前に進めることを心掛けていたが，三菱総合研究所では単にそういった力を持っているだけでなく，自分から意見を言わない人にも上手く働きかけられるような人の方が評価されるのではないかと感じた.

シンクタンク業務にも携われることは魅力的だと感じたが，コンサルタントとしてキャリアを積みたいならもっと厳しい環境(作業にスピード感がある・競争意識がある等)で働ける方がいいと自分は感じたため，三菱総合研究所は受けてもマッチングしないと感じたから.

インターンシップ参加者は早期選考ルートにのれるから.人事との面談や適性試験のタイミングも一般の選考より1～2か月前倒しで行われていた模様.逆にインターンシップでの評価が低いと本選考を受けても無駄だとも感じた.

職種としてはコンサルタントとして働きたいと考えており，また一般の事業会社だけでなく官公庁と一緒に仕事ができるような会社で働きたいと思っていた.したがって，シンクタンク業務もある三菱総合研究所や野村総合研究所，もしくは官公庁も巻き込んだ新規事業提案をしているドリームインキュベータなどを中心に見ていた.

コンサルタントの会社もそれぞれ社風が全く異なると感じた.夏に二つほどコンサルのインターンシップに参加したが，そこで働く社員がどれだけの質のフィードバックをしてくれるか(学生にどれだけのレベルを求めているか)などが異なるため，自分がどのような環境で働きたいのか，どのような職場なら成長できるのかを考えるいいきっかけになった.