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【革新的な材料研究、社会貢献へ】【18卒】半導体エネルギー研究所の研究職の本選考体験記 No.3328(東京大学/女性)(2017/12/19公開)

株式会社半導体エネルギー研究所の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

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2018卒株式会社半導体エネルギー研究所のレポート

公開日:2017年12月19日

選考概要

年度
  • 2018年度
結果
  • 内定辞退
職種
  • 研究職

投稿者

選考フロー

企業研究

この会社の特徴は、研究部門しかなく製造や販売は行わず,社内学会等も行っているが,民間企業であるという唯一無二の企業であること。他メーカーのR&D部門と,大学や国に近い研究機関(産総研とか)の中間のような位置づけ。製品化までは多くの場合関わることはできないが,特許を買ったメーカーと共同で製品化まで関わることも。社長のワンマン体制なので、社長との相性も恐らく大事。競合他社がないが,何故博士課程ではなくこの会社なのか,なぜメーカーのR&Dではないのか,何故国立法人等の研究機関ではないのか,に答えられるように。
面接官は面接慣れしてない感じもあり、優しいし論理を詰められたりとかはしない。技術的な話を多くしたので、大学での研究で培ったこと(何の装置を使えるか、どういう理論を用いて研究しているか、自分の研究に関連する周辺分野の知識等)をおさらいしていくと良いと思う。大きい会社ではないので、取り扱っているテーマもそこまで多くはないので、ある程度関連づける必要はある。面接のたびに研究施設や寮とか託児所の見学もさせてくれるので、働く環境はイメージしやすいし社員もみないい人そう。

志望動機

研究生活の中で、自分の研究テーマの他にも多くの論文や学会発表に触れてきて、革新的 な新技術には地道な材料研究が深く関わっていると知った。 私は技術を通して社会に貢献できる人間になりたいという強い想いを持っている。貴社は幅広い研究分野と実験設備を有していることから、貴社でしかできない革新的で新しい研究に携わることができると考えている。 私は貴社で、材料研究のスペシャリストを目指し、世界を変えるような新技術、新材料の創製に貢献したい。
何故博士課程ではなくこの会社なのか
→大学での研究は世の中のニーズに遅れていることも多々あると感じるから
なぜメーカーのR&Dではないのか
→製造や設計よりも研究だけをやりたいから
何故国立法人等の研究機関ではないのか
→それらの説明会には行ったが,貴社の雰囲気や実績の濃さに惹かれた

説明会・セミナー

時間
- -
実施時期
2017年03月

エントリーシート 通過

実施時期
2017年03月
通知方法
電話
通知期間
3日以内

ESの内容・テーマ

フォーマットが決まっておらず見開き2ページを手書きでもプリントアウトでも良いので作成する。質問も自分で設定できる。

ES対策で行ったこと

ネットにはあまり例がなかったので,研究内容や特許の実績を調べ,自分の経歴の中で何がアピールポイントになるかを考えた。

1次面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
120分
面接官の肩書
若手
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

研究内容が事業内容に合っていたことと,中高での部活経験に対しての反応が良かった。あとは,研究職志望だとコミュニケーション力が乏しい人もいると面接官自身おっしゃっていたので,きちんと会話ができた点。

面接の雰囲気

和やかな雰囲気で,中高時代の部活の話や大学の授業の話等幅広く雑談したという感じ。ひとりは研究職だがもうひとりの面接をメインで進めていた方が恐らく総務系の方だったので,専門的な話よりも雑談が多かった。

1次面接で聞かれた質問と回答

あなたはいつから,どのような性格ですか

私の長所は,こつこつと地道に計画的な努力ができることです。
この性格が形成されたのは中学生のときです。当時全国でもトップレベルの吹奏楽部に所属していた為,高校受験の際に夏には部活を辞めて受験に専念するべき,と親や塾の先生に言われましたが,部活と勉強の綿密な計画をたて,部活動ではレギュラーメンバーとして全国優勝を果たしながら,第一志望であった私立の進学校に合格することができました。部活も最高学年となり忙しさを増し毎日朝から夜まで練習があり,塾の授業開始には毎回間に合わず,睡眠時間も削りながらでしたが,自分なりに効率的な勉強法を編み出し,受験当日までの計画に沿って毎日少しの時間でも勉強を続けたことで成し遂げられました。

研究内容を教えてください

デバイスや電気自動車のバッテリーとして用いられているリチウムイオン二次電池の小型化,高性能化に関する研究をしています。新規負極材料として注目されるシリコンをプラズマを用いることによりナノレベルで複合構造化することで,シリコンの課題を解決しつつより高容量,高安定性を実現する研究をしています。
研究では物性測定のため,XRDやSEM,IR等多くの装置を扱っています。また御社の研究施設見学で見せて頂いたグローブボックスも使用しています。
Liイオン電池関連の論文は,他の負極材料や電解液に関するものなど普段から幅広く読んでいます。
また電池試験の際には相当な数の電池を組み上げる必要があるため,単純作業であっても集中して根気強く行っています。

筆記試験 通過

実施時期
2017年04月
通知方法
電話
通知期間
3日以内

筆記試験対策で行ったこと

一次面接時にクレペリン試験を実施すると事前にネットで知ったので,どのような試験かグーグルで検索したが情報が少なく,かなり不安だった。

筆記試験の内容・科目

集中力を試すような試験。

2次面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生1 面接官2
面接時間
60分
面接官の肩書
一次面接よりは少し年次が上の方
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

何故研究職に就きたいのか,何故この会社なのかを一次面接よりも詳しく聞かれた。人間性に関する部分は一次面接と変わらない程度聞かれた。この会社の事業内容を調べ,即戦力になれることをアピールできたのが良かったと思う。

面接の雰囲気

一次と同じく和やかな雰囲気で,こちらでも中高時代の部活の話や大学の授業の話等幅広く雑談したという感じ。今回もひとりは研究職だがもうひとりの面接をメインで進めていた方が恐らく総務系の方だったが,一次面接に比べると専門的な話が多く,装置の使用経験等も聞かれた。

2次面接で聞かれた質問と回答

研究主体ではなく,物性測定の専門ポジションもありますが,研究以外は嫌ですか?

私が研究職を志望したのは,実験で分析結果をもとに構造推定し,その電池結果に与える影響を実際の結果と照らし合わせ考察する中に,論理的思考力を通じた面白さがあると感じているからです。御社の仕組みでは研究を中心となって進める人,物性測定等や実験を行い結果を前者にフィードバックする人とでわかれているとお聞きしました。私はこの二者では前者の,研究を中心となって進めるポジションを希望します。これは最も分析力や創造力求められるポジションではあると思いますが,大学生活や研究生活で培った論理的思考力を活かし,広く深く科学的な知識を身につけ,ビジネスに結びつき社会的な需要のある研究を進めていける研究者となりたいです。

( 逆質問 )研究職において最も大切にすべきことは何ですか

(面)あなたは今,研究の中で最低限の作業の他に積極的に取り組んでいることはありますか。
(私)自身の研究テーマに縛られず幅広く論文を読むことや,測定装置を原理構造から理解することに気をつけて研究に取り組んでいます。これは自身の研究を結果的により深く捉えることができると共に,研究テーマが変わっても役に立つ知識をつけたいと考えているからです。
(面)それももちろん素晴らしいことです。ですが,学生と社会人で研究において異なるのは,コスト面や研究目的等ありますが,最も重要なのは複数人のチームで研究することになるという点です。あなたが話してくれた中に共同研究先の企業とのコミュニケーションの話がありましたが,そのようなことが日常的に発生します。ですので,最も大切にすべきはチームワークであると考えます。どれだけ知識や経験のある専門家でも,この部分なしには企業の中で活躍することはできません。

最終面接 通過

実施時期
2017年04月
形式
学生3 面接官2
面接時間
60分
面接官の肩書
社長と恐らくその秘書の二名
通知方法
電話
通知期間
3日以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

最終面接であるので,内定が出たら入社しますか?と聞かれたときに入社しますと応えるのは勿論,何故この会社なのか?に対しきちんと答えられると良いと思う。
また社長さんとの雑談が中心となるので,テンプレートを読み上げるのではなくコミュニケーションを意識すると良いと思う。
最後の質問が個人的には一番見られていた気がした。

面接の雰囲気

ひとりづつ話していくので他の人のを聞いていることになる。社長がメインで進める。話があちらこちらに逸れるのでリラックスして会話する感じ。

最終面接で聞かれた質問と回答

何故博士課程進学やメーカーへの就職ではなくこの会社を選んだのか。

今大学で行っている研究は世の中のニーズに遅れていると感じており,また基礎研究ではなく実用化に結びつく研究をしたいと思いました。メーカーはそれぞれの会社の既存の分野や技術に縛られ,特定の製品の研究しかできないと思いました。御社は幅広い製品に関わる重要な要素研究で数多く実績があり,またメーカーではないため特定の製品分野に限定しない研究ができると思いました。このように,メーカーのR&Dと大学や法人の研究機関の良いところ取りのような事業形態に惹かれました。
また半導体,エネルギー分野に重きを置いてらっしゃるため,私の専攻で培った知識や,**や@@等の装置の使用経験,今大学で持っているテーマの周辺知識をそのまま活かせると考えています。

社長にひとりひとつ質問をどうぞ

的外れな質問(福利厚生に関しての質問)をした人が一人いましたが,社長さんも秘書さんも明らかに苦笑していた。私は三番目だったので,前の人の質問に被らない内容で,かつ社長さんが聞いてほしそうなことで,自分の熱意をアピールできるものを,と思い,ある研究テーマに関しての進捗状況や展望,何人くらいが関われるのかを聞いた。それに対し社長さんが回答をくださったので,わたしはこのような経験やスキルがありますがそのテーマに関われますかと聞いた。毎年社長に一人一つ質問をする時間があり,この質疑に30分ほどかけたので時間的にも一番長かったと思う。複数番目になる可能性もあるので,いくつか質問を考えていくべきだと思います。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

内定を四月中に終え,内定承諾書を郵送するよう言われたが,他の企業の結果が出てからにしてほしいと相談したところ一週間期限を延ばしてくれた。

内定に必要なことは何だと思うか

会社全体の人数も採用人数も少ない会社なので,即戦力となる点や研究テーマに関して知っていることがあればアピールした方が良い。面接中は和やかで詰めてくることもなく,人事の方も優しいので無理に丸覚えした文章を喋ったりせず,想定外の質問にも落ち着いて答えられるようリラックスした方が良いと思った。最終選考に近づくにつれて,面接で一緒になる人が高学歴ばかりになっていったので,ある程度学歴(修士,博士も含め)は見られていると思う。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

学歴,専攻,自分の研究をしっかり説明できるか,最低限のコミュニケーション能力があるか。雑談等も笑顔で応対できるか。笑わせたり,商社やコンサル志望の人のようなイケイケな雰囲気は求められていないと思う。社風を理解する。

内定したからこそ分かる選考の注意点

いわゆる就職活動の面接っぽい質問はそんなに多くないので,そういう質問への答えを考えたりするよりは最近の研究に関する論文を読んだり面接ではなせそう知識をつけたりする方が良いと思う。何故この企業が良いかは様々な角度からひたすら聞かれるので答えを詰めていった方が良い。

内定後、社員や人事からのフォロー

研究成果の発表会等に呼ばれた。実家に企業の資料を送付された。

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半導体エネルギー研究所の 会社情報

基本データ
会社名 株式会社半導体エネルギー研究所
フリガナ ハンドウタイエネルギーケンキュウショ
設立日 1980年7月
資本金 43億4800万円
従業員数 794人
売上高 172億2800万円
決算月 3月
代表者 山﨑舜平
本社所在地 〒243-0036 神奈川県厚木市長谷398番地
電話番号 046-248-1131
URL https://www.sel.co.jp/
NOKIZAL ID: 1131021

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