部活動でのエピソードです。顧問の先生がいない私たちハンドボール部は代々、自分たちのみでチーム作りを行っていました。しかし私たちの学年には競技経験者もいなかったため、個人の力・チーム力共に乏しく、最高学年となった最初のリーグ戦では2部降格という屈辱を味わいました。
近畿大会出場を目標に掲げていた私たちはこのままでは目標達成は極めて困難であると考え、練習内容・量を根本的に見直しました。弱点を克服するためにフィジカルを鍛えるメニューを大幅に増やしたほか、自身の提案でこれまでは行っていなかった早朝練習を取り入れ、これを毎日継続しました。
しかし試合にあまり出ない部員がこうしたハードな練習に意義を見出せず、休みがちになり、チームの士気が低下した時期がありました。私は試合に出ることもあれば、時にベンチからチームを支えることもあり、そのためサブのメンバーとも距離が近い存在でした。そこで私はチームの「潤滑油」としての役割を担い、彼らと対話し、チームが強くなるためには部員誰一人欠けてはいけないことを力説しました。こうした働きかけの甲斐もあって私たちは結束力を取り戻し、目標に向かって突き進みました。
最後の総体では奇跡的に勝ち上がって念願の近畿大会出場を果たし、さらに同大会で我が校史上初勝利を挙げました。「努力を継続すること」「目標を持って一致団結すること」の大切さを部活動から学びました。
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