
23卒 インターンES
4thプログラム(研究職)
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Q.
本インターンシップで学んだことをふまえ、企業における研究と大学における研究の違いについてまとめてください。また、それに対するあなたの考えを述べてください。(800文字以内)
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A.
目的と、関わる人の2点が大きな違いだと考えます。 1点目の目的について、製薬企業では医療貢献と利益回収が大きな目的であり、大学では物事の解明自体を目的としています。これらの違いが生まれるのは、それぞれの役割が違うからだと考えます。 まず、製薬企業の役割は医薬品による医療貢献です。また、企業として存続するために利益を回収するという事も研究の目的です。そして、これらの目的を達成するために、テーマを立案する際にはニーズとベネフィットのバランスを考慮する必要があると考えます。 それに対し、大学の役割は知見の拡大であり、研究に対するモチベーションの源は学術的興味です。そのため、テーマ立案において、企業に比べて利益は意識されず、いかに画期的な発見かという事が意識されていると考えます。 2点目の関わる人については、製薬企業では多様な背景を持つ人々が関わるのに対し、大学の研究室は同じ分野に興味を持つ人が集まっています。これは、メーカーと教育機関というそれぞれの性質が違うからだと考えます。 医薬品を世に出すまでには、様々な過程においてそれぞれの専門性が求められます。そのため製薬企業では、多様な人材が協力しながら研究が進められます。 それに対し大学の研究室には、同じ分野に興味を持つ人が集まります。学生は、その集団の中で研究を行いながら、研究の基礎や、その分野に関する知識を学びます。しかし、このような集団では、思考が均一化されてしまう恐れがあるとも考えられます。そのため、学会などで積極的に外部と交流し、多角的な思考力を磨く事を意識する必要があると考えます。 以上のように、企業と大学の研究では、社会における立ち位置が異なり、それに応じた違いがあります。新たな価値を生み出していくためには、アカデミアで生み出された知見を、企業が商品化し世界に発信していく、産学連携が重要だと考えます。 続きを読む