【鉄道業界の未来】【23卒】西日本旅客鉄道（JR西日本）の冬インターン体験記（文系/総合職/プロフェッショナル職 1DAY 仕事体験）No.28353（非公開/男性）（2022/7/21公開）

就活を始める前に鉄道業界に入りたいというぼんやりとした興味から、適当にどこかインターンに行こうと思ったのがきっかけ。探しているときに、ES内容が簡単に考案できそうで、選考がそこまで厳しくなさそうだったこの会社を選んだ。

応募多数だった場合は抽選で参加者を決定すると書かれていたが、一応ワンキャリアなどで通過ESは読んでおいた。

面接選考はなく、ESのみで参加でき、しかも抽選とのことなので、書いている内容が不適当でなければあとは運だと思います

津波避難シミュレーション・鉄道事業計画のグループワーク

沿岸路線で大地震が発生し、大津波警報がでる。そのなかで、列車を動かすのか、どの避難所にどの経路で行くのか、どう誘導するのかを実際の時間軸と共にグループワークで進める。
また、架空の地方都市を走る路線で、どんなダイヤを組むのかをグループワークで話し合う。

危機管理についての訓練の重要さ、ダイヤ作成時の考慮事項について

鉄道事業計画

1日目にやったこと

午前中は会社概要の説明会を聞くだけ。午後からグループワークに入る。グループワーク終了後は社員座談会があり、そこで質問ができる。立場の違う社員が３～４回転程する。

運転士、車掌など

なし

グループワーク後には討議結果に対して社員目線によるフィードバックがあった。また最後に社員による座談会があるので、そこでかなり質問の時間は多くとられていると思う。

もちろんグループワークの討議結果に正解はないので、何を以ってコンセプトとし、何を以って回答とするかは当日グループを組むメンバーによって大きく異なる。また、いわゆる鉄道オタクが知識をひけらかすように自分勝手にワークを進めているところもあったので、それを許容できない・対処できないなら参加はお勧めしない。

１グループ５人ほどで進めていたが、ブレイクアウトルームなので他のグループの様子がうかがえなかった。

総合職、プロフェッショナル職との区別なく、運輸、車両、機械などと扱う系統別にインターンを募集していたので、自分が志望していない他の職種がどのようなことをしているのか、どのようなことを意識しなければならないのかということを学ぶ貴重な機会になったと思う。

福知山線脱線事故を起こした会社なので、安全に対する反省と意識は非常に高いレベルにある。事故の概要や、その後得られた教訓などは学んでおくべき。

たとえばグループワークで行った津波避難シミュレーションは実際に乗務員が受けている机上訓練をインターンように簡略化したものだったため、リアルさを感じた。オフィスの雰囲気などはつかめなかったが、働くうえで考えなければならないことなどは、参加してある程度学べたと思う。

人気企業なのでインターンに参加したからといって本選考でなにか優遇があるわけではない。まして総合職はあからさまな学歴フィルターがあることは自明なので、参加しなくてもいいとは思う。プロフェッショナル職については学歴は関係なさそうなので、面接でのネタになりそうという意味では有利とは思う。

実際に社内で行っていることを、架空の内容ではあるが取り組むことができますし、その点ではもとからあった興味はさらに高まったし、志望度としても若干の上昇につながったと思います。ただ、内容的にはプロフェッショナル職向きではない場面もあったかとは思います。

インターン後に個人面談の機会は設けられますが、それが早期選考につながったり本選考で優遇されるわけではないと思います。ただ、参加すれば他の就活生とは情報量で差をつけることはできます。

元々は法学部生であることを生かすことができて、地元にいることができ、堅実で冒険しない職業がいいと考えていたので公務員志望でしたが、夏休みにインターンに挙って参加する友人らの姿に焦ってこのインターンに参加しました。鉄道事業というのもかなり公共性が高い事業なので、公務員志望であっても参加する価値はあるかと思います。

元々志望業界が鉄道でなかった社員の方も、思っていた以上にいたのが驚きに感じました。私は運輸系統で参加しましたが、このインターンで扱われた津波からの避難シミュレーションや、運行ダイヤの立案など、様々な要素を考慮しながら一つの答えを出さなければならない点に仕事も難しさを感じました。ただ一方でそれが成功すれば多くの人の役に立てるのだと学べました。