22卒 本選考ES
編集職
22卒 | 東京大学大学院 | 女性
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Q.
志望動機
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A.
貴社を志望する理由は,医学・生命科学に関する正確な情報を現場に広く届けたいと考えるためです。私は研究者を目指し,学部1年次から研究室に通って論文の読み方や研究の進め方を学びました。しかし学部生では論文も読み慣れておらず,研究に必要な知識を勉強するのにも一苦労でしたが,貴社から出版されている実験医学をはじめ日本語で書かれた良質な専門書に助けられ,研究を進められるのに十分な知識を身につけることができました。その後研究を進めるなかで,未知の事柄について研究するためには今ある知見を正確に理解し,さらに周辺領域についても理解を深める必要があることを強く実感しました。このときに,研究現場で知を追求するのではなく,現場を支えるため専門知識を伝える立場にも立ちたいと考えるようになりました。 現在,研究技術やコンピュータの発達に伴い,日々世界中で様々な成果があげられています。インターネットを介した素早い情報の伝達も効率的ではありますが,信憑性が低い情報も乱立し混乱を引き起こしているのもまた事実です。また俗にいうハゲタカ論文のように,一見きちんとした情報に見えても実際は信頼性が低い,というように不正確な情報も世に出されています。今後インターネットはさらに発達し,情報の伝達スピードはますます早くなると考えられますが,これは同時に情報の受け取り手にとっては信憑性を判断しなければいけない機会が増えることを意味し,かえって非効率であると思います。私はこの現代において,書籍としての専門書の重要性を実感しています。書籍が出版されるまでには多くの人が関わり,長い時間と予算がかかる分,記載されている情報はきちんと精査されています。また,読み手の信頼が厚い貴社から出版される書籍にはその領域の専門家が執筆に関わることも多く,より正確で詳細な情報が載せられています。 私はこの情報社会において,信頼ある情報を発信したいと考えています。研究の現場にいた視点を生かして,現場で求められる情報はどのようなものであるのか,読み手のニーズに応えられる書籍の出版に貢献したいです。また,専門家から専門家へ,研究に必要な知識を届ける架け橋となれたらと感じています。日本の研究現場において,日本語の良書があるということは研究を進める上で重要であると考えます。読み手の信頼が高く,医学・生物学分野における出版社としての経験が深い貴社において,書籍というかたちで研究に貢献したく,貴社を志望します。 続きを読む
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Q.
自身の性格について
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A.
私は「信念が強く長期的に努力できる」,「根気強さと柔軟さの両面性」をもった人間であると自負しています。 1点目の信念の強さは現在の進路に繋がっています。研究者を目指し,学部1年次から研究室に通い,理化学研究所のインターンシップや他大学の実習,学会への参加など研究の前線に触れる機会を積極的にもってきました。その後生物学の視点から病気を研究したいと思い,大学院の研究室を選ぶ際には4研究室を訪問し現在の研究に繋がっています。このように目標を定めたら長い時間をかけて遂行していく強さを持っていると考えています。 2点目は根気強さと視点の柔軟さです。卒業研究において大腸菌を用いたタンパク質の人工合成が不可欠でしたが,1ヶ月近く条件検討を繰り返しても人工合成ができませんでした。そこで私は文献を徹底的に調べるほか指導教員や先輩と議論を重ね,大腸菌ではなく研究室に新しく導入された手法で人工合成を行うことにしました。その結果人工合成に成功し必要なデータを得ることができました。結果を出すために検討を重ねるのみならず,視点を変え大きく方針転換する柔軟性を持ち合わせています。 続きを読む
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Q.
羊土社についてのイメージ,入社してやりたいこと
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A.
貴社について,『別冊 実験医学』での特集がわかりやすいというイメージを強く持っています。学部の卒業研究ではアポトーシスに関わるタンパク質について,現在修士課程では母体の栄養状態の胎児への影響に関する研究を行なっています。どちらの研究テーマについても関連知識が『別冊 実験医学』で特集が組まれており,研究に必要な知識の勉強に大いに役立ちました。また,貴社はSNSを用いて丁寧に情報発信を行なっていると感じています。私はTwitterを用いて論文の情報を得ることもありますが,貴社の出版物に関する投稿を見て自分の研究に関連する書籍の出版を知ることがありました。出版社さま自身が発信する情報ですので確実であり,日々の情報収集にも役立てています。 私は入社後,生命科学に関する書籍の出版に関わりたいと考えています。中でも,基礎研究を行う研究室で役立てるような書籍の製作に携われたらと思います。私は生物学を専攻しており,基礎研究の重要性を日々実感するだけでなく,日本において基礎研究が蔑ろにされがちな現状に危機感を抱いています。社会をつくる応用研究や技術はすべて基礎研究に基づくものであり,基礎研究を廃れさせてはいけないと強く感じています。私は正確な情報を現場に届けることで基礎研究を推進することに貢献したいと考えており,貴社を志望しています。教科書のような知識についての書籍だけではなく,実験・解析技術に関する書籍によっても研究現場を支えたいと考えています。入社後は,今ある知識のみならず必要な知識を積極的に吸収し,日本の研究を支える架け橋として貢献したいです。 続きを読む