18卒 本選考ES
総合職
18卒 | 上智大学 | 女性
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Q.
好きな書籍・雑誌(336)
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A.
雑誌は週刊誌と月刊オピニオン誌を読み比べるのが好きです。卒論制作でライフヒストリー調査というインタビューの手法用いているため、そこからあらゆるインタビュー記事を読んでいくうちに、社会をミクロ・マクロの両方の視点からスキャンダリズムを追求した週刊誌と、旬な人や社会問題に苦しむ人への切り込んだインタビューは読んでいて驚かされます。 書籍は親子3世代に渡るツツイスト家系なので、筒井康隆の著作が好きです。彼の時代を反映したショートショートを読むと、過去の俗な世界にタイムスリップしたような気分になります。更にそこから派生して、学生時代は彼の発想元である理論を提唱する澁澤龍彦に傾倒し、形から作品に没頭してしまうあまり、一時期ディレッタントを気取っていました。 続きを読む
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Q.
好きなモノ・コト(816)
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A.
自ら手掛けたものが形になるコトが好きです。学生時代に没頭したコトはサークルでのフリーペーパー制作です。年に4回発行するのですが、その間に企画を出し、取材をして記事を書き、レイアウトを考え、そして1か月後に製本され、皆に読まれる。フリーペーパー制作は1から自分の考えを表現して形にするコトができるため好きです。 このミニコミ紙は学内で配られるフリーペーパーで、企画の段階で「学生は何を知りたいのか」、「求められる記事とは何か」などを、他の人とコミュニケーションを取りながら、時には口論になりながらも考えてきました。 その上で自由に動ける学生であるということを武器に、反原発デモ、大阪のあいりん地区、インドやフィリピンといった海外に取材をしてきました。自らが疑問に思う事象に直接足を運び自分の目で確かめることで、世間が知らない情報を知ることができ、それを発信するコトができることに楽しさと同時に、責任や意義を自身に問い詰めて、文章を何度も書き直して記事にしてきました。 レイアウトの制作で好きなモノであるIllustratorとPhotoshopを使います。色んな雑誌やポスターのレイアウトをデザインとして見る視点を養うことができ、頭の中で考えた構図が徐々に組み立てられていく作業が好きです。独学で学んだため使い始めはレイアウトでのみ使っていましたが、今ではバンドのフライヤーや地元のイベントのポスター制作を頼まれたりもしました。 子供のころから本を読むこと、人と話すことが好きだったので、本や雑誌を作りたいと思うようになり、出版というものに夢を感じ、編集の真似事のようなことをし、出版社を目指す中で、「企画ありき」や「企画勝負」という、御社の精神に強く惹かれ志望しました。 続きを読む
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Q.
キャッチコピー(288)
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A.
10年間、海外生活をしていたこともあり、日本への思い入れは強く、これまで日本で暮らしてきた友人たちが知らない情報をたくさん知っているため、このように自分を評しています。同時に海外で疎外感を覚えた異邦人だった経験もあるため、日本の流行や社会状況を一歩離れて俯瞰的に考えているという、二重の意味を持ちます。 そのため学生時代は世間一般や周りと違う、変わった考え方をすると言われて、その度にこれは外国人的な視点だなと思ってきました。社会に出てからは、このキャッチコピーをアイデンティティとして、常識にとらわれない多種多様な企画を生み出せないかと考えます。 続きを読む
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Q.
インターネット・サービス(624)
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A.
今後の展開を考える上で、避けて通れないのが雑誌離れという状況です。これによって出版業界は今、大きな変革時期を迎えており、これをチャンスと捉える必要があります。 現在多くの雑誌は誌面では間に合わない速報性をインターネットで補うという流れを現在までに確保しているので、ここから電気書籍化という展開ではなく、インターネット上でまだ注目度の低い事象に小出しで取り組み、認知されだした頃にそれまで調査してきた結果を誌面で記事として掲載するようなことが出来るのではないかと考えます。インターネット上でのサービスを通じて、雑誌というツールの新たな役割を見出せるのではないかと考えます。 また、インターネットの普及で、過去に陽の目を見なかった作品を蘇らせる事もできるのではないかと思います。最近、ウェブ漫画で人気なのが1991年と2006年に出版された曽根富美子『親なるもの 断崖』と、魔木子『ダークネス』です。前者は昭和初期の遊郭を、後者は昭和の慰安婦をテーマしたもので、当初は売れなかったものの電子化してヒットした漫画です。この2冊は紙では絶版となっていますが、前者は電子で47万ダウンロードされました。このことから、晋遊舎の強みであるガジェットや裏ワザに関する過去のムックやコラム類をまとめたサイトやアプリを開設することで、転用の多いまとめサイトよりも有意義な出版社ならではのサービスとして確立できるのではないかと思います。 続きを読む
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Q.
いいとこ・ダメなとこ(672)
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A.
良質なムック本の多種多様さはどこにも負けないことが、いいところだと思います。学生時代ライフハックに役立つ『IKEA最強バイブル』や『旅行完全ガイド』はボロボロになるまで読みつぶして暮らしを攻略しようとし、学生なので大した金は持ってないものの、小洒落た生活をしてみたいと思い、年始年末は『MONOQLO』の「ベストバイ オブ・ザ・イヤー」を手にして、最新家電や製品に驚き買おうと思いながらも、結局生活費に消えていきました。これらのモノ・サービスを批評する雑誌やムック本を出す上で、一切広告を載せていないというジャーナリズム精神は非常に魅力的で、信頼性が高く読者目線で本当に良いモノを発信していく姿勢に共感しました。 モノ系変わったところでは、『ナチスの真実』のようにナチスという戦争の負の遺産から目を背けるのではなく、彼らが残した文化や影響に焦点を当てたもので、別の視点から歴史を見る面白さというか奇妙さが味わえます。 ダメなところは強いて言えば『ワンピース最強考察』シリーズのような漫画の考察本は、非公式なのでもう少し踏み込んだ考察ができるのではないかと思ってしまいます。気になって読んでしまいますが、毎度のように寸止めのような状態で終わってしまうため、読後にどうも納得がいかなくなります。ただ、今後エヴァンゲリヲンの新作が発表されたら、自分も考察本に携わりたいと思っています。 続きを読む
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Q.
企画(672)
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A.
御社でやってみたい仕事は、晋遊舎ブラック新書の編集です。まず1つ目にブラック企業に取り組む社会学者の今野晴貴による、ブラック企業に勤める若者からの労働相談を対談形式で連載したいです。相談内容と対策を語ってもらうことで、同様の問題を抱える若い読者の解決にもなると思います。2つ目に逸脱していると思われている職種の特集を組みたいと考えています。例えば元AV女優の社会学者、鈴木涼美のように、社会的な影響力を持つ逸脱しているとレッテルを貼られる職種の人々のインタビューなどを通して、彼(女)らも世間一般の我々と変わりはないということを発信してもらいたいです。 それと音楽関連のムック本の企画として、1つ目に平沢進のエッセイ付きのギターソロ集を出したいです。デビュー以来カルト的な人気を誇り、音楽面以外にもTwitterでの独特の発言で支持を受けています。彼やP-MODELのスコアブックや本はあまり、刊行されてきていません。ある同人会でギターソロ集を売ったところ、瞬く間に完売したという事例もあることから、本人公認のスコアブックは評判を呼ぶのではないかと考えます。 2つ目に、カブキロックスの氏神一番のエッセイ集です。人間椅子の和嶋慎治が、ももいろクローバーZとコラボを果たし人気が再発し、宝島社の『宝島AGES』が評判なことからも、90年代のバンドブーム期のバンドに再び注目が集められています。氏神一番はバンドブームの中でも異質な存在で、吉田豪と動画配信でバンドブームの頃の他のバンドに関する話題をする中で、その独特のキャラクターと関連性がないようなバンドの話と失言が多く、これらを全て書いてもらいたいと思います。 続きを読む
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Q.
目標・夢(672)
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A.
入社後は「面白い企画を提案すれば即採用」とリクナビに書かれていたため、先輩社員の人たちの企画を参考にし、社会全体をフィールドワークの場として、情報を収集できるような手段を確立し、企画を提案していきたいです。それとこれまで趣味の領域だったレイアウトも、ビジネスとしてDTPを学んでいきたいと考えます。 目標は3年以内に編集者という役割を理解することです。編集者は作家との信頼関係を築くと同時に、時には作家の「超自我」の役割を果たすスキルが必要だと考えます。信頼されるということは、どんな仕事でも当然必要とされるスキルで、作家とは共同で一つの作品を仕上げていくため、作家との意思疎通がうまくいかなければ良い作品は出来ませんので、根本として重要なものです。作家の「超自我」の役割とは、作者のまだ見ぬ潜在能力を引き出すために、最初の読者としての検問人のような働きをし、作品の質を高めさせるスキルのことだと考えます。このスキルを持ち、多くの本に携わりたいと考えます。 夢はインターネットの普及によって、出版不況と呼ばれる中で、本の存在意義を確立させることです。どんなに優れた本があっても、現在では注目されにくくなっています。そのような状況の中で、電子書籍やインターネットの記事とは違う、本の魅力を本屋のみならず、ビレッジ・ヴァンガードや今後、本棚を増やしていくとしているローソンにセレクトされ置かれるようにしたいです。どんなにインターネットが発展しても、やっぱり本が最後の情報収集手段という社会を目指したいです。 続きを読む