22卒 インターンES
総合職
22卒 | 慶應義塾大学 | 男性
- Q. 【モズクが二人を分かつまで】 ・あなたには、3年交際している恋人がいます。二人は趣味やモノの考え方などの相性が 良く、結婚を具体的に考えています。 ・しかし、実は二人にはたった一つだけ合わない点があります… ・その恋人とあなたはモズクが好物で毎日食べています。恋人は好物を一番最後に食べ る人で、どんなメニューであっても、一番最後にモズクを食べます。 ・一方、あなたは、好きなものを最初に食べたい人間です。当然モズクも食事の最初に 食べます。 ・そうです、二人は、モズクに対する価値観が正反対なのです。 ・この『モズク観の不一致』について、これまでに何度か、恋人に話をしたのですが、 個人の勝手として、真面目に聞いてもらえません。 ・モズクで食事を締めるという感覚への違和感もあるのですが、それ以上に、好きな ものを食べる順序のギャップという小さな差が、本質的な価値観の違いのように感じ ています。 ・考えているともやもやしてきて、モズクも美味しくありません。もはや、この問題が 解決しない限りは結婚できないと思うようになってきました。 ・あなたは、モズクを最初に食べる優位性に自信があります。故に、二人の将来のため に、恋人に習慣を変えてほしいと思っています。 ・さて、あなたはこの『モズク観の不一致』に関して、恋人にどのような主張をして、 どのように説得しますか。600字以内で答えてください。 補足: 恋人はロマンティックな言葉が通用しないタイプです。論理的に説明しないと納得しません。
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A.
先ず行うことは情報収集です。好物を一番最初に食べる人と、好物を一番最後に食べる人がどれくらいの割合で存在するのかを調査します。そのうえで、それぞれがどのような主張のもとにそのような選択をしているのかということを調べます。実際に周りの人に聞き、軽くアンケート調査を行いました。結果、好物を一番最初に食べる人が約40%、好物を一番最後に食べる人が約60%いることが分かりました。また、好物を一番最初に食べる人の約80%が、「空腹時に食べたほうが美味しい、出来立ての方が美味しい」という意見によるもので、好物を一番最後に食べる人は「好きな味で終わりたい、楽しみを残したい」などの様々な意見が同じくらいの割合でありました。そして、これらのデータと、そこから読み取れることを恋人に伝えます。それは、好物を一番最初に食べる人の意見は科学的根拠に基づいているということです。空腹は特定の味覚や嗅覚の感度を向上させ、出来立ての料理であるほど美味しく感じる温度であり、香りも立つ。このようなことを研究した論文を見せながらそれを証明します。一方で好物を一番最後に食べる人の意見はなんのロジックにも基づいてなく、単なる願望です。これらの説明が終わった後で最後に恋人に問います。「あなたは何のロジックにも基づいていない判断をしているマジョリティでいいの?」恋人はこう答えるでしょう「NO」と。 続きを読む