18卒 本選考ES
開発
18卒 | 北海道大学大学院 | 男性
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Q.
学生時代に最も打ち込んだこと
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A.
大学3年次に免疫学を専攻している衛生化学研究室に配属されて以来、日常のほぼ全てを免疫学に関する研究活動に費やして参りました。大腸菌や動物細胞を用いた遺伝子組み換えタンパク質の大量発現、精製系の構築や膜タンパク質に対するモノクローナル抗体作製など研究上の大きな壁に何度となく直面致しました。しかしながら諦めずに試行錯誤してそれらを乗り越え、3年間で学会発表を4回行うことができるような結果を得る事ができました。修士1年生の時には研究テーマが自己免疫疾患からアレルギーに変わるという研究上の大きな変化を経験致しましたが、これも自身の知識や技術の幅を広げる事の出来る絶好の機会だと考えました。骨髄由来マスト細胞の樹立や花粉症動物実験モデルなど、新テーマについての知識や技術を謙虚に学んでいく事によって数か月で新テーマに適応し、結果を出すことができるようになりました。 続きを読む
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Q.
前述の「学生時代に最も打ち込んだこと」において、どのような困難な状況に出会い、どのように対処しましたか。また、その結果はどのようになりましたか。
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A.
困難だった経験として、大腸菌における遺伝子組み換えタンパク質の作製について挙げさせて頂きます。私が作ろうとしていたタンパク質は定法で作製しようとしても0.1%程度しか可溶化せず、実験に使える量が得られませんでした。そこで、様々な文献を調査したり、他研究室の専門家に技術を教わりに行ったりして誘導方法を目的のタンパク質に最適化できるように試行錯誤し、更に他研究室の高性能な機器を借りる事で事態の打開を図りました。結果として、目的タンパク質の可溶化効率は10倍以上に改善し、実験に使う量を確保する事ができました。 続きを読む
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Q.
その経験から何を学び、学んだことをどのように活かしていますか。
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A.
上記の経験から、行き詰った時に簡単に諦める事無く、粘り強く試行錯誤する事の大切さを学びました。その後も多くの困難に直面致しました。しかしながら、上記の成功体験がそれらを乗り越える原動力となりました。具体的には、モノクローナル抗体を作製した時の経験について挙げさせて頂きます。細胞膜上のタンパク質に対する抗体を作製するのが目的だったのですが、それが中々得られないという状況に直面した時も、動物への免疫方法、抗体産生細胞のスクリーニング方法を工夫して粘り強く実験を進めた結果、目的の抗体を得る事ができました。 続きを読む