【色彩の魔法、唇に宿る】【20卒】日本色材工業研究所の冬インターン体験記（理系/化粧品づくり体験）No.6154（東京農工大学大学院/男性）（2019/7/19公開）

基本的には食品メーカーを志望していたが、医薬品や化粧品など他の業界でも自らの専門知識を活かすことができるのではと思っていたため、とりあえず参加して化粧品メーカーが自分の興味の持てる仕事かどうか判断しようと思った。また、所在地や採用後の待遇などの情報からも本選考に進んだとしても高く志望できる企業だと感じたため。

選考は無く、参加者多数でも抽選とあったため、そこに関して準備はほとんどしなかった。ただ、インターンに興味を持った理由を書く項目がありそれが参加可否に関わる可能性を考え、企業が行っている事業や研究を調べ、志望理由に盛り込んだ。

応募

用意された材料の中から作りたい色の口紅を作製する

1日目にやったこと

会社の概要について人事の方からお話があった後、口紅の試作について動画も含んだ説明があり、実際の体験を班ごとに行った。試作体験後、採用情報についての説明と質問、アンケート用紙記入の時間を取ったあと終了した。座席は指定されており既に班分けがされていた。

なし

口紅を固める際に、器具の操作や溶かした口紅を流し込む順番を気を付けないと気泡などによってうまく口紅が固まらない、または器具から外せなくなるとの助言を受けた。用意されていた口紅の色材についての細かいアドバイスがあり、色見を考える助けとなった。

ただ口紅の材料を混ぜ合わせて色を作るというものだったが、自分が口紅を使う機会は全くないため、どのような色見にすればよい口紅が作れるのかが難しかった。また、口紅を溶かして固める際の温度管理や手順が少しややこしく、気を付けて作業をする必要があった。

化粧品業界についてほとんど知らず、また実際に商品を使用したことも無かったため、業界の現状や課題について学ぶことができた。また、会社の事業内容や今後の方針について、実際に社員の方からお話を聞くことで、ナビサイトや会社のホームページではわからなかったことを知ることができた、

化粧品についてあまりに無知だったため、商品についてはもちろん、業界の研究をもう少し行っておけば、この会社がどのような事業を行い業界においてどのような立場であるのかであったり、企業としての可能性についてもっとよく理解できたのではないかと思う、

商品の試作という内容だったが、特に商品を考えるための課題があるわけでもなく、試作のやり方も実際の仕事現場であまり用いる方法ではなかったことから、入社後の仕事内容について実感することはほぼ無かった。また特に研究所や職場の見学というものもなく、説明から体験まで常に会議室での作業であったため仕事風景を想像することもなかった。

インターンに参加していた周りの学生と比較しても、専門性や学歴など自分の経歴が企業の求める能力に対して十分に高いと感じたため。語学力の面でも、フランスの企業と提携をしていることから、自分のフランス語の能力が非常に有利だと感じた。また、化粧品メーカーで働こうという熱意のある学生が少なく、社員の方々への質問の時間でも周りの発言がほとんどなかったことから、自分が選考に進んだとしても通過することができるのではないかと思った。

化粧品業界について学んでみようと思いでインターンに参加したが、業界の説明や事業内容についての説明を聞いても、化粧品を作ることへ興味がわかず、自分のやりたい仕事ではないと思った。また、この会社が行う商品の開発についても研究の内容が化学や生物学的なものではなく、自分の専門を生かせる会社ではないと思った。

特に選考の通過などの保証は無かったが、説明会の開催やESの提出の案内において、インターン参加者を優遇する文言があったため、その後の選考でも多少有利に進められるのではないかと思った。

参加後の会社からのフォローは全くなく、参加のお礼や今後の選考といったことに関する連絡も全くなかった。

基本的には食品メーカーに入社することを考えていたが、高齢化や人口減少、生き方の多様化といった社会情勢も踏まえつつ、自分の専門知識もある程度活かすことのできる医薬品業界や化粧品業界での研究開発職にも興味を持っていた。特に化粧品などは海外の企業と提携した仕事ができる可能性が高いと思い、前向きに志望をしていた。

仕事の内容を知ることができたが、化粧品に関連した会社で働くことについて自分の興味が思ったよりわかず、自分が就職活動で重視していた待遇や海外展開が優れている点を鑑みても、化粧品業界を志望しようとは思わなくなった。単純に待遇が良く専門に近いといった点だけで仕事を探すのでなく、自分がやりたいことが何なのかを考えて会社を選ぶきっかけとなった。