【画像解析の未来を拓く】【21卒】デンソーウェーブのエンジニアの本選考体験記 No.9867（中部大学大学院/男性）（2020/7/21公開）

SPIの本を購入し一通り解いた後、間違えた問題を繰り返し解いた。

言語、非言語、性格診断/数学、読解

QRコードやバーコードなどを使った新しいサービスを考えてください。

役割をしっかり決めてやっているかと言うような枠に囚われた評価というよりは、しっかりと発言しているか、話を聞いているかなど基本的なことが問われている気がした。

一次面接は集団面接で時間もそこまで長くないので、基本的な質問が多く、それに答えられば通過できると感じた。

硬い雰囲気ではあったが、質問自体は基本的な物が多く、空気に押しつぶされるようなことはなかった。口調は易しめであった。

自己PRをお願いします。

私のPRポイントは、課題解決能力と、その課題を独創的に解く所にあります。
私は、研究やハッカソンなどを通し日々開発に励んでいます。世の中を便利にしたいという気持ちが強く、課題解決、オリジナリティを軸に開発をしています。
成果として、私が著者である論文のオリジナリティが認められ国際会議にアクセプトされ発表しました。
就職活動に関しての軸も同様で、世の中を便利にする、ワクワクさせるようなエンジニアになりたいという気持ちがあります。
そのために現在は勉強会や独学で新しい知識を積極的に取り入れています。
課題解決に対する志と、新しいことをしたいという好奇心が私の強みであり、私のモチベーションとなっています。
以上が私のPRになります。

入社したらどの事業に関わりたいか。

私がデンソーウェーブに入社したら、QRコードの読み取り機能を始めとした画像解析分野での活躍をしたいと考えています。私は大学で内視鏡画像を対象とした医用画像処理に関するテーマで研究を行っています。内視鏡画像は特殊な環境で撮影されており、研究には特殊な工夫が必要になります。その背景から学んだ知識を、デンソーウェーブでのQRコード読み取りに関して、特殊な状況下で読み取りが困難な際、画像を補正することで、読み取り精度を向上させるなどの開発を行っていきたいと考えています。また、デンソーウェーブは海外にも進出しており今後さらにグローバルな展開が期待されるため海外への転勤も視野に入れて活躍していきたいと考えています。

最終面接というのもあり、かなり突っ込まれる事が多く、会場の雰囲気も相まって、圧迫気味に感じてしまいかなり緊張してしまった。それが見て取れたのか何を言っても、それは違うんじゃないと言われてしまったので、自信を持って発言することが評価されると感じた。

とても大きな会場に私一人と、かなり遠目に4人の面接官が座っており、とても空気が悪い感じがした。全体を通して、硬い雰囲気であった。

研究内容について教えて下さい。

オリジナリティが認められ,先日,国際会議(IIAI AAI2019)で採択され発表した研究について説明させていただきます。
私の所属する研究室では,医用画像処理を始めとした、コンピュータビジョンの研究に取り組んでいます。
その中で私は、医師の診断のサポートになることを目的に,内視鏡で撮影された画像から、ポリープの大きさの推定及び,三次元での形状復元を行っており、愛知医科大学と共同で研究を行っています。
ポリープの良性・悪性の判断の指標として、ポリープの大きさが挙げられ、大きさを推定するのは、医師でも困難だとされています。
そのため、ほとんどの内視鏡画像に含まれる血管の情報(血管の太さ等)を用いて絶対的な大きさを推定しました。

研究で困難だった部分、こだわった部分を教えて下さい。

私が、研究で力を入れた点が2つあります。
それは、血管の検出手法と画像間のマッチング手法です。

・血管検出手法について
これまでは血管と内壁の輝度の差を用いた血管検出が行われてきましたが、影になっている部分などが原因で、うまくいかない場合が多かったため、機械学習により血管のエッジを学習することで精度の高い血管検出を実現しました。

・対応付けについて
私の研究では、大きさの推定に複数の画像を使用したため、対応付けが必要ですが、内視鏡画像は、対応付けに局所特徴量が得られにくいことが課題でした。
そこで、機械学習によって抽出した血管のエッジを用いることで、局所特徴量の取得を行うことができました。

現在は、機械学習を応用したマッチング手法や血管検出についての学習を進めています。