【未知への挑戦、鉄道の舞台】【23卒】西日本旅客鉄道（JR西日本）の冬インターン体験記（理系/運輸系統1day仕事体験）No.28289（非公開/男性）（2022/6/29公開）

JR各社の職種の中でも運輸系統は特に仕事内容のイメージが湧きにくかったので，他の職種との違いも含めて学ぶことで，自分がやりたいことは本当にこの職種なのか確かめたかった．特に西日本は開催日程も多く，内容も実践的だったので興味を持った．

運輸系統は他の系統に比べて文理様々なバックグラウンドの人がいるので，予備知識などよりもインターンで仕事内容を学びたいという意気込みが重要だと思う．

西日本を事業エリアとする会社なので，関心を持ったきっかけとして何かしらその地域を関連付けられたらESの思いが伝わりやすいのではないかと思う．

①乗務員指導...乗務員が実際に行う緊急時対応訓練の体験
②輸送計画・運転設備...架空の新設路線に関する輸送・設備計画の立案

①フェーズごとに班で対応方針を決定し，それを審査員に伝えると次のフェーズに関する状況設定が与えられる．
②市場分析や車両情報など与えられた条件をもとに列車種別や運行本数などの輸送戦略を立案する．

実務的な業務とその中での着眼点（重視しているポイント）

①乗務員指導 ②輸送計画・運転設備

1日目にやったこと

午前中は会社概要や運輸系統の業務説明とグループワーク①を行う．午後はグループワーク②（最後に班ごとに発表）を行った後，社員との座談会が1時間×2セット行われた．

運輸系統の社員（現役の運転士など）

なし

グループワークの後には，実際の業務の中ではどのような事を考えて一つ一つの意思決定がなされているのかという事を，細かくフィードバックしてくれた．これはこの業界に限った考え方ではなく，仕事をする上で重要なマインドを学ぶことができたと思う．

グループワークで与えられた課題はどれも答えが1つではないものだったので，班でその結論を出すに至った根拠や理由を明確に示す事が求められた．特にマニュアルやルールがあっても，実際の業務の中（特に緊急時）では，そのルールに収まらない判断が求められるというような仕事の難しさも感じた．

文理どちらもいたので様々な視点からのアイデアが出て面白かった．．特にグループワーク①は時間に追われるものだったので，一人一人の役割分担が重要だった．

運輸系統の業務内容はもちろん，JR各社は総合職と専門職（現場中心）があるので，総合職が他の職種とどのように関わりながら仕事をするのかや，総合職に求められる考え方を学ぶことができた．実際のジョブローテーションの仕方を座談会の中で聞くことができたのは大きかったと思う．

特別鉄道好きである必要はないし，運輸系統についても実際あまりイメージが湧かないという人が多かったが，グループワークをする上では会社全体の方針等，採用サイトに載っている範囲で予備知識を入れておくことは重要だと思う．

一つ一つのグループワークが実務的な内容だったので，実際の業務内容を想像しやすかった。総合職は将来的に会社を仕切る立場となり，若いうちから重要なポジション（このくらいの範囲の責任者になる）を任せられるということが分かった．座談会でも割と本音で話してくれたと思う．

座談会などの話の中で，運輸系統は鉄道会社の中でも直接お客様とコミュニケーションをとることができる数少ない職種であるということを知った．そして，その中で自分のコミュニケーション能力も生かせるのではないかと感じたのでアピールポイントになると思った．

実務的な体験を通じて，社会に欠かせないインフラを守る使命感をより一層強く感じた．また，直接利用者の目に触れる仕事だけでなく，その裏には乗務員を訓練する仕事や，現場の人を動かすための計画があり，鉄道会社の中枢として働くことへの関心が強まった．

前述のフォローアップ面談などを通じて，インターンからある程度囲い込みが始まっているのではないかと推測する．それ以外にも，インターンで業務のイメージが湧いたことにより自分のやりたいことが明確になった事は，本選考でもアピールポイントになると感じた．

これまでの研究内容に加えて，様々な土地での業務を通じて社会に欠かせない仕事がしたいと思い，主に交通インフラ業界を志望していた．その中でも，特に事業エリアが広いJR各社とNEXCO各社を中心にインターンに参加し，それぞれの企業の違い（社員の雰囲気や将来性）とその中でやりたい仕事を見極めようと考えていた。

特に事業エリアが広い分，ジョブローテーション（転勤）に関する不安がどの企業においてもあったが，社員との座談会を通じてそうした不安を解消する一助になった．社員一人一人が「今後はこういった業務に関わりたい」という明確なビジョンを持っており，保守的なイメージとは裏腹にチャレンジ精神のようなものが感じられた．