【化学知識活かす自動車部品メーカー】【17卒】豊田合成の夏インターン体験記（技術系　外装技術部）No.428（名古屋工業大学大学院/男性）（2017/12/14公開）

合成樹脂の技術をもち、それを活かした製品ラインナップであることから化学に知識を活かすことのできる自動車関連の部品メーカーであると思い、志望した。

研究テーマの提出が初めて必要なエントリーであったために何度も先輩に添削してもらい、ディスカッションを行った。企業についての情報もHPから得られるものくらいのものは確実に理解した。

外装部品の不良が生じる部分のSQC手法を用いた原因解析

1週目にやったこと

全体のオリエンテーションの後、社用バスにて各実習先の工場や研究センターに移動。人事とともに各部署へと引き渡しがあった。その後、GLよりインターン全体を通じての説明と3週間の予定を説明してもらった。そのグループの中の1人の社員に担当として面倒を見て頂いた。外装技術部として、外装に生じた不良についてその原因と対策をCAE解析、実測にて解析する事を目標となった。1日目は資料を貰い、それを読み込む時間であった。その後は社員の方に工場の案内をしてもらい、各工場を訪れ不良が生じる部分を有するサンプル集めをした。

2週目にやったこと

2週目からは前半、社員さんと実験部を訪れ、収集したサンプルを用いて、実際に不良の出る動作を試行しデータを収集した。後半はPCを使用し、CADにて描かれたデータを元に、CAE解析にて不良動作を計算にて行い、力のかかり方などを算出することで問題の特定を試みた。CAEなどは初めて触れる機会であったが、周囲の社員さんが親切に教えてくれ、拙いながらもなんとか計算にたどり着くことができた。自分1人で動くことは主にないが、いろいろな人に手助けしてもらえた。

3週目にやったこと

3週目はCAE解析、サンプルを使った現物解析を引き続き行い、得られたデータをまとめSQC手法を用いた統計的なデータ解析を試みた。実際の所、データ量が足りず統計的な知見を得るまでには至らなかったが、それらのソフトないし知識を軽く学んだ。その後、インターンの締めくくりとして短いプレゼンに向け、担当社員の方と資料を作成し、最終日インターン生が集められ、それぞれのプレゼンを聞き、懇親会を最後に終えた。

各担当部署のGL~部長クラスの人物＋人事

なし

特に印象的なフィードバックはなかったが、社員のもとで行動をしていたが行動が受動的でありもうすこし自ら仕事を取りに行く姿勢も必要であると言われたこと。

自身が経験したことのないPCを用いた解析や、SQC手法と言った統計的なデータ処理を一から学び、実践していくにあたり自身の知識不足や必要なデータを取りきれない時、慣れないものをやり切る難しさを感じた。

初めてのPCを用いたCAE解析を行った。一度市場に出した自信のある製品であっても不良は出てしまうこと。そしてその原因の解析のためPCやサンプルあらゆる手段を用いて原因を突き止める姿勢があること。そしてそのやり方を実際に学ぶことができた。

SQC手法やCAE解析など自身の未知の方法について、事前に下調べをしておき効率よく作業に入れるようにしておくことで最終的な結果をよりよいものとなったと思われる。

実際に社員のもとで、研修を受けている様にして仕事を行った。その為、実際の職場の雰囲気を感じつつ、周囲の社員の1日の流れなどを見て、電話対応の頻度など今まで思いもしなかった部分まで見ることができ、イメージがしやすかった。

インターン生の学歴や能力を見る限り、完全に劣っているわけでもなく上手く行けば内定は貰える可能性はあると感じたが、インターンの中で業務を行っていく課程でなんの成果も出せず、受動的であったとの評価をもらったために、内定は難しいのではないかと考えた。

実際に働いてみて、仕事の量に対して人の数が足りていないと感じたこと。社員1人1人の負担が大きく1日12時間働くことも度々あると話を伺ったため。それらに疑問不満を。ではなくむしろ誇りに思っている雰囲気を感じ、合わないと感じたため。

インターン生については1次面接の代わりだと思われる社員面談において、あまり質問に対する追求がなく流されつつも、最終面接まで直通である感じだった。またインターン生限定もしくは優先の工場見学会もあった。

自動車業界もしくは化学業界へ行きたいと考えていた。中でも地元の産業として自動車が盛んであるため、自動車業界を主して見ていた。トヨタ系をメインとしてみていたものの、トヨタは自身には高望みだと感じ、下請けの部品メーカーを視野に入れていた。これらの自動車部品メーカーのほうが技術力をもっており、新たな製品の開発に携わる機会も多いのではと考えていた。

志望業界や分野に大きな影響を与えるまでには及ばなかったが、自動車業界の広さ・大きさを実感するとともに、やりがいのある業界であることを強く認識することになった。また下請けのきつさを直に感じたが、それを補うやりがいも見つけられた。