20卒 本選考ES
総合職
20卒 | 早稲田大学大学院 | 男性
-
Q.
当社を志望する理由を述べてください。あわせて、上記の希望部門やご自身の興味・関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割について述べてください。
-
A.
「政策の現場実行」を官民巻き込んで行い、産業界全体の変革を先導したいからです。私は仕事を通して、社会に広くインパクトを与えられる「政策」に携わりたいと考えており、中でもいかに政策を現場で実行できるかが産業界全体の変革に直結すると考えています。政策の実行に当たっては、多くの利害関係者間での合意形成や新たな技術の導入など、現場で実際に解決しなければならない課題が数多く存在すると考えます。シンクタンクならば、官公庁の最新の政策動向を踏まえた上で複数の民間企業の戦略立案をコンサルティングすることができ、さらには政策動向が具体的な事業に落とし込まれ、現場レベルで発生する種々の課題を解決し、最終的な成果を出すまで見届ける「政策の現場実行」を体現できると考えました。特に貴社を志望する理由は、官公庁案件の比重が大きいためより政策動向に精通することができる環境にあるから、またインターンシップを通じて実感した利益追求だけでなく事業の社会的意義を大切にする貴社の風土を魅力に感じたからです。 入社後は、建設産業戦略に関わるテーマに取り組んでみたいです。建設産業はこれまで日本の社会資本整備を担う重要な役割を果たしてきましたが、近年は産業構造の転換期を迎えています。例えば、国内市場の縮小に伴う企業間競争の激化が挙げられます。この状況を踏まえ、国内の建設会社は海外建設市場への積極的進出を試みています。しかし実際には経験・ネットワーク不足や、新興国の建設関連制度、人材の問題等、今後乗り越えなければならない課題は山積している印象を受けます。この状況において私は、最新の官公庁政策の動向を理解した研究員として的確なコンサルティングを現場レベルで複数の企業に対して横断的に行う役割を果たし、工事受注件数増加など目に見える成果にこだわって日本の建設業界全体を海外市場進出の成功へと導きたいです。そのためにも、入社後はまず官公庁のインフラビジネス案件に積極的に関わることで最新の業界動向に触れ、自身の研究員としての専門性に磨きをかけたいと考えています。また一方で、今後の建設事業者は受注型のビジネスモデルだけでは生き残りが難しくなっており、従来の事業領域にとらわれずに事業を多角化し、提案型ビジネスモデルへ転換していく重要性があると考えられます。そのため、今後の建設産業のビジネスモデルを考える上では、建設産業のみならず、幅広い分野の知見や経験を有することが大切であると考えます。したがって入社後は,建設産業に関連した分野のみにとらわれることなく、幅広い分野に積極的に興味を持って取り組みたいと考えています。 続きを読む
-
Q.
大学や大学院における専門分野(研究テーマ)、または最も力を入れて勉強したことについて、次の観点を織り込んで述べてください。 (1)具体的内容(解り易く簡潔に) (2)そのテーマを選択した背景・目的 (3)独自性、自分なりの視点や工夫したこと (4)その成果が社会にどのように還元できそうか
-
A.
火山噴火に伴う土木インフラへの降灰被害の軽減に向けた対策を研究しています。具体的には、実際に起きた噴火現象に対して数値モデルを用いた火山灰分布計算を行い、降下火山灰の定量的解析を行っています。2017年霧島山新燃岳噴火及び2018年草津本白根山噴火直後には、現地で降灰量測定調査を行い、現地調査結果と数値計算結果の比較を行うことで使用数値モデルの精度を検証しました。 本研究テーマを選択した背景には、日本国内の火山研究者不足があります。日本は火山大国ですが、近年は火山活動が歴史的にみて非常に穏やかであったことなどから研究の必要性が社会に認識されにくい状況にありました。しかし戦後最悪の犠牲者が出た2014年の御嶽山の噴火を契機に、火山研究者の不足や火山災害に対する事前準備の不足が社会的に問題視されるようになりました。このように研究の社会的需要が大きく、また研究者数の少ない分野にチャレンジすることにやりがいを感じ、本研究テーマを選択しました。 研究における独自性は、噴火予知に主眼を置かず、噴火後の速報的な火山灰降下範囲の予測によってその後の迅速な災害対応を可能とし、土木インフラをはじめとする社会への降灰被害軽減を図る点にあります。社会や行政の担当者は、いつどこで噴火が起こるのか、どのような噴火がおこるのか等の問題に対する解答を欲しがりますが、火山噴火のプロセスには常に多くの不確実性を含むため、現状では噴火予知を行うことは非常に難しいとされています。したがって現段階においては、噴火直後の速報的火山灰予測手法の確立が、その後の迅速な災害対応を可能にし、社会への降灰被害軽減に有効であると考えます。 本研究で使用する火山灰分布予測手法は、行政の災害対応のみならず、企業が火山噴火に対する事業継続計画(BCP)を策定する際にも役立てることができると考えます。特に降灰は、鉄道・航空・道路等の交通ネットワーク機能を広範囲にわたって低下させ、物流網に大きな影響を与える可能性が高いという特徴が挙げられます。仮に企業の生産拠点が大規模噴火による交通網の影響を長期にわたって受けた場合、取引先はリスク軽減のため、噴火の影響のない地域や海外の企業に発注をシフトする可能性があります。このような事態を避けるためにも、本研究で使用する火山灰分布予測手法を活用して、どの地域にどの程度の火山灰が堆積する可能性があるかをあらかじめシミュレーションすることで、企業における火山噴火に対する事業継続計画(BCP)の策定の際に役立てることができると考えます。 続きを読む
-
Q.
学業以外に力を入れたこと(スポーツ、趣味、ボランティア活動等)について、次の観点を織り込んで述べてください。 (1)具体的内容 (2)取り組んだ背景・目的 (3)あなたの役割 (4)活動全体の成果(成功/失敗したこと、得られたこと)
-
A.
テニスサークルでのリーグ昇格を懸けた団体戦に力を入れて取り組みました。私たちのテニスサークルは学内最大規模の連盟に所属しており、その連盟においてリーグの入れ替えを懸けた団体戦が複数日程にわたって行われます。私たちのサークルは団体戦を選手のみならず全員で取り組むイベントと位置付けており、入会後の私は全力で取り組む先輩方の姿に魅了され、自分も主体的に団体戦に関わりたいと思うようになりました。 サークル幹部となった私は、それまでの団体戦で応援力の差がそのまま試合内容に大きく作用するケースを幾度と経験したため、団体戦に勝利するためにはサークル全体の試合応援体制の底上げが重要であると感じ、これを主体的に行うことでサークルのリーグ昇格に貢献したいと考えました。しかし、過去の経験から入会初期のサークル員は試合応援の輪の中に溶け込みづらく、応援に積極的に参加できていない傾向がある、さらには彼ら自身が団体戦を十分に楽しめていない傾向があることを課題に感じていました。私はその原因を、彼らがサークルに入会してまだ間もないため選手を身近な存在に感じられていないからであると考え、彼らと選手間の会話を積極的に促すことでこの課題の解決を図りました。しかし中には「自分の試合の準備に専念したい」と考える選手も複数おり、この方針はすぐに全体レベルまで浸透しませんでした。そこで私は彼らの想いも汲み取った上で、試合応援体制の強化が彼ら自身の試合を後押ししてくれることを表面的に伝えるのではなく、自身が過去に仲間の応援に勇気づけられたシーンを彼らと同じ選手目線から臨場感持って具体的に話すことで伝え、互いの落とし処を探しました。その結果、彼らは個人の試合終了後の時間を後日の団体戦へ向けて入会初期のサークル員との積極的な会話に割くことを表明し、実行してくれました。これらの取り組みの結果、団体戦の日程を消化するごとに入会初期のサークル員と選手間の会話の場面を数多く見かけるようになり、また彼らは試合応援に積極的に参加していく姿勢へと変化していきました。そしてチーム全体の試合応援体制の底上げが実現し、結果として私たちのサークルは念願のリーグ昇格を果たすことができました。 この団体戦への取り組みを通じて私は、チームが抱える課題に対し周囲を巻き込んで解決するためには、異なる立場の価値観を汲み取った上で個人に応じた柔軟な伝え方をすることが大切だと考えるようになりました。この経験は、多種多様な立場の利害関係者との対話を行う中でプロジェクトを進める貴社の仕事のスタイルにおいても役立てることができると考えます。 続きを読む