21卒 本選考ES
総合職
21卒 | 早稲田大学 | 女性
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Q.
当社を志望する理由を述べてください。あわせて、上記の希望部門やご自身の興味・関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割について述べてください。
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A.
志望動機は主に2つあります。1つ目は、クライアントの課題に対し、英知の結晶である専門集団として一丸となって伴走する社員の方々を支えたいからです。2つ目は、幅広い分野における社会課題解決を通して、より良い未来を築き上げていく貴社の事業方針に強く共感しているからです。その理由としては、単に目の前の課題を解決するだけでなく、長期的な視点から最善の策を模索し続ける行為が、自身の接客アルバイト時代の信念と共通するからです。私の雑貨店アルバイト時代のポリシーは、来店者が興味を持った商品のあらゆる特色を言葉を濁さず、率直にお伝えすることでした。何故なら、将来的にリピーターになっていただけるようなお客様との信頼関係を構築することが所属店舗の喫緊の課題だったからです。そのため、初来店時などお店を認知してから日の浅いお客様には困りごとや悩みが無いかを真摯に伺い、共に解決する姿勢で向き合いました。例えば冬のある日。ギフト選びに迷う40代くらいの女性を店内で見かけました。季節柄、売れ筋の商品があったものの、ひとまず贈り相手であるご友人の年代や普段着の色味などを聞き出し、その方の生活に馴染むと考えた商品を複数ご提案しました。その後、ハンカチをご購入いただき笑顔で退店されたそのお客様は、約1週間後に再来店してくださいました。すると「前回見せてくれた別の商品を今度は自分用に買おうかと思って」とお話しになったのです。このような体験から、目先の利益追求だけでなく相手の人柄や要望に合わせた本質的な価値提供こそが長期的なビジネスの鍵だと実感しました。故に、貴社の研究員やコンサルタントの方が長期視点をもとに未来を創造していく過程を支えたいと考えています。また、私は特に人事や総務などの管理部門に興味を持っています。その理由は、学園祭運営サークルで陰の舵取り役を担った経験に遣り甲斐を感じたからです。当初、所属していた広報物デザイン班は大量の制作依頼にてんてこ舞いの状態でした。従来はチーフが割り振ったタスクをメンバーが黙々と遂行するのが伝統的な流れでした。しかし、直前期には皆が揃って疲弊し、タスクの無言放置が相次ぎました。そこで私は、与えられた仕事は担当者が絶対に最後までやる風習から、状況に応じて最適な人が担当する方針への変更をチームに提案しました。その結果、チーム力の強化と業務の効率化が実現できました。入社後には、プロジェクト単位で動く貴社のビジネスの中で社員の方同士がよりシナジーを生みやすい環境整備に貢献し、管理部門において人・物・金をトータルサポートできる参謀としての役割を体現したいと考えています。 続きを読む
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Q.
大学や大学院における専門分野(研究テーマ)、または最も力を入れて勉強したことについて、次の観点を織り込んで述べてください。 ①具体的内容(解り易く簡潔に) ②そのテーマを選択した背景・目的 ③独自性、自分なりの視点や工夫したこと ④その成果が社会にどのように還元できそうか
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A.
私は認知神経心理学ゼミに所属しています。当領域は心理学の一分野で、文字通り認知心理学と神経心理学が統合した学問です。前者の認知心理学は、人間のこころの動きを情報の流れとして捉えます。つまり、見たり聞いたりした情報が我々の五感に取り入れられた後の脳内での処理プロセスやそれによる反応行動に着目します。この一連の流れを情報処理の経路として仮定し、その正誤を実験を通して検証します。後者の神経心理学は、失語症や認知症などに代表される脳損傷事例を扱います。具体的には、該当する患者の方々の症状を基にその原因となる脳部位を類推します。まとめると、認知神経心理学は脳に何らかの損傷を受けた人間のイレギュラーな言動に対し、健常な人の外界認知・処理プロセスの分析結果を応用することで、その障害のメカニズムを解明しようと試みる学問です。心理学に興味を持ったきっかけは、中学2年次に見たNHKの番組「超常現象」でした。ヨーロッパの古城に出現する火の玉の正体を、海外の心理学研究者や科学者らが実験を通して解明していく姿に感銘を受けたのです。特定の現象を言葉で表現しようと試みる場合、人によって受け取り方や捉え方が異なるリスクが生じます。しかし、データという定量的な指標を提示することで、万人に共通する説明が可能になる点に惹かれました。そのため、ゼミを選択する際には「実験・データ・脳・認知過程」の観点から認知神経心理学を選びました。自身の卒論では画像の認知を扱います。具体的には、立方体を描いた白黒の線画とそれに陰影情報が付け加えられた線画を実験参加者に提示します。両線画の表面には2点のドットを示し、どちらの点が手前側もしくは後方に位置しているかを問います。収集した反応時間と正答率のデータをもとに、線画の輪郭線と陰影情報が画像内の奥行き認知に及ぼす影響を検証します。ここからは独自性についてです。一般的に、事故などによる脳(特に後頭葉の視覚処理に関わる部位の)損傷を受けた患者の方は、リアルな物体や写真の方が線画よりも認識しやすいと言われています。一方で、他の先行研究の中には線画やイラストの方が容易に認識できたという症例も報告されています。よって、私の研究ではこのギャップを踏まえ、物体や写真に代表される三次元的(立体)表現と、線画に代表される二次元的(平面)表現のどちらが認知判断に有効かを検討する点が工夫として挙げられます。結果として、輪郭線と陰影情報が人の対象認知に与える影響度を分析できれば、万人が理解しやすい表現方法の模索や、脳損傷患者の認知メカニズムの解明とリハビリに考察結果を役立てることができます。 続きを読む
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Q.
学業以外に力を入れたこと(スポーツ、趣味、ボランティア活動等)について、次の観点を織り込んで述べてください。 ①具体的内容 ②取り組んだ背景・目的 ③あなたの役割 ④活動全体の成果(成功/失敗したこと、得られたこと)
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A.
駅構内にある雑貨店でのアルバイトです。主な客層は20~50代の女性で、服飾雑貨・アパレル・お菓子など幅広い商材を扱う店舗でした。自宅から近く、長時間かつ長期間勤務できること、そして初対面の方とも円滑なコミュニケーションが取れるような力を身に付けたいと考え、高校3年の頃に始めました。彼是3年が経過し、当時大学3年だった私は7名いたアルバイトの中で最古参でした。そのため、来店者対応や仕入れ・品出し業務の基本スキルはほぼ完璧といって良い状態でした。しかし、短いスパンで社員や後輩アルバイトが入れ替わったり、商品や接客対応へのクレームが頻発していたことが原因で、顧客と店員の長期的な信頼関係の構築が疎かになっていました。この事態に課題を感じた私は、後輩に対する育成方針を転換しました。具体的には、「クレーマーの方が来たらとりあえず社員に引き継ぐ」といったマニュアル通りの一方的な指導を見直し、「自分が相手の立場だったらどうしてほしいと思う?それはどうして?」と、問いかけを基軸とする対話形式に変更しました。何故なら、学外で参画していたアートボランティア活動のとびらプロジェクト内で、美術館来館者とのコミュニケーションを円滑に行うための事前研修で学んだ「対話する意識」の重要性を常々身に染みて感じていたからです。また、新人だからといって、困ったらすぐ上司に頼むことを繰り返していても、商品を購入した方の本質的な課題を解決することにはつながらず、尚且つアルバイト本人の対応力も伸びないと私は考えていました。そして、他人に指導するだけでなく、私個人もお客様から質問や相談を受ける前に「お困り事はございませんか?」と自発的な接触を試みる能動的な姿勢に変えました。加えて、商品の良い点だけをアピールせずに他の商品と比較した際の欠点・特色まで正直に説明を行うようにしました。これは、不良品でない軽量素材の商品を不良品と勘違いし、返品を要望されるお客様の多さを鑑みての判断でした。販売物のマイナス面に触れることは非常に大きな賭けであり、チャレンジでした。しかし、徐々にお客様から「あなた素直だからこれ買ってみるわ」という言葉をいただくようになり、単に商品を多く売ろうとする店員から、信頼感をベースに商品会話を行える店員へと成長することができたと思います。上記の取り組みは、5名ほどのリピーター獲得と個人売上の5割増し(それまで:3時間で2万円弱→それから:常時3万円以上)の実現につながりました。金銭面だけでなく、お客様や後輩と接するときに言葉のキャッチボールをするイメージで話をすることの意義も実感できました。 続きを読む