
23卒 本選考ES
事業部門:研究員
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Q.
MRIを志望する理由を述べよ。合わせて希望する部門や、自分の興味関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割を述べよ。
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A.
【志望理由】 私が貴社を志望する理由は2つあります。 1つ目は『日本が抱える社会課題の解決に挑戦したい』からです。 私は資源の乏しい日本において、エネルギーの安定供給を実現したいという想いから、電力の一選択肢である原子力の研究を行っています。しかし原子力には建設・運用・廃炉だけでなく、インフラ整備、発電所周辺の自然環境の保存、地域住民の理解の獲得など様々な課題があり、課題解決には産学官それぞれが連携する事が必要です。官公庁から民間企業まで多くの関係者を繋ぎまとめ、研究提言から社会実装まで一貫して行える貴社で、課題解決に挑戦したいと思います。 2つ目は『複数の専門性を掛け合わせ、チームで社会課題に挑戦出来る環境』に魅力を感じたからです。私はインターンシップで「原子力に関する情報発信戦略」に取り組みました。その中では原子力だけでなく、再生可能エネルギーなど異なる専門知識を持った研究員の方々にヒアリングを行い、多角的な視点からテーマを深く検討出来ました。貴社には様々な専門性を持つ研究員の方々が在籍しています。1人の専門性だけでは解決出来ないような社会課題にも、チームで協働し挑戦出来る環境に大きな魅力を感じ、そんな環境に身を置いて自分の専門性を活かし、成長していきたいです。 【取り組みたいテーマ】 入社後に取り組みたいテーマは2つあります。 一つは専門である原子力分野の、『福島第⼀原⼦⼒発電所の廃炉プロジェクト』です。私はエネルギー問題の解決に向けて、原子力は重要な電力源だと考えていますが、東⽇本⼤震災によってその信頼は失われてしまいました。この廃炉プロジェクトは、原子力の信頼回復の第一歩となる非常に重要な課題です。自分の専門性を存分に活かし、達成に向け挑戦したいです。 もう一つは専門に近いエネルギー分野の、『スマートコミュニティの実現に向けたプロジェクト』です。これからの社会では、環境への配慮と豊かな暮らしを両立した街作りが求められています。このテーマはエネルギーだけでなく、インフラやモビリティなど様々な分野の知識も求められますが、自分の専門性を元に新たな分野にも挑戦したいです。 【果たしたい役割】 貴社では、原子力の専門性を磨くだけでなく、幅広いプロジェクトを通じて再生可能エネルギーなどの他の電力源や、インフラなどの他業界の広範な知識を身につける事で、スペシャリストとジェネラリスト双方の立場で、課題解決に貢献したいと考えています。 また研究を通じて学んだ、異なる専門性を持つ研究員と協働する大切さや、教職課程やボランティアを通じて幅広い世代と交流を深めた経験を、貴社でも活かしたいです。 続きを読む
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Q.
大学院での専門分野(研究テーマ)について、以下の観点を織り込んで述べよ (1)具体的内容(わかりやすく簡潔に) (2)そのテーマを選択した背景・目的 (3)独自性、自分なりの視点や工夫した事 (4)その成果が社会にどの様に還元できそうか
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A.
【具体的内容】 私の研究テーマは『⼩型スーパー⾼速炉における⼤規模事故発⽣時の安全性検証と安全対策の検討』です。 ⼩型スーパー⾼速炉は、11年に渡り開発が進められている新たな⼩型原⼦炉です。既存原⼦炉の改良では達成出来ない省スペース化、⾼効率化が可能なことから、次世代原⼦炉として世界的に注⽬されていますが、安全性が確⽴されていないため、未だ実⽤化には⾄っていません。本研究の⽬的は、実⽤化のために最も重要とされる『事故発⽣時の安全性検証』を⾏い、⼩型スーパー⾼速炉の安全性確⽴と実⽤化に貢献する事です。 研究では、事故解析コードを使用して、本原子炉で福島第一原発の事故のような大規模事故をシミュレーションし、安全性検証と具体的な対策を検討しています。 【テーマ選択の背景と目的】 私は東日本大震災の経験から日本のエネルギー問題に貢献したいと考え、原子力を専攻しました。 小型スーパー高速炉は既存原子炉にはない高い経済性を有する、革新的な原子炉です。安全性に関わる研究を通じて実用化に結びつける事で、今あるエネルギー問題を解決に導きたいと考え、この研究テーマを選択しました。 【独自性】 卒論では、本原⼦炉の持つ「⼩型」という⻑所は、⼤規模事故時は逆に短所となり、既存原⼦炉より早期に事故が進む危険性がある事が分かりました。 原⼦炉は、内側から炉⼼・圧⼒容器・格納容器・建屋という多重の防護壁を有しています。現在の研究では、このうち炉心が溶融しても圧力容器の破損を防いで、デブリを圧力容器内に保持するという、既存原子炉で実現されていない独自の安全対策に取り組んでいます。 具体的には、圧⼒容器の外側を⽔で浸す事で冷却する、容器下部に耐熱材を設け除熱を⾏うなど、多⾓的に解決策を検討しています。 【社会への還元】 ①小型スーパー高速炉の実現と、②圧力容器破損防止の達成それぞれで、社会に成果を還元出来ると考えています。 一つ目について、小型スーパー高速炉の燃料は、従来の原子炉が使用するウラン燃料ではなく、使用されたウランをリサイクルして作られる、MOX燃料です。本原子炉の実現によって、①限りあるウラン資源の有効活用、②放射性廃棄物の大幅な減少、③燃料資源の9割を海外に依存する日本におけるエネルギーの安定供給が可能になると考えております。 二つ目について、福島第⼀原⼦⼒発電所の廃炉では、圧⼒容器破損によって格納容器に落下した燃料デブリの取り出しが最も困難とされています。この圧⼒容器破損防⽌を達成できれば、放射能を閉じ込められるだけでなく、圧⼒容器ごと燃料デブリを取り出す事もができ、事故後の復旧性が格段に良くなります。 続きを読む
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Q.
学業以外に力を入れた事(スポーツ、趣味、ボランティア活動等)について、以下の観点を織り込んで述べよ (1)具体的内容 (2)取り組んだ背景・目的 (3)あなたの役割 (4)活動全体の成果(成功/失敗した事、得られた事)
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A.
【具体的内容】 私が学業以外で力を入れた事は、地元小学校で半年間行ったボランティア活動です。 地元小学校は昨今のコロナウイルスの感染拡大によって、平時の業務に加えて、感染症対策などイレギュラーの業務が増えた事により、教員の方々の業務負担が増加していました。また全国の小中高に要請された臨時休校によって、大幅なカリキュラム変更と遅れを取り戻す速習が行われ、生徒の学習の定着が滞っていました。 私は学習指導サポーターとして、教員の方々の業務補助や生徒の学習支援を行い、これらの課題の解決に携わりました。 【背景と目的】 私はこれまで出会った学校の先生方や、予備校の講師の方々の授業を通じて、学ぶ楽しさを人に伝えたいと思うようになりました。そのため学部時代には主専攻に加えて、教職課程の履修を並行して行い、教育に関わる知識の習得、特別支援学校や高齢者デイサービスでの支援業務、教育実習などを行いました。 一方で、コロナ禍で学校現場の人手が不足しているとの報道を耳にしました。これまでに教職課程で学んだ経験を活かして、学校現場に貢献したいと考え、東京学校支援機構に登録を行い、地元小学校からお声掛けを頂いてボランティア活動を始めました。 【役割】 私は学習指導サポーターとして、授業内外で生徒の学習・生活支援や、教員の方々の指導を補助する業務を行いました。 具体的には小学2・3年生のクラスを担当し、学習が滞っている生徒へのノート作成支援・個別指導・声掛け、授業で使用するプリントなどの補助教材の作成・印刷・配布、生徒のテスト結果のデータ整理、感染症対策の指導支援などを行いました。 また授業以外の時間で生徒と関係を深める事も、より良い支援のためにサポーターが行うべき事だと考え、休み時間中に生徒と会話を交わしたり、校庭での遊びに参加するなど、積極的にコミュニケーションを取りました。 【活動全体の成果】 活動の中で大きく二つの成果がありました。 一つ目に、学校の先生方から「業務負担が低減されて非常に助かった。次年度も業務に携わって欲しい」と言って頂けました。自治体の補助金の上限により任用期間の延長は叶いませんでしたが、サポーターとして学校現場の課題解決に貢献出来た事は、大きな喜びでした。 二つ目に、最後の活動日に担当していたクラスの生徒から、直筆のアルバムを頂きました。学習や生活に不安を抱えていた生徒達から、「指導が分かりやすかった、一緒に過ごせて楽しかった」といった言葉を貰い、サポートを通じて生徒の学習・成長を支えられた事に、強いやりがいを感じました。 続きを読む