18卒 インターンES
新規事業立ち上げ
18卒 | 慶應義塾大学大学院 | 女性
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Q.
研究内容(400文字)
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A.
胆管癌は予後不良な癌腫として知られ、新規治療法が模索されています。そこで、癌の悪性度に関与するドライバー遺伝子に着目しました。複数の遺伝子が特定されていますが、その影響を比較検討した報告はありません。塩基配列を特異的に置換可能なゲノム編集技術であるCRISPRを用いて、一つずつ変異を正常化することで、個々のドライバー遺伝子が及ぼす悪性度の影響を評価出来ると仮説を立てました。生体内環境の再現性が高く、遺伝子配列を安定的に保持できるオルガノイド培養法により樹立した胆管癌オルガノイドを使用し、胆管癌におけるドライバー遺伝子変異の正常化を行っています。既にある遺伝子にて変異の修正に成功しており、今後は変異修正前後での詳細な悪性度の比較検討をし、他の遺伝子変異も同様に研究を進めます。この技術は発癌に必要な変異の理解を深め、分子標的薬等の創薬研究に応用され、個別化医療が推進されると期待されています。 続きを読む