【農業ビジネスの挑戦】【22卒】全国農業協同組合連合会の冬インターン体験記（文系/JA全農　2020-2021 1day仕事研究　応用編）No.15150（神戸市外国語大学/男性）（2021/6/1公開）

以前、1day仕事研究の基礎編に参加し、ビジネスマップを作成しました。それによってこの企業に対して理解度が深まったのと同時に、さらに知りたいと思うようになりました。ですので、応用編に参加することでさらに理解度を深めようと思いました。

基礎編に参加したことによって得られたことと、まだ得られなかったこと疑問に感じている点を表現することで、インターンシップに参加する目的意識を伝えるようにしました。

「自分は貴会に対する理解を着実に深めていますよ」という点をアピールすることが大切なのではないかと思います。せっかく基礎編に参加したのですから、そこでどういう知識を得て、そのうえでまだどういう知識が得られていないからその情報が欲しい、というスタンスで私は挑み、参加させて頂きました。

水稲除草剤のポスターを作ったり、チェーン展開するお店にお米を納入するワークをしました。

複数人のグループに分かれて、作業をしました。ポスターを作るワークは比較的簡単でしたが、後者の方がかなり難しかったです。実際、どのコメの品種をどの割合で卸す、どこで保管するなどといったことまで決める必要がありました。金銭面での計算も必要でした。

実際にどのようにポスターを作製し農家の方々に販促を行っているのかという点や、具体的に関係者の間でどういった交渉事があるのかについて理解することが出来ました。

チェーンストアに対してお米を納入

1日目にやったこと

複数人のグループに分かれて、作業をしました。コメの納入ワークに関しては次々と条件などが変更されて行き、それまで考えていたプランが通用しなくなるということが頻発し、実際のビジネスの難しさを垣間見ることが出来ました。

なし

作成したポスターに関しては各班の作品に対してその場でフィードバックがもらえましたし、人事の方はいい点を見つけてほめてくださるようなスタンスでした。楽しかったです。

たしか、上述のワーク以外に、同じグループ内で２つの班に分かれて、JA全農側と買い手側になり、二回商談をする機会があったと思います。JA全農側としては農家の方の手取りにも関係してくるので少しでも高く売りたい、ただ相手は相手でできる限り安く買いたいなど複雑な利害関係があったためなかなか思うようにいかなかった記憶があります。

ブレークアウトセッションに分かれて作業をしていましたので、同じグループになった学生とは非常に頻繁にやり取りをしました。

やはり一番の学びとなったのは、JA全農がプライスリーダーという大きな役割を果たしているということです。農家さんに少しでも多くの報酬を受け取ってもらうために、JA全農は日々努力しているということを強く実感することになったのと同時に、その責任の大きさに驚きました。

このインターンシップに参加するにあたってはどんな準備も必要がないと思います。なぜならその場で与えられるお題なのでその場で対応するしかないからです。

私がそもそもこの企業のインターンシップに参加しようと思った理由としては、農業に携わることができるという観点の他にグローバルに活躍したいからというものがありました。ただ、基礎編と応用編の二回に参加して思ったことは、やはりまだまだこの組織は国内がメインであり、海外事業に携わったとしても農薬の輸入などの業務がメインであることを知ったからです。

この組織は求める人材にも明記されているように、まずは農業に対する熱い想いが必要であると思います。ですが、私は別に農家出身でもなければ、身寄りに農家の人もいません。ですので、ほかの農業に対して専門的に学んできた学生や農業に対する熱い想いを持つ学生と比べられた際に負けてしまうと感じたからです。

上記にも記載しました通り、私の中でグローバルに活躍できるという点を就職活動の軸として定めていましたので、その軸と照らし合わせた際に不一致が生じると感じたためです。もちろん、JA全農にもその機会はあるのですが、その業務に携われる確率で言うと低いと判断しましたので、志望度が下がることになりました。インターンシップの内容自体は非常に現実的なもので、素晴らしい社会経験になったと思います。

やはり、二度にわたるインターンシップへの参加経験から、組織についてだけでなく、具体的にどのような仕事をする機会があるのかといったことや、JA全農が果たしている役割については打間隔で理解することができるようになったため、面接でアピールしやすいと思ったからです。

インターンシップに参加するまでは、もっとこの企業について知りたいという想いがありました。そして応用編で様々なワークを経験することにより、非常にディープな面まで理解することが出来たのですが、それゆえに、自分が思い描いている将来像とは少し乖離があると感じるようになりました。ですので、これ以降はメーカー中心に見るようになりました。

ビジネスの世界では、「長期的な視点」というのが非常に大切であることが分かりました。もちろん、どのような価値をもたらしてくれるのかという点についても非常に大切なのですが、次の期も購入を確約することで、取引相手との信頼関係を築くことも時には大切であるということを理解することができました。今後の社会人人生に活かしたいと思いました。