
23卒 本選考ES
技術職
-
Q.
研究内容をどのように活かしたいですか。
-
A.
私は大学院にて、無機材料表面に微細な凹凸構造を施すことによって抗菌性を与える研究を行っています。このような凹凸構造を施すための従来の方法は、大規模な装置や廃液の処理が必要となることが問題視されていました。そこで私は、高分子電解質膜とよばれる膜を用いることで簡易な方法で廃液を出さない凹凸加工方法を提案しています。 先行研究では材料表面にパターン状に生成させた酸化膜を溶液で除去することで凹凸構造の作製を行っていました。しかし、抗菌性を持たせるためにはパターンの深さが不十分であることが課題となりました。そしてそれは、酸化膜を除去する方法では構造の高さを酸化膜の厚さ以上にできないことが原因であると考えました。そこで、パターニングに関する文献において、抗菌性を応用としたもの以外の文献にも幅広く目を通すことで、パターン模様を逆転させるという発想に帰着しました。そして、溶液を変更し、酸化膜で覆われていない部分を除去することにより、以前の100倍以上の深さを持つ構造の作製に成功しました。現在は、作製した凹凸構造を持った材料表面上での、細菌を用いた抗菌性の実証実験に向けて取り組んでいます。 このような経験を活かし、貴社に入社後は技術者として家庭用健康器具以外の製品からも積極的にヒントを探すことで複数のアプローチから提案を行い、独自性のある商品づくりを行いたいです。そして、家庭用健康器具をより身近に感じてもらえる商品を生み出したいと考えています。 続きを読む
-
Q.
学生時代に力を入れたことについて教えてください。
-
A.
大学で所属した飛行機研究会で、〇〇主任として見えない課題を見つけ、操縦用ハンドルの改良に挑みました。 飛行機研究会では毎年夏に開催される鳥人間コンテストでの新記録更新を目指していましたが、なかなか飛距離が伸びず苦しんでいました。その中で私の担当するハンドルなどの操縦系統は飛距離向上の面であまり重要視されておらず数年間改良されていなかったのですが、パイロットも操作性に不満を感じていませんでした。しかし実際に操縦姿勢になってハンドルを操作してみた際、肩に無意識に力が入ったため、これが疲労に繋がっているのではないかと考えました。そこで、ハンドルの握る部分に角度を付けた試作品を製作しパイロットに試してもらうと、以前より圧倒的に疲れにくいと高評価を受けたため、更なる改良を行うことを決めました。その後は試作品を10回以上製作して体験してもらい、その都度フィードバックをもらって設計に活かすことで、過去最軽量かつ高い操作性を持つハンドルを完成させました。また、チームとしてはその年の大会で自己新記録を更新することができました。 貴社に入社後はこのようにユーザー本人も不便さに気づいていない部分に着目することで、今ある”当たり前”に疑問を持ち、不満を解消するだけでない新しい価値を提供したいと考えています。 続きを読む