18卒 本選考ES
開発職
18卒 | 神戸大学大学院 | 男性
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Q.
研究概要を分かりやすく説明してください。
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A.
抗体医薬は少ない副作用で高い治療効果が期待できることから、がんやリウマチなどの治療薬として需要が増加している一方、その膨大な製造コストが招く高額な医療費が問題となっています。 抗体医薬生産では、抗体にのみ結合する吸着剤を用いて目的抗体と夾雑物を分別する必要があり、この吸着剤の性能が抗体医薬の収量や純度、ひいては製造コストを大きく左右することから、多くのメーカーが高性能吸着剤の開発に取り組んでいます。 吸着剤の高性能化を実現するには、粒子内部の拡散・吸着特性を把握することが重要ですが、カラムを用いたこれまでの方法では吸着量は測定できるものの、粒子内における吸着の様子をみることはできません。 私は、細胞の蛍光断面観察に用いられる共焦点レーザー走査顕微鏡を利用することで、吸着剤内の拡散・吸着特性を定量的に評価しています。研究結果に基づき、当研究グループはより高性能な吸着剤の新規開発を試みています。 研究で培った分析機器の扱い方や分離工学などの知識ももちろん重要ですが、何より、物事に粘り強く取り組み、試行錯誤しながら課題を解決していく力を伸ばしたことが大学で学んだ最も大切なことだと思います。 また、入念なスケジュールを軸に実験を進め、その結果をもとに考察や今後の実験方針に関して指導教員やチームと意見交換を行うといったプロセスの中で、常にPDCAサイクルを意識して研究を進める習慣が身に付きました。 私は、仕事を通じて人々の健康に貢献したい・困っている人を救いたいという思いがあり、現在の研究テーマを選択したのも、人の健康に深くかかわる分野の研究がしたいと考えたためです。工学的なノウハウを生かしながらも、入社後は0から学ぶ気持ちで、貴社のヘルスケア事業に貢献したいです。 続きを読む
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Q.
これまでの人生で困難を乗り越えた経験を教えてください。
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A.
部活動において、達成困難な目標に挑戦したことが印象に残っています。顧問の先生がいない私たちハンドボール部は代々、自分たちのみでチーム作りを行っていました。しかし私の学年は個人の力・チーム力共に乏しく、最高学年になって初めてのリーグ戦では2部降格という屈辱を味わいました。 近畿大会出場を目標に掲げていた私たちはこのままでは目標達成は到底難しいと考え、練習量・内容を根本的に見直しました。弱点を克服するため、フィジカルを鍛えるメニューを大幅に増やしたほか、自身の提案で新たに早朝練習を取り入れ、これを毎日継続しました。目標達成のため、自らの能力向上のため、チームの士気を常に高く保つため、以来1日も休まず練習に励みました。 また私はチームの「潤滑油」としての役割も担いました。ハードな練習から部員の数名が休みがちになり、チームの士気が低下しかけたときは、彼らのもとへ行き、部員全員で目標に向かうことの重要性を熱弁しました。 辛い時期もありましたが、最後は念願の近畿大会出場を果たし、そこでさらに我が校史上初の勝利を挙げる快挙も成し遂げました。 部活動から「継続」と「目標の共有」の重要性を学んだ私は、大学での研究やアルバイト活動ですぐに成果が得られないようなことがあっても、根気強く取り組むことを意識しつづけました。 仕事ではこれまで以上の困難や壁に直面すると考えます。今後もこの姿勢を大切にし、目の前の課題解決のため、長期的な目標の達成のため、ひたむきに取り組んで参ります。 続きを読む