21卒 インターンES
公認会計士育成コース
21卒 | 東京大学 | 男性
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Q.
今までの人生で最大の困難は何でしたか?またそれをどのように乗り越えましたか? (文字数自由)
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A.
大学のオーケストラに所属していた時のことです。私は大学入学後にオーケストラに入団したのですが、楽器を始めたのが大学生になってからだったために、とても苦労しました。他の団員は幼少期から習っていた人がほとんどだったため、普段の練習から私は全くついていけず、また音楽的知識の差から会話にも入ることが出来ず、とても孤独感に苛まれました。この時期の経験は、私の人生で最大の困難となりました。その理由は二点あります。 まず一点目は、孤独を感じたのが初めてだったためです。私は高校までは友人にも恵まれ、集団の中でも溶け込むことが出来ていました。しかし大学入学後、同じ大学には高校の同期が誰もおらず、またオーケストラでも疎外感を感じており、人生で初めて寄る辺のない状態を経験しました。 二点目は、努力でも超えられない壁を感じたためです。私は元々、あらゆる困難を努力によって超えるということを経験してきました。中高生時代に所属していた陸上部では、個人練習を継続することで部内最下位からトップにまで上り詰め、都大会出場を果たしました。また受験生時代には社会科に注力し、世界史で全国一位を取りました。そのため、私はどのような困難も継続的な努力によって乗り越えられると思っていたのですが、オーケストラではそのやり方が通用せず、挫折を経験しました。音感やセンス等も重要になってくる音楽の世界では、今までと同じように努力を積み重ねても全く成果に結びつかなかったためです。 そこで私は自分の状況を分析し、このような困難の原因として、自分のプライドがボトルネックになっていると考えました。 集団の中で疎外感を感じていることに対しては、周囲が私に対して壁を作っているのではなく、無知をさらけ出せない自分のプライドの高さが原因となって、自分から周囲に壁を作っているのだと気づきました。また楽器の練習においても、プライドが原因となって周囲にアドバイスを求めることができず、自分本位の練習を重ねていた結果、間違った方向の努力を積み重ねているのだと気づきました。 そこで私はプライドを捨て、先輩や同期に積極的に歩み寄ると共に、練習に付き合ってもらう等のお願いもすることで、この困難を乗り越えました。結果として団員とも仲良くなり、演奏技術も上達して、定期演奏会にて交響曲を演奏する機会も得ることが出来ました。 このことから私は、自分の今までの経験が通用しない世界においては、それまでの自分のやり方に固執するのではなく、一度まずは謙虚になり、他者の意見を素直に受け入れる姿勢がとても大切だということを学びました。 続きを読む