私は大学三年生の10月まで、(株)マイナビのMy Future Campusで半年間インターンシップをしていました。高校生から大学生までの、進学や就職、その先のキャリアを考えるためのサポートをするプロジェクトです。そこで私は、大学生メンバー6人で、企画の立案から社会人ゲストの協力・出演交渉、集客、当日の運営まで行いました。私は企画やプロジェクトの全体を俯瞰し、最終ゴールから逆算して何をすべきか判断してプロジェクトを進めていく役割を果たしていました。半年間の活動の中で2つの企画を開催しました。一回目の企画では、課題解決能力をテーマにし、参加した70名の大学生からは、事後アンケートで満足の声を多く頂きました。しかしながら、この企画の反省会をメンバーで行った際に、「仕事をたくさんやらせてしまって申し訳なかった。」とメンバーに言われました。私はこの言葉を聞いて、「ありがとう。」という感謝の言葉でなく、「申し訳ない。」という言葉の裏に、もしかしたらメンバーは充実感や達成感を得られずに終わってしまった心残りの気持ちがあるのではないかと考えました。参加学生のことを考えれば企画は成功したと言えますが、チームで活動する以上、チームメンバーの気持ちをもっと考える必要があると感じました。チームで企画を進めていくときには、メンバーを更に信用し、仕事を任せ、全員のモチベーションを高めることが出来れば、一人一人の力が更に発揮されて、結果的により良い企画作りに繋がります。私は一回目の企画で考えた反省点を踏まえて、二回目の企画では、プロジェクトを円滑に進めようと先導するだけではなく、メンバーひとりひとりのコミット度やモチベーションまで丁寧に汲み取る努力をしました。それまでは会議などの仕事以外の時間に話したり会うことはなかったのですが、メンバーひとりひとりを仕事ではなく遊びや食事に誘い、会話の時間を増やして心の壁をなくし、フランクにプロジェクトや活動についてどう感じているのかということを聞き出しました。仕事においても、一緒に活動するメンバーの気持ちにも寄り添うことをした結果、メンバーの達成感も引き上げることもできました。また企画の成功により企業からの協賛継続も得ることができました。
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