【アイデア伝わる広告術】【17卒】JR東日本企画の冬インターン体験記（広告プランニング講座）No.303（早稲田大学/女性）（2017/12/14公開）

モノが売れない時代において、従来の広告形態は凋落していく一方で、将来的には交通関係やSNSなど新たなフィールドにシフトしていかなければ、広告業界は生き残れないという考えがあった。そのため、交通系の広告代理店であるジェイアール東日本企画のインターンに応募した。

サークル活動において宣伝手法を試行錯誤した経験や、ジェイアール東日本企画インターン参加前に行ったPR企業でのインターン経験が、数あるESの中で目にとまったのではと考えています。

1.いじめをなくす方法を考えなさい。2. ワーキングマザーを辞めさせない方法を考えなさい。

前半にやったこと

初日は恵比寿本社に集合し、6グループ（1グループ5～6人）に分かれて着席。その後会社説明会とマーケティング研究部による特別講義があった。特別講義終了後、グループ課題が2つ提示され、じゃんけんで3グループずつに割り振った。課題は「いじめをなくす方法」と「ワーキングマザーを辞めさせない方法」。2日目はグループで自由に集まり、課題を議論した。

後半にやったこと

3日目も前日同様、グループで自由に集合し議論、発表用ppt作成などの作業に入った。最終日は再度恵比寿本社に集まり、第1グループから順次発表。社員票と学生票の総合得点により優勝グループを決定、その後1グループずつ社員からのフィードバックを受けた。終了後、近隣のレストランで交流会を開催した。

マーケティング研究部の方々

人事部とのランチ

多くのグループが「アイデアは良いが、伝え方が良くない」というフィードバックを受けていた。「広告のコンペでは、企画が良くても伝え方がまずかったら採用されない。企画が複雑になってくると、コンペでも眠くなってしまう。」と言われたのが印象に残った。

1. 初日と最終日のみ本社を使用できたので、他の日に作業場所を確保するのが大変だったこと。2. グループのメンバーの性格やスキルに依存するところがあり、動画編集できるメンバーのいるグループもあれば、和を乱すメンバーがいるグループもあったこと。3. グループ作業がメインで、社員と会話する時間は最終日の交流会のみであったこと。

1. 自分の言いたいことを人に伝えるのは非常に大変な作業だということ。もし他には無い素晴らしいアイデアを思いついたとしても、普通に話すだけでは周囲に2割も伝わらないのではないかと感じた。伝え方に創意工夫をする必要があると学んだ。2. 買いたい物のほとんどは移動中に決定するということ。ジェイアール東日本企画は交通系であるため、移動者マーケティングについての研究が徹底しており、興味深かった。

毎日交通機関を利用するなかで目に入る広告の意図や背景を考えておけば、移動者マーケティングに関する特別講義の内容がより理解しやすかったと感じる。

グループワークがメインであり、実際の業務内容は概要の紹介で終わってしまったため、日々のスケジュールやどのような仕事なのかが想像できなかった。実際の業務スペースの見学も不可能だった。

どれだけ話していても平気そうな、コミュニケーション能力の高い社員や学生ばかりであったが、別の言い方をすれば煙に巻くのが上手いといった印象を受けた。そういった会話力は周囲の学生より劣っていると感じたので、強い刺激を受け、自分の改善点であると思えたが、内定には遠いと感じた。また広告業界には共通かもしれないが、仕事→飲み会→仕事のような生活が普通であるらしく、ワークライフバランスが取れないと感じた。

多忙すぎてワークライフバランスが取れないこと。福利厚生ではワーキングマザー支援制度が整備されており、利用中の社員も紹介されたが、その他大勢は残業が当たり前で、また「生活の全てを仕事に繋げる」というスタンスであったこと。ある程度は仕方ないと理解しているが、堂々とそういった空気を出されては不安を感じてしまった。

人事の方と直接話す機会があり、名刺も頂けた。また、「本選考のESは出した方が良いよ」といったことをおっしゃっていた。

広告業界、特に交通系やパブリック・リレーション系を希望していた。代理店が各メディアに持つ枠に一方的に広告を出すのではなく、あまり重視されていなかった移動者や、インターネットを介した双方向のマーケティング戦略が今後台頭すると考えていたため。

パブリック・リレーション系はよいが、広告代理店の志望度は下がった。広告代理店はやはりコミュニケーションが本当に上手くないと相当苦労するかもしれないと感じた。また、インターネット系広告は伸びているが、伝統メディア広告は全体的に停滞している。現在はパブリック・リレーション系やリサーチ系を中心に考えている。