【挑戦力と余裕、世界への貢献】【18卒】豊田通商の総合職の本選考体験記 No.4609（関西学院大学/男性）（2018/2/5公開）

まず企業分析で非常に大切なのが、日本にある７つの商社と豊田通商が「どのように違い」、「それぞれの強みは何か」という２点である。表面的には同じようなことをやっているように初めの頃は見えがちだが、実際調査していくと全く違いう。面接時に”他商社ではなく、なぜ自社なのか？”という質問に対する回答は必ずどこでも求められるので準備は必須であろう。また、この内容を把握しておかなければ、入社し実現したいことや志望理由などが他人と差が生まれず平凡的にものになってしまう。面接を突破し内定をもらいたいのであればやはり分析は必須だ。一応私が企業研究をし、豊田通商のCAO兼CCOでもある永井康裕さんにお伺いした
本社の強みを以下４点参考として記載しておく。

～豊田通商の強み４点～
①部門間の移動が比較的に多い（配属リスクが低い）
②GE（ゼネラルエレクトリック）のようなポートフォリオ事業戦略ではなく、自らが不得意としないところには投資せず、必ず勝利を見込める投資をする。
③今までは部署ごとに垂直統合をした為各部署の本部長の権力が非常に高く、とても効率の悪い組織形態だった。しかし地域ごとにニーズも違えば商習慣なども違うため、今後の利益率が高いアフリカのみ「アフリカ本部」を設置し、水平統合を行っている。
④子会社の５０％以上の株を保有するマジョリティー出資を豊田通商はしており、長期的目線での企業経営をしている。そのため関連会社も他商社７社中９９１社と大きく差をつけて１位。子会社への出資比率も同様に１位である。

一方でこの会社の調査方法で最も有効的なのは、様々なイベントに出席し社員を捕まえ様々な話を聞くことだ。基本的に的に会社の顔である人事は決められたことしか言えず、本音を聞き出そうにもかなり難しい。そのためその会場にいる人事でない社員とコンタクトを取り、自分の疑問に思っている事などの話を聞くのが最も効果的であり、志望理由にも直結させることができる。すると何人かの社員から食事などに誘っていただくことができ、そこで強いコネクションが生まれ内定への道が取りやすくなるのだ。

私の志望理由は３つあります。
１つ目が、ラストフロンティアと呼ばれるアフリカで非常に高いプレゼンスを持っており、メーカー系商社だからこそ多くのメーカーとの信頼関係や繋がりを有しているという強さがあり、今後アフリカを１から構築していくにあたり、どこよりもアフリカ、ひいては世界の発展に貢献できると考えたからです。
２つ目が、majority出資。いわゆる株式の５０％以上を保有している投資方法。たとえいばらの道であっても現地で解雇を出さず、現地に根づき現地を包括的に発展させることに全力を注いでいる。そんな経営方針に非常に感銘を受け、私も経営者視点で現地に根づき挑戦してみたいと考えたからです。
３つ目は世界を舞台に挑戦してみたいからです。これまで多くの国に住み経験し、やはり１億数千万にという国内でのビジネスだけでなく、７２億人という全世界の方々の価値観に触れてみたいという思いがありました。だからこそ、総合商社を志望し御社を志望いたしました。

内定を出した後、決定の期日をしてされたがその期日を延長してまで待ってくれた。断りはしたが、最後の最後まで快くサポートしてくれ、とても良かった。

情報を集めるのがやはりとても重要だ。また商社に入りたいのであればOBOG訪問をすべきという記事をたくさん見るが、私はそうではないと思う。やみくものOBOG訪問しても得るものは少ない。しかし前述したようにイベントで捕まえる社員は別だ。人事とのコネクションを持った社員がイベントに参加し学生を見極める権限を持っている。こんな人だからこそ、素直なことを聞くことができるし、会社に合っているのかあっていないのかを見極めることができると私は思う。

会社に対する愛情と、企業分析に費やした時間の量がやはりこの差を生み出すのだと私は思う。しかしこの両方を兼ね備えていてなお落ちた人も多く知っているので、会社に「合う」「合わない」は大切だと思うが、この上述したことがなっていなければその土俵にすら上がることはできない。そのため私はこの２つが内定が出る人と出ない人の違いだと考えている。

どこの商社にも存在するのだが、この会社にも裏ルートというのが存在する。私は冬のインターンシップに呼ばれたため、リク面はあったもののGD、１、２次は飛ばし、一気に最終面接まで駆け上がることができた。しかしこのルートに乗れない人達の方が実際は多い。そのため、受からなさそうであれば見切りは早めにつけるのもいいのかもしれない。

複数の社員と食事に数回行った。その時、会社の話だけでなくプライベートの話なども聞いた。