22卒 本選考ES
技術職(組み込みエンジニア)
22卒 | 大阪大学大学院 | 男性
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Q.
卒業論文の内容について記入してください.
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A.
光符号を用いたIoTデバイス間通信の研究に取り組んでいます。 近年のIoTデバイスの急増により、周波数資源の不足や電波干渉といった問題が懸念されています。そこで注目されているのが、可視光による近距離通信です。可視光は既存の通信と干渉せず、また通信範囲を容易に制限できるというメリットを持ちます。私は可視光通信の中でも、光の点灯パターンを用いて情報の符号化を行う、光符号を活用した可視光通信の研究に取り組んでいます。私の研究では、IoTデバイスに取り付けられたLEDの点灯パターンをカメラで撮影することで、空間上に存在するIoTデバイスの情報を一括取得することが可能です。また、本手法のメリットとして、カメラで画像として捉えるため、各IoTデバイスのセンサデータを同期して取得することができます。実証実験として、下水道を流れる物体の流速をIoTデバイスでセンシングし、光符号を用いて一括取得するデモを構築しました。 本研究が発展することで、目的に合った通信規格の選択肢として既存の無線通信と光符号による可視光通信の使い分けが進むことを期待しています。 続きを読む
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Q.
修士論文の内容について記入してください.
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A.
物理過程を考慮した深層学習法による新たなイメージング法の開発に取り組んでいます。近年の深層学習分野の研究成果に伴い、イメージングにおいても深層学習を用いたイメージングが注目されています。私の研究室では、深層学習法を用いたイメージングでも特に散乱現象を扱っており、従来では実現できなかったイメージングを達成してきました。一方で、深層学習法では入出力の関係がブラックボックスとなっており、物理的な説明をすることができません。そこで私は、学習過程を明らかにし、入出力と物理過程の関係を考慮した新たな深層学習イメージング法の開発を目指しています。先行研究にて、画像のバラエティが富んだ画像を学習データセットに用いることで汎化性能が向上することが示されています。このことを踏まえ、大規模なデータセットを学習するアンサンブルモデルを用いて、近似的に解を求める手法を検討中です。 本研究の産業的意義は、深層学習を活用したイメージング法が進歩することでより簡易な医療機器が提供できるようになる可能性がある点にあります。特に、予防医療領域の応用として用いることで、健康寿命の延伸に繋がると考えています。 続きを読む
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Q.
志望動機・自己PRを記入してください.
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A.
志望動機 研究を通じてカメラのハード・ソフト双方の設計に興味をもち、その設計に携わりたいと考えるためです。 私の所属する研究室は、コンピュテーショナルイメージングという光学的な前処理と画像処理による後処理で既存のイメージング性能を超える新たなイメージング技術の開発に取り組んでいます。私自身は、マルチスペクトル複眼カメラを用いた研究に取り組んでいました。そして、本研究を通じて画像処理による後処理だけでなく、カメラのハード設計にも携わり必要な物理情報を選択的にセンシングするシステム構築に挑戦したいと考えるようになりました。 以上の理由で、貴社の事業領域は私が取り組みたい領域と方向性が合致していると感じ、今回志望させていただきました。特に取り組みたい領域として、産業向けのマシンビジョンによる画像検査に挑戦したいと考えています。 自己PR 私の最大の強みは、直面する課題を解決するために問題を細分化して取り組むことができる点にあります。この強みが活きたのが、卒業論文提出の一ヶ月前から参画することになった共同研究プロジェクトにて、短期間での成果を求められたときです。卒業研究のテーマとは別のテーマだったこともあり、短期間で実現するのは困難でした。そこで、研究における最終的な目標を明確にし、目標達成のために必要な作業量を見積もることからはじめました。考えられる手法を洗い出し、方針を決めてからは手戻りをしないと決めました。普段のミーティングに加え、卒業論文の執筆や共同研究先とのミーティングのため、実験に割くことができる時間は限られていました。限られた時間で成果を出すため、プログラムの実装には短時間に集中して取り組みました。このおかげでエラーを迅速に解決できただけでなく、より良いアイディアが浮かび無事実験を完遂することができました。このように、私は逆境に相対しても、どうすれば課題を解決することができるかを考えて実行することができます。 また、以上の研究内容を国際学会で発表し、ポスター賞を受賞することができました。 続きを読む