18卒 本選考ES
研究職
18卒 | 名古屋大学大学院 | 男性
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Q.
当社を志望する理由を述べてください。あわせて、上記の希望部門やご自身の興味・関心を踏まえて、入社後に取り組んでみたいテーマと、あなたがそこで果たしたい役割について述べてください。900文字以上1100文字以下
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A.
私は、企業や官公庁の事業支援を通じて、日本の更なる成長に貢献したいと考えており、多様な分野の専門家を擁し、事業の意思決定から実行までを支援できる貴社において、これに携わりたいと考え、貴社を志望しています。現在日本は少子高齢化による労働力不足や需要縮小などの課題を抱え、かつてのような成長の見込めない厳しい状況にあると言われています。しかし一方で、大学での学びなどを通じて、日本にはまだ伸びしろが存在するのではないかと感じるようになりました。その一つであり、私が貴社で取り組んでみたいテーマが、「国内森林資源の活用」です。 農学部において、日本が世界有数の森林資源保有国であること、その一方で現在国内木材需要の約7割が輸入で賄われており、国内林業の斜陽化が進み、その結果森林の機能低下が起こっているということを学びました。このテーマは、林業の活性化ができれば森林の健全化も行える、という点で一石二鳥の面白いテーマであるとともに、資源の有効活用および防災の観点からも今後日本が解決しなければならない重要なテーマであると考えています。しかし、現状の国内森林資源の利用事業はその収益性が低く、木材需要の拡大・創出および安定的・効率的な木材供給の面で課題があります。この克服のためには、国産材の積極的利用の機運の醸成や、FITに代表される補助金支援や法整備、木材利用技術の向上・新規開発など、産官学が連携し、林業という一つの産業を包括的に盛り上げていくことが必要となります。また、この実現のためには、資源の有効利用という観点の他に、山間地の地域振興や、森林生態系および国土デザインなど、多様な視点からの専門的知見が求められると考えられます。これらの点を踏まえ、私は貴社において、こうした知見を持つ社内外の専門家の方々と協働しながら、「国内森林資源の活用」という大きな目標を実現させたいと考えています。 また、私は現在、事業の効率化や省労力化に貢献し、事業の収益性と実現可能性を向上させる手段となり得るICTの活用にも関心があります。さらに、ある事業が社会に受け入れられて成功するためには、事業者の熱意だけではなく、社会のニーズを的確に把握することが求められると考えられますが、この点においても、ICTを利用したビッグデータ解析などが有効に機能すると考えています。林業分野においても、森林資源の賦存量の正確な把握や、木材供給体制の整備の面でICTが注目されていますが、林業に限らず、ICTを利用したより豊かな社会の実現にも関心があります。 続きを読む
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Q.
大学や大学院における専門分野(研究テーマ)、または最も力を入れて勉強したことについて、次の観点を織り込んで述べてください。 1.具体的内容(解り易く簡潔に) 2.そのテーマを選択した背景・目的 3.独自性、自分なりの視点や工夫したこと 4.その成果が社会にどのように還元できそうか 900文字以上1100文字以下
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A.
1.私は現在衛生工学系の研究室において、微生物を用いた水処理技術に関する研究を行っています。微生物を用いた水処理手法は、薬品や膜などを用いる物理化学的手法より低コストであるため下水処理などの分野で広く利用されています。ただし、その効率的・安定的な運用のためには、微生物の働きを適切に制御・維持する必要があり、この過程において安全かつ簡便な手法が求められています。現状では、例えば微生物の働きが弱い際には、栄養分を添加してその働きを促進させることが行われますが、この場合、微生物の過剰増殖や、有害な副産物の生成などが起こらないように注意する必要があります。 4.私の研究では、微生物に栄養分の代わりに電気を与えることで、こうした二次的な汚染のリスクを減らしつつ微生物の働きを制御・促進させるシステムの開発・検討を行っています。現在は実験室スケールのモデル実験を行っており、水槽に汚染物質と微生物を入れて電気を流し、電圧などの条件を変更しながら汚染物質濃度の経時変化を測定して、システムの有効性を検証しています。このシステムが実用化できれば、現状の水処理システムの性能をより安全・効果的に向上させることができると考えられます。 2.私がこのテーマを選んだのは、学部4年の時、微生物の「物質変換」の働きに興味を持ったからです。私はもともと公害問題に関心があったため、卒業研究では植物を用いた環境浄化技術に関する研究を行っていました。その際に、微生物を用いた環境浄化技術について知る機会があり、それぞれの技術の違いに関心を持つようになりました。前者は植物に汚染物質を吸収させて浄化を行うのに対し、後者は微生物に汚染物質を別の無害な物質に変換させて浄化を行います。微生物のこうした働きを利用し、汚染物質から有用な資源やエネルギーを取り出す試みがあることを知り、環境浄化と資源回収を同時に行えるこの技術により魅力を感じるようになりました。そこで、大学院進学とともに現在の研究室に移り、このテーマを専攻することにしました。 3.この研究は前任者から引継ぐ形で始まりましたが、その中で私が工夫した点は、研究計画の洗練です。前任者の研究では、測定できる項目はすべて測定し、考察の段階で適当なデータを選別する方法を採っており、実験者の負担が大きくなっていました。そこで、指導教官と議論を重ねながら研究の目的、およびその検証に必要なデータは何かを絞り込みました。その結果、実験の負担軽減が実現できたとともに、研究の方向性や新規性をより明確にすることができ、より効果的なアプローチで研究が進められるようになりました。 続きを読む
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Q.
学業以外に力を入れたこと(スポーツ、趣味、ボランティア活動等)について、次の観点を織り込んで述べてください。 1.具体的内容 2.取り組んだ背景・目的 3.あなたの役割 4.活動全体の成果(成功/失敗したこと、得られたこと) 900文字以上1100文字以下
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A.
1.私が学業以外に力を入れたことは、塾講師のアルバイトです。学部2-4年生の間、高校生対象の個別指導塾で、半年を区切りとして同時に3人程度の生徒の指導を受け持ち、主に英語と現代文の教科を担当していました。具体的には、生徒一人に対し基本的に週1回80分の授業を行い、高校1,2年生であれば学校の授業の予習復習を中心に、受験生であれば大学入試を意識して、問題演習・解説を行う形で指導を行っていました。 2.特に英語など、高校生の頃に学んだ自身の知識の定着や強化を図るために始めたこのアルバイトでしたが、次第に、指導を通して成績の伸び悩んでいた生徒が成長する様子を見ることに面白さとやりがいを覚え、始めた当初とは異なった気持ちでアルバイトに励むようになりました。 3.私が担当していた生徒は、指導教科の偏差値が50台前半かそれ以下程度の、教科の基礎知識や考え方がまだ身についておらず、勉強の意欲も低い、という生徒が中心でした。そのため、私の役割は、こうした生徒にまず勉強の習慣や指導教科の基礎を身につけさせ、次の段階へのステップアップのための準備を整えることでした。この中で、私はできるだけ早く生徒との距離を縮め、信頼関係をつくることを心がけていました。指導の経験上、生徒に勉強自体の価値を認めてもらうことで自発的な勉強を促すことには限界を感じており、生徒との人間関係をベースにして生徒の勉強意欲を引き出そうと考えたためです。具体的には、授業中に生徒とともに課題を解きながら予習復習の仕方を教えて自習のハードルを下げ、雑談なども交えながら生徒の学校や家での生活を把握したうえで翌週の課題の適切な分量を両者で設定し、課題をこなすことができたら積極的に褒めることを繰り返して、生徒にできる範囲のことから始めさせて達成感を感じてもらい、勉強に対するやる気を引き出す工夫をしていました。 4.こうした指導を通じて、勉強のステップアップのきっかけをつかみ、志望校へ合格していく生徒の姿も見ることができました。また、そうした生徒からお礼の言葉や品をもらった際は、塾講師のやりがいを強く感じました。一方で、受験が迫っている生徒や、どうしてもやる気を引き出せない生徒については勉強を強制しなければならない場合もあり、自分の指導方針との差に悩みました。生徒の成績向上に責任を持つことで給料をもらっている以上、こうした指導を行う必要もあると考えましたが、結局自分の気持ちに折り合いがつかず、このアルバイトは大学院進学を機に辞めてしまいました。しかしこの経験は、仕事をするとはどういうことかを考えるよいきっかけとなりました。 続きを読む