【未知のビジネスを切り拓く】【19卒】住友不動産の冬インターン体験記（文系/総合職）No.2938（慶應義塾大学/男性）（2018/4/11公開）

ディベロッパー業界に興味を持っていたことと、半年ほど長期インターンで他のディベロッパーにお世話になっていたことから、他のディベロッパー企業の業務に関する興味やキャリアステップを知りたいと思ったので申し込んだ。

住友不動産の業務について、ほかのディベロッパー企業と比較してどんな特徴があるのかを知るレベルまで調べた程度。

六本木の新オフィスの賃料を計算し、どういった企業を入居させるべきか

1日目にやったこと

午前中に住友不動産の事業説明とディベロッパー業界全体の動向などの座学が行われた。昼食後、物件見学と称して、六本木の新オフィスビルと新宿のマンションの見学に行った。帰社後、物件見学で訪れた六本木の新オフィスの情報などが書かれた資料が配布され、賃料を計算し、入居すべき企業・業界を提案するというテーマでディスカッションし、最後はプレゼン。人事部の社員から軽いフィードバックがあった。メンターはおらず、人事の社員２名が全体を見ていた。

2日目にやったこと

隔日で行われ、会社や社員を知るというテーマで懇親会兼座談会が開かれた。大学毎に違う日程で開かれていたと思われるが、私の日は学生、社員共に同じ大学出身の人達であった。７人１テーブルが４つ設定され、社員の方がローテーションでまわりながら学生の質問に答えるといった内容。

人事部社員２名

特になし

賃料の計算の方法や入居すべき企業の選び方にロジックがしっかりしていた。という言葉が印象的だった。回収年数や他のビルのオフィス賃料を比較しながら算出し、論理性を踏まえつつも皆がやったことのない作業だったので不透明なことが多く、本当にあっているのか疑心暗鬼な状態だった。そのうえでこうしたフィードバックを社員から頂けたので達成感があった。

全体的に会社を知ってもらうことに重きを置いていたので、苦労したことはあまりないが、ワークの中で入居すべき企業や業界が何かを選定するのが難しかった。日系や外資系の大企業が集積する丸の内や、ベンチャーが集まる渋谷など、既に各企業規模や業種に合わせたオフィス街が整備されていた。その中で六本木という土地の強みやあえて六本木にオフィスを構えるメリットを考えながら、どういった企業群に来てもらうことが双方にとって利益があるのかを考えることが班の中で難航した。

住友不動産で働く意義を知ることができたことが良かった。ディベロッパー業界は規模が大きく、若手などは任される裁量が大きくないように当初は感じていた。しかし、住友不動産の社員の方の話を聞くと、少なくとも住友不動産は他社と異なり、若手からどんどん裁量が与えられる環境があることを知った。早く成長し、バリューを発揮するには良い環境がそろっていると感じた。

ディベロッパー業界の基本知識は勉強したほが良い。賃料計算など、少し特殊なワークを行うので、投資回収の一般的な許容年数やどれくらいの利益率があれば、事業として成功といえるのかといった基本的な知識があれば他と差がつくと思う。

座談会に多くの時間を割き、多くの社員と交流できたため。同じ会社といえど、土地取得と管理・運営の部門では大きく業務が異なる。そうした中であらゆる事業部の人達と交流する機会を持てたことで、自分がどの事業部と合うかや、具体的にどんな仕事をするのかを想像することができた。

インターン終了後に社員紹介の電話が来たので、参加することで少なくとも参加しなかった学生よりは内定を貰えるチャンスが大きくなったのではないかと思った。ただ、本選考においてもかなり倍率は高いと思うので、参加者の中でも優遇には差が出てくると思う。

上がりはしなかったが、下がりもしなかった。ディベロッパーの仕事はすでに長期インターンで経験していたので驚きは無かった。一方で社員の方との話を聞くと住友不動産特有のビジネスの特徴や社風という点で合う合わないがはっきりする印象を受けた。自分としては働く姿は想像できるが、合うか合わないか不透明であったことから大きく志望度が上がることはなかった。

社員紹介の電話が来たことからも、多少なりとも有利になるのではないかと思った。しかし評価は社員とのコミュニケーションも含まれるので、参加したからといってすぐに内定がでるとはならないと思う。

社会を支える、大きなビジネスをしたいという想いを持っており、この想いを実現できる業界を志望していた。具体的には総合商社や海運、またプラントやディベロッパーなど、インフラ系も数多く見ていた。社員とコミュニケーションを採る中で合う合わないが明確にわかったので、このような業界群から自分の合う企業を探していた。

当初、ディベロッパーは業務内容をよく知っていることから、働いて初めて知るマイナスのギャップが少ないのではないかと思い、志望していた。しかし元から知っている環境に飛び込むことが自身にとって本当に良い選択なのかを改めて考える機会をインターンから得ることができた。本来の自分が求める環境や価値観についてより深く知ろうというマインドに繋がり、業界を深く知ろうとするようになった。