21卒 本選考ES
テクニカルサポートエンジニア
21卒 | 東京大学大学院 | 男性
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Q.
研究内容について教えてください。
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A.
シミュレーションを用いて、海底資源であるレアアース泥について研究しています。レアアース泥とは、太平洋の海底に堆積している、レアアースを高濃度で含む泥のことです。研究の目標は、将来的にレアアース泥を開発するプロジェクトを推進するにあたって有益となる情報をシミュレーションによって見いだすことです。資源開発に踏み切るためには、利益が出ると確信できる必要があります。海底実地調査をするとコストが嵩むため、シミュレーションによって、レアアースの濃度や体積の概算を出そうとしています。シミュレーション手法として、物質収支シミュレーションを用いています。太平洋に存在するネオジムの総量を変数にとり、太平洋にネオジムが流入して太平洋からネオジムが海底に堆積するモデルを微分方程式を用いてモデル化してPythonで記述し、数値計算手法で解く事で堆積するネオジムの量や濃度を調べています。簡単なモデルから徐々に複雑なモデルにしていくことで、できるだけ正確な推定となるよう工夫しています。現在は3段階目のモデルを作成し、今はパラメータを新たに追加するための情報収集を行っています。 続きを読む
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Q.
最近気になっているテクノロジーについて教えてください。
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A.
機械学習です。理由は3つあります。1つめは、私が大学のプログラムで実際に用い、またその効果を実感したためです。プログラムではTensorFlowを用いた画像認識を行いました。CNNの機構を勉強して人の脳をコンピュータで再現しているのが面白いと感じたのと同時に、コンピュータで人と同じかそれ以上の判断能力を出せることに可能性を感じました。2つめは、同じ大学の知人の多くの研究で機械学習が用いられており、ブームを感じると共に、多種多様な分野の研究に適用できて、研究を前に進められる可能性の広さを感じるためです。私が今所属している非鉄金属資源を扱う研究室でも、画像認識による海底火山の発見を研究している人がいます。3つめは、実際に私たちの周りに、機械学習を用いたアプリケーションが次々と登場し、研究以外にも身近な実生活に役立っていると感じるためです。機械学習は画像認識だけではなく、音声認識やデータ分析など様々な用途があり、Siriによる対話機能やオンラインでの機械翻訳はよく利用しています。1つのテクノロジーの登場により世界が変わっていくダイナミズムを肌で感じています。 続きを読む
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Q.
あなたの就職活動の軸は何ですか。
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A.
入社後に自分の専門性を身につけ、その能力を活かすことで、その時点での自分の興味の対象に大きな価値を与えるのが就職活動の軸です。私は23年間の人生で、地球科学、経済、スポーツなど興味の対象が移り変わっていきました。このことから、1つの業界に身を置いて残りの人生をそれだけに捧げるよりは、どんな業界でも通用するスキルを身につけ、そのスキルを用いて広い対象に携わることができる仕事につきたいと考えています。私は、大学在学中に情報分野に興味を持って基本情報技術者、応用情報技術者の資格の勉強をする中で、情報技術は自分の強みである、物事を要素として捉えてそれらの関連を考えるシステム的な思考と、数理的な思考が発揮できる分野だと感じました。そのため、数あるスキルの中でも現在大きく変化しており将来にわたって必要とされ続けるであろう情報技術のスキルを身につけたいと考えるようになりました。その中でも、クラウドはどの分野においても導入が進んでおり、将来的に導入されて当然の技術となる上、需要も増加する一方であるため、この技術に軸足を置くキャリアを是非実現したいと思っています。 続きを読む