22卒 本選考ES
技術職
22卒 | 大阪大学大学院 | 女性
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Q.
所属している学科・研究室等で学んだこと、または卒業論文について、すでにテーマが決定している場合にはそのテーマ、内容について記述して下さい。(150文字以下)
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A.
私の研究テーマは、キラルな界面活性剤を用いた速度論的抽出分離の開発です。水と油の境界面に着目し、この境界面において大きな影響を与えることが知られている界面活性剤を用いて、境界面に何らかの作用を加え、分離できない物質を水から油へ移動する速度を調整することで、新規の分離方法の開発を目指しています。 続きを読む
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Q.
上記以外で力を入れた学科・得意分野と、その内容についてご記入ください。(150文字以下)
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A.
私は、学部時代に熱力学研究室に所属しており、化学熱力学にも取り組んでいました。 β-1,6-D-グルコース側鎖をもつ三重らせん多糖は水溶液中で特異な秩序-無秩序転移を示します。この転移は他の分岐度の異なる三重らせん多糖水溶液でも観測されており、熱容量測定を行い、分岐度の違いによる転移挙動の変化について調べました。 続きを読む
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Q.
ファンケルを志望した理由をお聞かせください。(400文字以下)
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A.
志望理由は、私が、全ての人が満足し、自然に笑顔になれる商品の開発に挑戦したいと考えるからです。このことを貴社で挑戦したいと考える理由は二つあります。一つ目は、創業理念に共感したためです。「不」を解消するということは、一見マイナスからゼロにするだけのように見えますが、不を解消することで、喜びが生まれ、プラスにまでなります。喜びは、自信と活力に繋げることで、外面と内面、両面の美しさも引き出すと考え、社会課題に対して、常識を覆してでも挑戦する貴社に魅力を感じました。二つ目は事業の多角化を進めている点です。食などの事業の領域を広げるだけでなく、ブランドの多角化を進めることで、ターゲット層を広げ、全世代の方々それぞれが持つ「不」に対して真摯に取り組んでおり、お客様に寄り添うことができると考えました。以上の二点から、すべての人に寄り添い、多くの人の笑顔に貢献できると考え、志望しました。 続きを読む
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Q.
ファンケルでやりたい研究内容を教えてください。(300文字以下)
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A.
私は、優れた成分の吸収力や体内効率の研究を行いたいです。たとえ、効果的な成分を見つけ続けても、摂取量が多いと、それもまた「不」便となり、摂取の継続が難しくなると考えます。機能的に働く技術を開発することで、適量で成分の100%の力を発揮させ、さらには、貴社が目指す低価格での提供についても貢献したいです。これらをお客様の想いに寄り添ってきた貴社において挑戦したいと考えます。社会が本当に必要としているものを積極的に開発し、全ての人に笑顔と希望を届けたいです。そのために、貴社において、材料から評価まで様々な研究段階を経験し、多くの技術や視点を学ぶことで、課題解決の糸口を見いだせるようになりたいです。 続きを読む
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Q.
あなたの研究内容・専門領域、および、今後の進捗と今後の展望を具体的に教えてください。(1000文字以下)
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A.
私の研究テーマは「キラルな界面活性剤を用いた速度論的抽出分離の開発」です。キラルとは、左右の手のように、鏡像関係にあって重ね合わせることのできない物質の性質のことです。 まず、キラル分離について、現在知られている方法には様々なデメリットがあります。例えば、目的物質までのプロセスが長いこと、コストの高さや汎用性が課題です。さらに、界面での分子認識に成功した例は未だ少ないです。界面での分子認識が可能となれば、既存の分離手法と組み合わせることにより分子選択性やキラル選択性を向上させることも期待できます。 次に、液液界面に対しての研究はその測定対象が反応場として観測し難いため、あまり進められていませんでした。液液界面とは、二つの溶媒の物質とは異なる性質を示す反応場のことで、それぞれの相には見られない、分子の新しい物性が発現する可能性が大いにあると考えられます。この反応場に吸着する物質の状態を分析することはそれらの反応機構を理解するために必要なことであると考えられます。 そこで、私は、キラルな界面活性剤を用いることで、界面通過の速度を下げて、抽出速度の違いによる分離の実現を目的としています。界面における物質通過において、拡散過程と界面通過過程が考えられます。この物質通過において、拡散が律速段階であることがわかっています。律速段階というのは、一連の反応がいくつかの段階に分かれている場合、その一連の反応の中で、最も反応速度が小さく、その反応が全体の速さを決めている段階の反応のことです。つまり、この物質通過において、界面通過で起こる反応は速すぎて、界面の寄与がみられないという問題点があります。そこで、私は、この拡散を排除して、界面通過に着目する方法を検討中です。 現在のところ、界面通過に着目できると期待できます。今後は界面通過において、界面活性剤が抽出に与える影響をみる予定です。この分離が実現すれば、将来的に、食品・農業・医薬品など生体に関係する分野において役立つと考えています。例えば、二つの物質のうちのいずれか一方が望まない効果や副作用を生じる場合があります。それぞれを分離することが可能になれば、それらの作用を排除することが可能になると期待しています。 続きを読む