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【知見広げる総合職】【21卒】国立研究開発法人産業技術総合研究所の総合職の本選考体験記 No.10234(東京大学大学院/男性)(2020/7/17公開)

国立研究開発法人産業技術総合研究所の本選考における、説明会の参加からWebテスト、エントリーシート、面接、内定までの選考内容や注意すべき点などを公開しています。面接の実施時期や評価されたと感じたポイントなど先輩のアドバイスを見て、選考対策に役立ててください。

※ 本ページに表示されるタイトルおよびHTML上のメタ情報には、生成AIが作成した文章が含まれます。

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2021卒国立研究開発法人産業技術総合研究所のレポート

公開日:2020年7月17日

選考概要

年度
  • 2021年度
結果
  • 内定入社
職種
  • 総合職

投稿者

大学
  • 東京大学大学院
インターン
  • 未登録
内定先
入社予定

選考フロー

企業研究

産業技術総合研究所の総合職は、10年程度で様々な職種を経験した上でその後のキャリアを決定する、というようなプランになっています。その総合職にどのような職種があるのか、それぞれどのような仕事を担っているのかについて知ることが重要です。私はインターンシップの際に説明を受けていたので、その時にいただいた資料を使って企業研究を行っていました。今年度は新型コロナウイルスの影響で説明会がウェブ上の開催だったので、資料に関してはそのインターンシップ時にもらったもののみを詳しく読んでいました。先輩社員の仕事に関しては採用ホームページから一部ですが見ることができたので、そのページも一通り読みました。また、国内最大級の研究所という特性上、日々様々な研究内容が世の中に送り出されているので、自分の興味があるものだけでもいいのでプレスリリースなどを読んでおくのもいいかと思います。

志望動機

元々は消費者が使うものなどに直接関わることができる食品メーカーや製薬会社を考えていました。しかし、大学4年の頃、大学で行われた産総研の説明会に参加し、研究成果の価値を最大化し、社会に還元する、社会の縁の下の力持ちのような総合職という仕事にとても魅力を感じました。様々な研究分野を持つ御所では、業務を進めていく中で幅広い知見に触れることができますし、ジョブローテーションという制度で、幅広い職種の仕事ができ、その中で自分に適した業務を探していくことができ、自分のキャリアプランをじっくりと選んでいくことができると感じました。現在は大学院に進学していますが、私が大学院に進学したのは研究者になるためではなく、さらに幅広い知見を得るためであり、研究職や総合職に固執することなく就職活動を行っています。

エントリーシート 通過

実施時期
2020年03月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

ESの内容・テーマ

あなたがこれまでに力を入れて取り組んだ学業以外の活動(サークル、アルバイト、課外活動など)について、その目的と、工夫もしくは苦労したエピソードを3つ教えてください。

ES対策で行ったこと

学生時代に力を入れたことを3つ書くという一風変わったエントリーシートですが、他社でガクチカを書いていれば全く対策せず書けると思います。

1次面接 通過

実施時期
2020年03月
形式
学生1 面接官2
面接時間
30分
面接官の肩書
9年目の総合職2人
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

面接の前に学生時代に力を入れたことをチャート表にして提出し、その内容をもとに面接が行われました。基本的に学生時代に力を入れたことなので、自分が体験したことありのままを話せばいいと思いますが、ただ淡々と話すだけではなく、どのような部分に力を入れたかを話し方でわかるように、イントネーションや語気で表現しました。
インターンシップ参加者向けの早期選考でしたが、内容は通常選考と変わらないと思います。また、早期選考なのは1次面接のみでした。

面接の雰囲気

はじめに若手社員と1対1のアイスブレイクを交えた懇談会があり、緊張感をほぐしてくれました。面接官の方々はとてもフランクで、いい意味で学生とお話ししているような穏やかさがありました。

1次面接で聞かれた質問と回答

これまでに力を入れて取り組んだ学業以外の活動について教えてください。

私はカフェでアルバイトをしていましたが、私が働いていた店舗ではコーヒー店であるにも関わらずドリップコーヒーやコーヒー豆の売り上げが悪いことが課題となっていました。私が接客時にお客様になぜ購入しないかをお聞きしたところ、「種類が多くて違いが分からない」という理由が多いことがわかりました。そこで私は、レジ接客の際にお客様に魅力的に商品の説明ができるようになる事が急務だと考え、全てのコーヒー豆の特徴や風味、どんなお客様にお勧めするべきかなどを全てまとめた資料を準備し、コーヒー勉強会を開催しました。勉強会の後は、アルバイト一人一人が自ら考え、お客様に最適の商品をご提供することができるようになりました。

これまでに力を入れて取り組んだ学業以外の活動について教えてください。

私は所属する○○○○グループで、国際大会の審査員特別賞をいただきました。私の所属する○○○○サークルは創立して日が浅く、コンテストに出たり、外部のライブに出たりする機会が少ないと感じていました。私はサークル員が本気を出して○○○○に取り組む目標になろうと思い、国際コンクールで賞を取るために本気で頑張れる、全員がどのパートにも意見を言えるメンバーを募り、練習を積み重ねました。有名○○○○グループの方々にも指導をお願いし、上手いだけではない、魅せる歌を学びました。2017年の夏に山梨で行われた国際大会では決勝へ進むことはできませんでしたが、審査員の方に推薦をいただき特別賞をいただくことができました。

WEBテスト 通過

実施時期
2020年04月
通知方法
メール
通知期間
1週間以上

WEBテスト対策で行ったこと

webテスト対策は全くせず、自分の持っている基礎的な学力のみで解きました。ただ、他にもwebテストを受けていると同じような問題が出たりするので、その傾向を知るために問題集をさらうのは有効だと思います。

WEBテストの内容・科目

言語、非言語、性格検査

2次面接 通過

実施時期
2020年04月
形式
学生1 面接官6
面接時間
50分
面接官の肩書
不明
通知方法
電話
通知期間
1週間以内

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

かなり話しやすい雰囲気だったので、自然体で話せたのがよかったのかなと思います。面接官の方々は私の話ひとつひとつに笑ったり驚いたりしてくれたので、言い淀む事なく頭の中を整理しながら話せました。

面接の雰囲気

学生と面接官が1:2の面接が合計で3回行われました。どの回でも言えることですが、本当に皆さんフランクで、私のことをもっとよく知ろうと思ってくださっているという姿勢がとても感じられました。和やかで話しやすい環境を整えてくださっていると思います。

2次面接で聞かれた質問と回答

産総研に入ったらやってみたい仕事について教えてください。

産業技術総合研究所では、所内のみで研究を行うだけでなく、大学などの教育機関や一般企業など様々な所と共同研究を行っていると思います。私が所属している研究室でも企業と共同研究を行っている研究テーマがありますが、その共同研究の締結や契約に関して研究者自身が行っています。私はそれが研究者の負担となっているのではないかと考えており、総合職として2つの機関の架け橋となるようなポジションを担いたいと考えています。12月に行われたインターンシップでは産学官連携の契約手続きについて体験し、私がやりたい仕事にぴったりだと感じました。また、その時に同時に行われていた広報についても、一般の方々に研究内容をわかりやすく伝える難しさを体感しながらも、研究内容を世の中に送り出しているというやりがいを見出すことができました。現在やってみたい仕事はその2点ですが、産総研の総合職は様々な仕事を体験してキャリアプランを組み立てることができるという点も魅力に感じています。

研究内容について教えてください。

私たちの周りには、多数のウイルス、細菌などの病原体が存在しており、私たちは常にその病原体に晒されています。病原体に感染したとき、生体内では免疫反応が活性化されたり抑制されたりして、そのバランスによって生体を防御しています。私が着目している分子Dendritic Cell Inhibitory Receptor2(以後DCIR2と呼びます)は、バイセクト糖鎖を特異的に認識し、樹状細胞の活性化を抑制することで、炎症反応を抑制していることが明らかとなっています。現在までにDCIR2は脾臓の樹状細胞、小腸パイエル板に存在していることがわかっていますが、当研究室で新たに小腸好酸球にもDCIR2が発現していることが明らかとなりました。しかし、その小腸好酸球の機能に関する知見は多くありません。そこで私は、小腸好酸球と他臓器好酸球のトランスクリプトーム解析を行うことで、小腸好酸球特有の機能を明らかにすることを一つの目標としています。また、DCIR2に特異的に結合するリガンドが小腸に発現していることは明らかとなっていますが、小腸のどこに発現しているかはまだわかっていません。これより、私はDCIR2タンパクを用いて小腸切片を染色し、DCIR2リガンドの空間的な局在についても解明していきたいと考えています。

最終面接 通過

実施時期
2020年05月
形式
学生1 面接官1
面接時間
20分
面接官の肩書
人事統括
通知方法
直接
通知期間
即日

評価されたと感じたポイントや、注意したこと

毎年最終面談では変わった設問があることを知っていたので、ある程度覚悟して面接に臨みましたが、対策できるようなものではないので最終的にはどれだけ自分の考えをわかりやすく伝えられたかに帰着するのではないかと思います。先ほども書きましたが、自分の考えを整理して伝える力を見ていただいたのではないかと思います。

面接の雰囲気

人事のトップの方とマンツーマンだったので大変緊張していましたが、これまでの面接同様とてもフレンドリーでフランクな方でした。

最終面接で聞かれた質問と回答

「仮面ライダー」のように、人間に後天的に能力を与えたり、能力を高めたりすることについてどう思いますか。

能力を後から自在に与えることは、個々人のマイナスだと思っている部分を打ち消せるようでとても魅力的に思えますが、私は倫理的には反対の立場です。近年、中国でゲノム編集によって生まれた赤ちゃんがいるというニュースが報道され、生命科学の界隈だけでなく社会全体を巻き込んだ大問題に発展しましたが、なぜそれが問題になったのかを個人的に考えてみると、生まれ持った運命を変えてしまったら、それは元の個人と同じなのか?という問題に帰着するのではないかと考えています。後天的に能力を付加することによって生まれた個人は、元々その能力を持っていなかった個人とは別の個人になってしまうのではないか、また、自由自在に能力を与えることができる社会では、自然交配で生まれてきた人々との明らかな差が生まれ、そのことによる社会でのカーストのようなものが発生するのではないかと考え、私は質問に対しては賛同できません。

大学院まで進学しているが、なぜ研究者ではなく総合職という立場なのですか。

私が大学院に進学したのは、研究者になりたいためではなく、さらに知見を広めたいと考えていたからです。現在所属している研究科は、様々な学部が集まって新設された研究科であり、薬学の流れを組む研究室もあれば進化学、考古学、生殖生物学など多種多様の分野が集結しています。そんな中で勉強できれば、今まで学んできた生命科学というものをさらに拡張することができるのではないかと考え、進学を決めました。また、大学院での研究活動によって得たものはただ研究内容に関する知識だけではなく、目標に向かって自分がやるべきことを組み立てる力や、共同研究において他人とコミュニケーションを取る力など、社会に出てから役立つことも多かったと思います。総合職に決めた理由は、学生生活で培ってきた理系知識以外の力を、研究者を支える立場として使いたいと考えたからです。

内定者のアドバイス

内定後の企業のスタンス

就活は気が済むまで続けてほしいと言われました。様々なことを考えた上で、どの企業に決めるかは、忖度なしにきちんと吟味して決断を下してほしいと告げられ、本当にいい研究所だなと感じました。

内定に必要なことは何だと思うか

総合職の面接ではコミュニケーション能力はもちろんのこと、自分の考えをしっかりと整理して伝える力であったり、急な質問に対応できる力だったり、臨機応変な対応が特に求められたように感じました。事前に考えていた回答内容が全く役に立たないことも多いので、質問に対して相手が求めている回答の芯はどのようなものなのかを、文脈から読み取って、うまく言葉に載せる力を養うことが重要であると思います。また、総合職はたくさんの職種から構成されていますが、そのうちの一つでも経験しておくと自分が仕事をしている姿を思い浮かべやすいと思うので、インターンシップの参加はとても重要だなと感じました。

内定が出る人と出ない人の違いは何だと思うか

最終面接での仮面ライダーの質問で特に顕著だったと感じたのですが、質問に対して自分の回答に対抗する回答についても考えること、相手のことを考えられる力や多角的に物事を考えられる力が重要だと感じました。「じゃあこういう人がいたらどうする?」「こういう苦情が出たらどう対応する?」など、矢継ぎ早に様々な視点での回答を求められたので、状況を俯瞰して、様々な視点から観察できる力を持っている人が内定しているのではないかと思います。

内定したからこそ分かる選考の注意点

産総研は一風変わったES、面接を行っています。他社の面接の内容にはなかった突飛な質問が飛んできたりしますが、焦らず冷静になることが重要だと思います。面接官の方々も、就活生の話をとても熱心に聞いてくれるので、少し考える時間ができてしまっても全く問題ないと感じました。早く何か言わなきゃ、と思ってもないことを言うのではなく、自分の考えをしっかりと練って、整理して発言することを心がければ大丈夫です。また、他の企業の面接と違ってかなり面接官の方々の表情が豊かでした。就活生側も時には声を上げて笑ったり、驚いたりしても大丈夫だと思います。

内定後、社員や人事からのフォロー

内々定者向けの懇親会がweb上でありました。今年はweb面接のみで対人の面接がなかったので、就活生同士の接点がなかったのですが、懇親会を設けてくださりどのような人たちと働くのか考えるきっかけになりました。

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国立研究開発法人産業技術総合研究所の 会社情報

基本データ
会社名 国立研究開発法人産業技術総合研究所
フリガナ サンギョウギジュツソウゴウケンキュウショ
設立日 2001年4月
資本金 2847億4200万円
従業員数 2,968人
売上高 904億9000万円
決算月 3月
本社所在地 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1丁目3番1号
電話番号 03-5501-0830
URL https://www.aist.go.jp/
NOKIZAL ID: 2721804

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