【収益重視の不動産開発】【22卒】住友不動産の冬インターン体験記（文系/総合職）No.17735（立教大学/男性）（2021/9/10公開）

ディベロッパー業界に興味を持っていたことが一番の動機だ。業務理解ができる上に、優遇もあると聞いていた。また、同じ業界を目指す仲間が周囲に少なかったため、レベルの高い仲間を探すことも目的の一つであった。

就活サイトでESや面接の内容については事前に調べた。初めての対面面接であったため、面接マナーについてもインターネットで調べた。

周囲の話を聞く限り、ESが高倍率で、面接も6人グループで1人か2人が合格する程度と推察される。ロジカルに書いたり、話したりすることが最重要と思われる。

仮想の土地にビル開発を行うグループワーク。

最初は物件見学を行い、１日目午後からグループワークに入る。２日目午後に発表。発表が終わった後は、座談会。

容積率の中で、いかに収益を上げる建物を建てられるか。長期的な利益や短期的な利益等の考慮。

西新宿エリアの土地に、新規ビルを立案せよ。ただし、収益とは何かを意識し、それも踏まえて発表すること。

1日目にやったこと

午前中は物件見学。午後からは、グループワーク。減価償却等も考慮にいれたエクセルを用いて、収益モデルをつくる。賃貸にするのか、分譲にするのか、オフィスにするのか、ホテルにするのか、議論をしていく。

2日目にやったこと

午後から発表を行う。パワーポイントを作成。発表後、人事部長から非常に厳しく質問される。フィードバックはかなりシビア。泣き出してしまいそうな人もいた。発表後は座談会。お酒も出されて、和やかな雰囲気。

人事部長、人事副部長、都市開発部社員、営業社員

なし

人事部長が言っていた「前例を疑え」という言葉が印象に残っている。オフィス需要がないとされてきた土地を、オフィス開発したりする住友不動産であるが、その精神を体感することができたと思う。

最終日の発表までの時間の少なさと、知識不足は苦しかった。資料の持ち出しは厳禁であるため、かなり効率よくすすめなければならない。また、インプットがないまま課題に取り組むため、発表後の質問対策まで行うことが難しい。事前に不動産開発の知識が少しは必要かもしれない。

同グループの学生とはかなり密に関わる。発表を見る限り、数字で緻密なモデルを作っていたグループは、厳しい質問攻めに合う中でも、好評であるように見えた。

他社のインターンではロマン重視のところがあるが、現実的な開発事業を学べた。周辺の賃料相場や、金利、減価償却も考慮にいれるため、有意義な経験ができる。また、人事部長に発表を見られるため、社風の面は良い意味でも悪い意味でも理解できる。インターンに参加することで、会社との合う合わないがよくわかる内容だった。

容積率など不動産開発に必要な用語は学んだほうがよかった。また、金利についても、一般常識が必要だと感じた。

最終発表のあと、質問攻めにあうが、これがリアルなこの会社の姿だと言われた。インターンシップだからと飾らず、社風の良い面も悪い面も感じられた。総合職として入社した場合、若手でも責任を与えられ、厳しい環境の中で、切磋琢磨する姿がある程度イメージできた。

そもそも内定者数が少ない企業であるため、インターンが全てではない。一方、優秀な学生や目立つ学生のことは、人事も覚えているようで、早い段階で座談会に呼ばれている人もいた。私は、インターン後すぐの座談会には呼ばれなかったが、本選考前の座談会には複数回呼ばれた。

よくも悪くも社風がよくわかるインターンシップであった。完全実力主義であることは良いと思うが、昭和気質・パワハラ気質があるように感じてしまい、志望度は下がった。また、ディベロッパーの泥臭い部分を知り、ディベロッパー業界の志望度もやや下がった。

社風に関してはよくわかるインターンである。役員とも話すため、面接対策として非常に有効であると感じた。また、目立つと優遇ルートに乗れて、早い段階で内定をもらう人もいるようだ。

幅広く業界を見ていたが、ディベロッパー業界と金融業界のインターン選考を受けていた。理由は、これらの業界がインターン優遇が多いと感じたからである。また、ディベロッパーや金融業界は、待遇がいいことも理由の一つだ。地図にのこる仕事＝かっこいいというイメージもあったため、ディベロッパー業界が第一志望だった。

体育会気質という噂は聞いていたが、噂以上のものに感じた。ただ、成果主義であるため、平等な会社であるとも感じた。学閥とかがあるわけではなさそうだった。今後は、同じ業界の中でも、社風の違いがあるため、OB訪問やインターン参加を積極的に行いたいと感じた。またディベロッパー業界の泥臭い一面がよくわかったため、まちづくり＝かっこいいという単純な理解を脱することができた。