
26卒 インターンES
ネスレパス

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Q.
DAY1:あなたは、食品業界に強いビジネスコンサルタント会社に勤めている社員だとします。 隣県の大手スーパーチェーンから依頼を受けることになりました。 このスーパーチェーンでは全店舗で移動販売を行うことを検討しているものの、そのコストが高く、収益性が低く留まることを懸念しています。 あなたは、何らかの社会課題やニーズに関連付けられないかと思い、「フードデザート問題」という社会課題があることを知りました。 これはあなたにとって初めて聞く言葉でした。検索してみると、以下のようなことが分かりました。(外的要因)(社会意義?) ≪フードデザート問題とは≫ フードデザート問題は、都市部や地方の特定の地域で、新鮮で健康的な食材を手に入れることが困難な状況を指します。 この現象は、特に高齢者や低所得者、移動手段に制約がある人々にとって深刻な問題です。 ≪フードデザート問題の背景≫ 1. スーパーや食料品店の減少 大型スーパーや食料品店が経済的理由で撤退することで、特定の地域で食品を購入できる場所が極端に減少することがあります。 このような地域では、コンビニエンスストアやファストフード店が主な食料供給源となりがちです。 2. 都市部の再開発と郊外化 都市部の再開発が進む中で、住宅地が郊外に移動する一方、中心部の食料品店が減少することがあります。 これにより、都市の中心部で食材を手に入れることが難しくなる地域が生じます。 3. 交通手段の制約 特に高齢者や障がい者、低所得者は交通手段が限られており、遠方のスーパーに行くことが難しい状況です。 また、車を所有していない人々にとっては、食料品を運ぶこと自体が困難になります。 4. 社会的孤立と支援の欠如 一人暮らしの高齢者など、社会的に孤立している人々は、食料を調達するための支援が得られにくいことがあります。 地域社会の連携が不足している場合、これがさらに問題を悪化させます。 ≪フードデザート問題の影響≫ 1. 健康への悪影響 新鮮な果物や野菜などの健康的な食材が手に入らないため、加工食品やファストフードに依存しがちです。 これが原因で、肥満、糖尿病、心血管疾患などの健康問題が増加するリスクがあります。 2. 地域社会の衰退 食料品店の閉鎖は、地域社会の活力を低下させます。商業活動が減少し、地域の経済が停滞することにもつながります。 また、住民が他の地域に引っ越す要因ともなり得ます。 3. 心理的な影響 自分の住んでいる地域で必要なものが手に入らないという状況は、住民にフラストレーションや無力感を与えます。 これは、地域の連帯感やコミュニティの崩壊にもつながる可能性があります。 さらに情報収集を進めるために、依頼者から紹介されたフードデザート問題に詳しい大学教授である、新池さんにコンタクトを取ることができました。 (a) あなたは、どのような情報を新池教授から引き出したいと思いますか。
- A.
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Q.
DAY2:新池教授からは、主にこのようなことを聞くことができました。 ◆フードデザート問題への現在の主な解決策は3種類。移動販売車や宅配サービスの拡充、コミュニティガーデンや地産地消の促進、政府や地方自治体による特別な支援をするための政策の導入と行政の支援。 ◆移動販売は、トラックやバンやバスに冷蔵設備や棚を備え付け、特定のルートを持ち、定期的に決まった場所で停車し、販売を行う。スーパーマーケットや食品小売業者、地域の中小企業、地元商店などが行うことが多い。 ◆移動販売には課題もつきまとう。車両の購入や改造、燃料費、運転手や販売員の人件費など、コストが高い。他にも、天候や交通状況によってスケジュールが乱れることもある。また、新しいルートや販売地点を設定した場合、地域住民にその情報を効果的に伝えることが重要。 ◆移動スーパーという解決策も。販売場所としては、住宅街の一角や高齢者施設の前などで、より多様な商品を提供する。 ◆コミュニティガーデンとは、地域住民が自ら野菜を育てるための公的な土地。地産地消の促進というのは、地元の農産物を直接購入できる仕組みなどの導入。コミュニティガーデンの運営主体や土地の提供者は、一般的には地方自治体、NPOや市民団体や企業や民間の所有者などが関わることが多い。企業はCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、自社の土地やビルの屋上をコミュニティガーデンとして開放するケースも。または、地域貢献のために空き地をコミュニティガーデン用に提供し、運営は地域住民やNPOが行うケースも。 ◆フードデザート問題が特に顕著な場所として、いくつかの日本の地域が具体的に挙げられる。東京都足立区や葛飾区の一部、大阪市西成区の一部、福岡市東区の一部、地方都市や過疎地域や離島など。これらの地域では、その地域全体として高齢化や貧困や人口減少が進行し、スーパーの撤退や再開発などもあり、日々の食材などの買い物に困っている。場所によっては、台風などの自然災害が発生した際には、さらに物流が途絶し、フードデザート状態が顕著になる。 この問題は重要な社会課題であり、あなたが担当するクライアントであるスーパーチェーンに提案して取り組みたいと感じる一方で、ビジネスとしての収益性をどう確保するかが難しいという現実もありそうです。 そんな中、コンサル会社の上司から「この問題が難しいのは容易に想像できることだろう。それで、君はどう提案するつもりなんだ?」と問われましたが、あなたは何も答えることができませんでした。 (a) 社会問題への取り組みと、ビジネス面での収益性を確保しながらプロジェクトを前進させるために、何を考え、どのように行動しますか。
- A.
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Q.
DAY2:(b)依頼主の大手スーパーチェーンへの提案を進めるにあたり、まずは社内の上司にプロジェクトを納得してもらう必要があります。上司をどのように説得しますか?(実際に語るように回答をお書きください。)
- A.
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Q.
DAY3:上司はあなたに以下のようなアドバイスをしてくれた。 ①依頼主は既に食品配達サービスを展開しているため、その延長線上で「フードデザートという枠組みでのビジネスチャンス」を提案し、収益性を高める戦略を考えるのがよいのでは? ②最も収益性を高める方法を見つけ出し、それがどれだけの利益を見込めるかが提案のポイントになりそう。 ここまでの状況を踏まえて、 (a)重要ポイントがどこにあると仮定し、どのような仮説を立てますか。
- A.
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Q.
DAY3:(b)また、どのような戦略(提案内容)を立てますか。
- A.
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Q.
DAY4:あなたが<設問③(DAY3のこと)>で立てた戦略を提案した結果、依頼主もぜひ進めたいとのことで、実際にプロジェクトを進めることになりました。 実際にプロジェクトを進めようと準備していたところ、協力してくれそうな人物たちが現れました。■ この案件にアサインされている後輩 名前:影山 悟 性別:男性 あなたの1年後輩で、入社以来、あなたの仕事ぶりを尊敬してくれている。 今回は彼と2人でこの案件に取り組んでいる。 真面目な性格で、常に誠実に仕事に取り組みながら、自分の意見を伝えることにも積極的。 今回のような大きな案件に関わるのは初めてで、緊張しながらも意欲的に取り組んでいる様子。 さらに、以下の3人から協力を得ることが可能です。あなたはどの人物を選び、どのようにプロジェクトに役立てますか? ■ データアナリスト 名前:藤本 理恵 性別:女性 あなたの高校時代の部活の先輩で、現在はフリーのデータアナリストとなっている。 久しぶりに連絡を取って、雑談の間に今回の案件について相談したところ、「協力できることがあればいつでも声をかけてほしい」と言ってくれた。 彼女は市場調査データや顧客データの分析を得意としており、仮説の精度を高めることでプロジェクトの成功に大きく貢献できる可能性がある。 ■ 地元に詳しい小売店の店主 名前:田中 誠一 性別:男性 隣町にある長年続いている酒屋の店主で、先日の情報収集で実際に隣町を訪れた際に知り合った人物。 非常に社交的で、地元の住民や他の商店主とのネットワークが広く、地域社会の現状や住民のニーズに対する深い理解を持っている。 地元で長くビジネスをしてきた経験を活かして、地域の消費者動向やビジネスチャンスについてのリアルな意見を提供してくれそうだ。 ■ 自治体の都市開発課職員 名前:松川 美咲 性別:女性 自治体の都市開発課で働く職員で、先日の情報収集の際に問い合わせをしたところ、快く地元を案内してくれた。まだ若いながらも、地域開発や都市計画に深く関わっており、特にフードデザート問題に対して行政の視点やインフラ整備計画に詳しい人物。 明るく快活な性格で、住民とのコミュニケーションを大切にし、特に高齢者や困難を抱える人々への思いやりが強く、そのためフードデザートの解決にも積極的に関与している。 (a)どの人物をどうやって巻き込み、具体的にどのように進めていきますか。
- A.
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Q.
DAY4:(b)あなたが選んだ協力者に向かってどんなことを語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)
- A.
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Q.
設問④(DAY4)で新たな協力者を得て、引き続きプロジェクトを進めようとしていたところ、協力者の1人から新たな有識者である江東さんを紹介してもらうことができました。 江東さんは、実際にターゲット地域でスーパーの店長経験があり、現在はフリーランスで活動している同業者です。 彼はかつて競争の激しい環境で不採算店舗を運営し、撤退せざるを得ませんでしたが、現在は競争が少なくなった状況が逆にビジネスチャンスではないかと考えているそうです。 特に、「変動費中心でコストを抑えられれば利益を出すチャンスがある」と熱く語っています。 (※変動費とは、売上(特に商品数量)におおよそ比例するコストのことで、一般的には仕入れや原材料費などが挙げられます。この逆が固定費で、売上にあまり比例しないコストで、一般的には人件費や光熱費などが挙げられます。) さらに、自治体が役所の敷地の一部を使ってでもやってもらえないかと言っていることや、フードバンクを実施している団体が協力したいと言っている、との情報を後輩からもらっています。 (a) 江東さんや自治体、フードバンクを実施している団体に対して、誰にどのような行動をし、どのように巻き込みますか。その行動の中で議論する時間もあるとして、誰にどう語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)
- A.
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Q.
DAY5:江東さんや自治体、フードバンクを実施している団体からは前向きな協力を得られそうです。 また、江東さんはこう語っていました。 「スーパーが移動販売サービスをやる場合に難しいのは、収益性の確保。なぜかと言うと、お客さんは移動販売であれ何であれ、『スーパーが提供している』と認識するわけで、そうすると、スーパーの店頭でのコスト感をイメージする。そこに配送サービス料のような料金が乗ると、店頭でのコスト感と比較して『高い!』と感じてしまう。それはごく自然な反応だよね。 だとしたら、スーパーとは別ブランドにするというのも一つの考え方。そうすることで『あのスーパーの店頭とは別物』ということになる。しかし、そうすると今度は、その別ブランドのブランディング投資をしなければならない。さらに高コストになってしまう。 ある程度高コストになっても「しょうがないよね」と納得してもらえるかどうか。そういう意味では、社会課題、つまりある程度緊急性のあるニーズと結び付けるのはあなたの素晴らしいアイデア。ただ、お客さんにはそもそもお金の余裕がない人も多い。 こうしたジレンマを、あなたはどう考えるか。これが最初のキーポイント。 それから、もう1つのキーポイントは、移動販売でも移動スーパーでも、天候や色々な要因によってお客さんの数や、顧客平均単価はその時々で変わるよね。そうすると、売上が変動するよね。それに対して脆弱なのは、固定費の比率が高いビジネスなわけだ。売れようが売れまいが高いコストがかかっていれば、売れない時にすぐに赤字になってしまうよね。 それが変動費の比率が高ければどうなる?もし仮に、その日の売上の何%がコストになると常に決まっていれば、理論上は、赤字になることは一切ないことになる。ただし、例えば一般的には固定費である人件費を変動費にするということは何を意味する?働くスタッフの収入が不安定になるよね。それではこの人手不足の時代に、働き手がいなくなってしまうかもしれない。いたとしても、安心していきいきと良い仕事をしてもらうことは難しくなってしまうかもしれない。それをどうするか。どこでバランスを取るか。どういう対策を取るか。あなたならどうするこれがもう1つのキーポイント。」 江東さんのアドバイスは大変ありがたかった。あなたが感じたこと、考えたことを反映させながら、以下の質問に答えてください。 (a)これをあなたの仮説(設問③)の検証結果として捉えると、どのようなことが言えますか。
- A.
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Q.
DAY5:(b)今後、更に活動を広げることを目指すとしたら、どのような改善方法が考えられますか。
- A.
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Q.
DAY6:これまでの行動の結果、展開に光が差してきたとします。 そんな中、後輩の影山から相談があると言われました。 「先輩、ちょっとお話してもいいですか…?あの、今回の案件、いよいよ本格的に進められる段階じゃないですか。でも、自分がうまく対応できていないような気がして…。正直、経験不足も感じますし、自分ってあまり柔軟に動けてないなって思うんです。それに、先輩にも迷惑かけてるんじゃないかって不安で…。自分で考えて動いてみようとはしてるんですけど、どうしても先輩に頼りっぱなしで…。このままでいいのか、ちょっと悩んでしまってます。」 (a)影山に対して、どう語りますか。(実際に語るように回答をお書きください。)
- A.
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Q.
DAY6:(b)あなたの意図を解説してください。
- A.
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Q.
DAY7:これまでの回答を振り返って、「自信をもって答えられた」と思うようなことや、「もっと改善したい」と思うようなことがあれば、ぜひざっくばらんにお書きください。 その際、「自信をもって答えられた」 と「もっと改善したい」を分けて、お書きください。
- A.