【鉄道建築の挑戦】【23卒】東海旅客鉄道（JR東海）の夏インターン体験記（理系/総合職（施設系統））No.20200（非公開/男性）（2022/3/4公開）

小さい時から鉄道に興味があって、鉄道会社の中でも最も有名で規模が大きい会社であった東海旅客鉄道（JR東海）のインターンシップに参加してみたいと感じた。インターンシップでは他に関東私鉄にも多くエントリーした。

エントリーシートのみの選考であったので、業界研究・企業研究を詳しく行い、同業他社との明確な差別化を行った。

エントリーシートのみでの選考であったため、どこを重視されていたかは直接的には分らないが、エントリーシートでは「志望動機」や「社会に出てどのような仕事を行いたいか」などの、就活の軸や経験したいことなどが重視されていたのではないか。

新駅舎構想の立案型グループワーク

3日間すべてオンラインでの開催であった。初日の午前中は会社説明などがメインであった。午後からグループワーク（テーマはJR東海の新駅舎提案）が始まり、2日目はグループワークメインであった。3日目でグループワークの発表を行った。

鉄道会社における建築職の役割

JR東海の新駅舎提案

1日目にやったこと

午前中は主に会社説明・事業紹介など講義形式であった。午後からは、グループワークの形に入り、課題内容の説明やグループでの顔合わせ・自己紹介が行われ、ディスカッションに入った。

2日目にやったこと

2日目は終日グループワークであった。グループワークを始める前に、オンラインで全員集合し、連絡事項があり、その後はひたすらグループワーク。5時頃にまた全員で集まり、その日は終了。

3日目にやったこと

3日目は、午前中は前日同様グループワークであった。そして、午後に各グループで発表し、技術系社員からの質疑応答という流れ。グループ発表は各班5分程度で発表するように指示された。

技術系の社員

なし

グループワークがメインであったので、社員の方々とはそこまで関わることができなかった点が残念な部分であった。印象的なフィードバックは「駅は良くも悪くも街を大きく変える要因がある」と言われたこと。

新駅舎の構想は今まで考えたことのなかった事柄であったので、すごく新鮮であったが、良いアイデアが思いつかず、すごく難しかった。解決方法としては、既存の理想的な駅を自分の中で複数選定し、それらの共通点を探し、その要素を今回の提案に盛り込むことで、よりよい提案をすることができた。

3日間のグループワークを通して、同じグループのメンバーとは深く関わることができ、多くのことを学び、吸収することができた。

鉄道会社の建築職が実際に何をやっているかっていうのは、ホームページを見ただけでは理解しにくい部分が多くあった。その中で、インターンシップに参加したことで、実際の業務内容の説明やグループワークを通して自分が働いているイメージがしやすくなったと思う。

特に何かを準備する必要はないと思うが、強いて言うならば、業界研究や企業研究をすることで、グループワークに入りやすくなると思う。

実際にグループワークで鉄道駅舎について考える時間があったからこそ想像できるようになった。ただ、今回のインターンシップがオンライン開催であったのでそこが悔やまれる。対面での開催であったら、オフィスや社員の方々の雰囲気などを感じ取ることができていたと思う。

インターンの参加者を見ていると、皆さん優秀な方が多く、JR東海の選考は学歴フィルターがあるとのうわさも聞くので、内定をもらえる自信はない。ただ、インターンシップに参加したことで、面接などで話すネタは増えたと思うので、面接でうまくできれば可能性はあるかもしれない。

業界研究を行っていく中で、発注者側か設計者側かですごく迷っていたが、JR東海（発注者側）インターンシップに参加したことで、自分には発注者側ではなく設計者側が合っているように感じてしまい、ゼネコンや組織設計事務所などの業界に就職したいと感じるようになった。

OB訪問には参加したが、特に選考に関する話はなかったため。インターンシップ参加優秀者には、もしかしたら何らかのルートがあるのかもしれないが、自分にはよくわからない。

建築系職種を調べていて、発注者側か設計者側で迷っていた。発注者側でいうとインフラ系の鉄道会社や電気会社など、設計者側でいうとゼネコンや組織設計事務所。ともに建築に関われるという点でとても魅力を感じていた。発注者側は設計はしないものの川上から事業を進められる点、設計者側は川下ではあるが、実際にモノづくりに携われる点に興味を持った。

発注者側の魅力を感じるために、インフラの中でも鉄道会社のインターンシップに参加した。発注者側には発注者側なりの魅力があると感じることができたが、自分の中には設計者側に勝る魅力はなかったと感じた。発注者側は川上で働くことができるものの、自分で実際に設計するわけではないので、モノづくり感を味わえないと感じた。