【鉄道ビジョン、都会を追い越せ】【21卒】西日本旅客鉄道（JR西日本）の冬インターン体験記（文系/鉄道コース）No.10631（京都大学/男性）（2020/7/15公開）

インフラ業界の会社に興味があり、その流れでインフラ業界の中でも特に知名度の高い鉄道会社に興味を持った。関西の大学ということもあり、JR各社の中で門戸が広いのはJR西日本だろうと思いエントリーするに至った。

JR各社はエリアで分かれており、JR西日本は関西や中国地方を主に担当している。そのため、関西地方や中国地方に貢献したいという思いを前面に出して他のJR各社との差別化をはかった。

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鉄道事業を発展させるための施策を考える

1日目にやったこと

まずJR西日本について、会社概要と事業内容を説明した後、現在力を入れている事業についての説明があった。その後、事業戦略を立てるにあたって、鉄道事業の特徴や新規事業立案のポイントなどの講義があり、新規事業を考えるグループワークを２〜３時間行った。最後にプレゼンをし、社員さんとの座談会を行って終了。

人事部職員数名/事務系社員数名

特になし

「地方をなんとかするという視点だけでなく、都会を追い越すという視点を持つとさらに良い」というフィードバックが印象的だった。都会に住む人は地方に対して「助けてあげる」という視点を持ちがちだが、フラットに発展させるという視座が大切なのだと思った。

正直に言えば参加している学生の方々の人柄が非常に優れており、グループワークが円滑に進んだため苦労は少なかった。強いて言えば、「鉄道事業」という縛りがある中での新規事業立案であり、アイデアの幅がなかなか広がらなかったことに多少苦労した程度だった。

鉄道業界における事業の難しさについて知ることができたのが良かった。鉄道業界の事業（特に鉄道事業）は、メーカーや金融機関などと違って収益を出すために長期的な目で見なければならず、利益が上がりづらい点を踏まえて収益を考えていかなければならないとわかり、学生目線では気付きにくい事業のポイントを知れて勉強になった。

JR西日本の会社概要や鉄道業界の事情についてはインターンシップ当日に非常に丁寧に講義してくださるため、特に準備を要する事柄は無いように思う。

現場の社員さんと座談会を行う時間を１時間以上設けていただき、そこでたくさんの質問をすることができたため、自分が働くにあたって疑問に思う点を解消でき、働くイメージが湧いたと思う。転勤の頻度や待遇などの社員さんでないとなかなかわからない情報を聞けたのは大きかった。

インターンシップに参加した後、人事部の方から電話が来てインターンシップの活躍者限定で個別相談会をするという連絡をいただき、本当に評価されていたかは不明だが悪い印象を与えていないということは分かったため。また、落ち着いた雰囲気が自分とある程度マッチしていると感じたため。

インターンシップに参加したことで、鉄道事業の公共性の高さや責任の重さを感じ、やりがいの持てる仕事だと感じたから。特に、JR西日本は過去に福知山脱線事故を起こしたという経緯もあり、安全の確保に最優先で取り組んでいると聞いた。そういった社会的な責任の思い組織でなら、キャリアを通じてやりがいを持ち続けられると感じた。

インターン後の個別面談に呼び出されたが、得意に選考プロセスにおいて明確な優遇はないと思ったから。ただし、知識がつくという点で間接的に有利になる可能性はあると感じた。

３月になってから電話がかかってきて、「インターンシップで活躍していたため社員と個別に疑問に答える機会を設けたい」という旨の連絡をいただいた。実際に活躍していたから電話が来たのかは不明であるが、フォローはあった。

官僚になりたいと思っており、民間は公共性の高いインフラ業界に絞って就職活動をしようと考えていた。また、その中でも「人々の当たり前の暮らしを守ることができる仕事」に拘っており、省庁では国土交通省や環境省、防衛省および厚生労働省などを検討していた。民間企業では、電力業界やガス業界、鉄道業界などを検討していた。その中で、JR各社にはとりわけ強い関心を持っていた。

このインターンシップを通じて、民間企業ならばより社会的な責任が大きい、公共性の高い企業にいきたいと考えるようになった。特に、鉄道や電気など、「その会社がなければ生活が回らない」といえるような基盤となる企業にいきたいと考えるようになった。最終的に興味が金融に移り選考は受けなかったが、鉄道は社会的な責務が魅力的だと感じた。